後藤洋央紀待望論について本気で書く

後藤洋央紀待望論について本気で書く。

熱い。梅雨なんて言葉をすっ飛ばして日本は夏に突入したかのようだ。

最近、つくづく色々なことが起こる。仕事もそう。プライベートもそう。

変化のない日常を生きているようで、常に見えないサプライズが隣にいる。

風の時代とはよく言ったものだ。令和3年。一気に色んなものが飛び出してきた。時代は大きく動いている。

鷹木信悟選手がオカダ・カズチカ選手を破り、「IWGP世界ヘビー級王者」に輝いた。

実はその瞬間、頭が真っ白になった。オカダ・カズチカ選手に“ラスト・オブ・ザ・ドラゴン”が炸裂し、肩が上がらなかった。

なぜか僕は座椅子から崩れ落ちたのだ。

鷹木信悟選手が「IWGP世界ヘビー級王座」に相応しくないという話ではない。

人気・実力ともに2019年以降の新日本プロレスを最も盛り上げてきた男の1人だ。不満なんてあるはずがない。

ただ、僕の頭には1人の男の方がずっと浮かんでいた。

険しい顔をした後藤洋央紀選手が真っ先に浮かんでいたのだ。

届きそうで届かない。少し手を伸ばせば絶対に手が届く。そのはずなのに何故か霞を掴むかのように、直前ですり抜けていく。

そんな人生の厳しさを後藤洋央紀選手はプロレスキャリアを懸けて体現しているようにも見えるのだ。

 

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先輩から辛辣なメッセージ

テストの点が3点足りなくて志望校に合格出来なかった。

後藤洋央紀選手とIWGPはそんな距離にあると思う。98%までは到達しているのに、最後のピース足りない。そんな感じ。

先日、YouTubeの動画に山崎一夫さんが出演していた。その中で「なぜ、山崎一夫さんは後藤洋央紀選手に厳しいのか?」という話題があった。

これは全後藤洋央紀選手ファンがずっと思っていた謎である。ちなみに獣神サンダー・ライガーさんも後藤洋央紀選手に辛口だ。

他のレスラーには絶対言わないような厳く、辛辣な言葉が解説席から飛び出すことも珍しくない。

「何でそこまで厳しいんだ?」と思っていたが、やはり期待の裏返しに他ならならなかった。

先輩として見ると後藤洋央紀選手はとても惜しくて、歯痒いのだと思う。

トップレスラーにしか分からない微妙な違い。ズレ。

素人目には全く分からないが、後藤洋央紀選手がその何かを自覚し、手に入れた時、後藤洋央紀待望論が新日本プロレスファンの中で共通認識になるのだと思う。

youtu.be

 

平均年齢34歳。生え抜き0

「IWGP世界ヘビー級王座」が誕生して既に3ヶ月が経った。既にチャンピオンは3人目。

アントニオ猪木さんが約1年間防衛した「IWGPヘビー級」ではなく、約一年をかけて中邑真輔選手へとたどり着いた「IWGPインターコンチネンタル」に近いベルトの動きである。

特徴的なのは3人の王者全員がヤングライオンを経験していないこと。新日本プロレスにあった「生え抜きか?否か?」問題に終止符を打つかのように外から来た人材が新日本プロレスのトップに立ち続けている。

敢えてこの話題に触れたのには訳がある。

ヤングライオン経験者で誰が一番最初に「IWGP世界ヘビー級ベルト」を手にするのか?ということだ。

出自は既に関係ないという見方もできるが、敢えて一歩踏み込むことで生まれてくる感情もある。

オカダ・カズチカ選手がなし得なかったことを実現するのは彼しかいない。棚橋弘至選手でも内藤哲也選手でも、ジェイ・ホワイト選手もない。

そう、後藤洋央紀選手である。

 

新日本プロレスを愛する者たち

後藤洋央紀選手は鷹木信悟選手が「IWGP世界ヘビー級ベルト」を戴冠したと知ってすぐにこのツイートを残した。

悔しさ。ハングリー精神は人を成長させる一つの原動力でもある。

ただ、後藤洋央紀選手は自らのスタイルを崩してまでの変化を求めては居ない。

彼自身のやり方を貫いて、頂へと上り詰めようとしている。

2007年にはじまった後藤洋央紀選手の「IWGPヘビー級」への挑戦。

棚橋弘至選手、武藤敬司選手、中邑真輔選手、オカダ・カズチカ選手。そして、ジェイ・ホワイト選手。

後藤洋央紀選手がこれまで「IWGPヘビー級」で争ってきたレスラーはヤングライオン出身者で占められている。

先輩、同期、後輩。14年間の戦いの歴史は彼が彼なりのやり方を貫きてきた軌跡だ。

EVIL選手は悪の道に走り、「二冠王」へと輝いた。だが、悪いことをして得た栄冠に若干の虚しさがあることもプロレスを通じて学ぶことができる。

自分のやり方、こだわり、ポリシーを貫く。そんな不器用で一本気な生き方にスポットライトが当たる瞬間。僕たちはこれまでにない勇気と希望が空から降り注ぐ気がするのだ。

僕はプロレスを好きになった2017年からずっと後藤洋央紀選手の「IWGP」戴冠を願っている。今、このブログを書いている瞬間でも鷹木信悟選手と飯伏幸太選手のタイトルマッチの次には荒武者の出番が来ると思っている。 

電車の中をふと見渡すとスマホをいじっている人が8割。後は寝ているか風景を楽しんでいるかだ。

今、僕が乗っている電車の中にも後藤洋央紀選手の戴冠を願っている人がきっといる。

後藤洋央紀待望論をいよいよファンの側からぶち上げる時が来たのかもしれない。

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週刊プロレス 2021年 6/23 号 [雑誌]

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