YOHの絶不調は何が原因なのか?
YOHの絶不調は何が原因なのか?
解説席から辛辣な意見が飛び交うケースはままありますが、ここまで言われまくったのはかなりレアなケースではないでしょうか。
2021年8月7日、新日本プロレスが「映画『ゴジラvsコング』PresentsSUMMER STRUGGLE 2021」後楽園ホール大会を開催。
後半戦は目玉として「スーパージュニアタッグリーグ2021」がスタート。
「スーパージュニアタッグトーナメント」から数えて3連覇を成し遂げている“ロッポンギ3K”を優勝候補に幕が開けました。開けてみたら、なかなか初戦から“ロッポンギ3K”が危機的状況です。
現「IWGPジュニアタッグ王者」である石森太二選手&エル・ファンタズモ選手が強すぎるのもありますが、実質の完封負けです。
これでタイトルマッチから数えて2連敗。今回はエル・ファンタズモ選手の“疑惑の右脚”サドンデスが発動することなく試合が終わりました。
なぜ、ここまで“ロッポンギ3K”は低空飛行を続けているのか。
YOH選手に何が起こっているのか。SHO選手の胸中は。色々なことを考えるためにここ最近の試合を遡って考えみます。
SHO「今までもあった、こうやって初戦落とす事。でもしっかり俺たちは勝ってきたんだ。失ったものは大きい。ベルトはもちろん今日の勝ち点も、失ったものは全部、全てだ! 全て取り戻す! そして俺たちは全て手に入れてやるよ。まだまだ諦めたわけじゃない」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年8月7日
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VSならず者
怪我から復帰したYOH選手は復帰戦でいきなり「IWGPジュニアタッグ王座」を奪還。
元々、怪我が原因で返上していたベルトが戻ってきた形となりました。
そこからエル・デスペラード選手と「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」を戦い、敗北。
その後、石森太二選手&エル・ファンタズモ選手に敗れると、一気に低迷した印象があります。
大会直前の試合でチェーズ・オーエンズ選手のパッケージドライバーの前に直接ピンフォール負け。
その時は「第一希望しか見ていない」と語っていました。
その前日。“鈴木軍”とのイリミネーションマッチで「最近、浮遊している感じがする。どこに着地していいのか分からない」と発言。
さらにその前の試合も田口隆祐選手にファイブスタークラッチカエシーノでピンフォール負け。
ここからさらに遡ってみても今シリーズに入ってからは、自らがピンフォール負けを喫しているケースが非常に多い。実際、辻陽太選手と組んだ試合以外はYOH選手が全て取られてるくらいです。
逆に自らが直接ピンフォールを取った試合もかなり前まで遡ります。
実力的な問題以上にメンタルが下がっているイメージ。時期的には、前髪を下ろしはじめたくらいからYOH選手の低空飛行は続いています。
違和感の謎
正直、リングへと向かう花見を歩いている時から、YOH選手に違和感がありました。
これまでの飄々とした中にも確かな自信を伺わせる雰囲気てはなく、どこか自信がなさげ。
何かに迷っているのは画面越しにも伝わってきます。
浮遊感。謎の違和感。とうとうこの敗戦後にYOH選手がハッキリと違和感について口にしました。
やはりYOH選手は何かを抱えているようです。
SHO「(YOHに肩を貸しながらコメントブースに現れて)あいつらにベルトを獲られて、そして開幕戦で当たることができた。そこまでは良かった。だからと言ってな、俺たちはまだまだ4連覇を諦めたわけじゃねえんだよ。今までもあった、こうやって初戦落とすこと。でも、しっかり俺たちは勝ってきたんだ。失ったものは大きい。ベルトはもちろん今日の勝ち点も、失ったものは全部、全てだ! 全て取り戻す! そして俺たちは全て手に入れてやるよ。まだまだ諦めたわけじゃない。まだまだだ。まだまだ失ったものは大きいぞ。4連覇して、全てが戻ってくるわけじゃない。4連覇してさらに全てを、全てを取り戻す」
YOH「(SHOに介抱されながら)ごめん、ごめん、ごめん、SHOくん。俺にはさ、次があるからって、まだ初戦だからって、そんな綺麗事言ってられないよ。でもこの違和感が分かんなくて。なんだろう、この違和感。ああ、ごめん。クソ……(と言ってなんとか立ち上がり、再びSHOの肩を借りて控室へ)」
SHO「明日もあるから」
怪我からの復帰後、ヒールターン疑惑が囁かれるも、“ロッポンギ3K”を守り、タッグでもシングルでも結果を残すように活動していたYOH選手。
結果が出ないことへの焦り。先輩レスラーからの辛辣な言葉。色々な要素が重なった結果だと思いますが、こういったスランプって僕たちの日常的にも起こりますよね。
オフがない。切り替えられない。常にいっぱいいっぱいの気持ちのまま何も整理がついていない。
心が定まらないから、身体も上手く使うことができない。
モヤモヤが心を埋め尽くしてる状態では、何も上手くいかない。
YOH選手が陥っている状況は僕たちの日常でも起こっていること。
時間が解決することもあれば、そのまま低空飛行となってしまう場合もあります。
何かを劇的に変えることが復活への糸口にもなりますが...。
ズモ太、タイチの言葉
2021年8月7日のメインイベント。タイチ選手はYOH選手へ辛辣なコメントを連発。
「ひとり格落ち」
「何やってたんだアイツ」
「SHOに差をつけられた」
試合全体を通してみても魅せ場が少なく、SHO選手との連携が光るもタッグとして機能しているようなシーンが少なかったことに対して、“聖帝”は不満を漏らしていました。
「アイツら変わんねぇな」
“ロッポンギ3K”は変化していない、タッグとしての成長が見られない。
タイチ選手がボロクソに解説していると、石森太二選手がYOH選手を3カウント。
直接ピンフォール負けを喫してしまった。
その後、エル・ファンタズモ選手がマイクでこう語った。
「まだまだイケるじゃん! いや、違うな。もう全然ダメだな。オマエら、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』3連覇したんじゃなかったっけか? でも、いまのオマエらは惨めで哀れだな。オマエらのせいでジュニアタッグのレベルがガタ落ちなんだよ。どうせならここでファンに本音を言ってやれよ。もうプロレスはやりたくないんだろ。SHO、オマエは本当にやりたいのは総合格闘技だろ。才能もないくせにな。それからYOH、オマエがなりたいのはファッションデザイナーとミュージシャンだろ、SHO以上に才能ゼロだけどな。いまの自分たちの姿を鏡でよく見てみろよ。本気でニュージャパンのジュニアタッグのことを思うなら、引退することだな」
落ちるを通り越して、堕ちることがある。
EVIL選手が絶不調になり、結果が出なかった後“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を離れ、“バレットクラブ”へと移籍した。
堕ちるところまで堕ち、さらに深い闇を見た結果、彼は新しいステージへと身を移しました。
YOH選手の復活するためには勝つしかありません。
もし勝てなかった場合は...。その時は何かが起きるかもしれません。
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