グレート-O-カーンの「今を生きる考え方」に感動したのでガッツリ書いた。

グレート-O-カーンの「今を生きる考え方」に感動したのでガッツリ書いた。

現在、新日本プロレス“秋の最強戦士決定戦”「G1クライマックス31」では勝ち点8で単独トップ。

「G1クライマックス」初出場・初優勝のチャンスが一度しかない。

支配者が秋を制して、覇者となるのか。今から熱視線が集まり続けている。

そんなグレート-O-カーン選手がこんなツイートを残していた。

「プロレスラーはな、名前でプロレスしてんじゃねぇんだよ。魂と身体でプロレスしてんだよ。人を見るな、試合を見ろ!」

「プロレスなんてマイナー競技をどこの団体はあーだ、選手はこーだ愚民が足の引っ張り合いしてんなよ」

レスラーのSNSは個人の裁量に任されていると思うが、こうしてファンへ「提言」までするアカウント運用は、グレート-O-カーン選手のみだと言っても過言ではないだろう。

試合内容をキチンと見て、プロレスを楽しんでほしい。

敢えて“マイナー競技”と語り、同じジャンルを愛する者同士の鍔迫り合いを牽制している。

ちなみに日本のプロレスは130億円。サッカー(Jリーグ)は1300億弱。プロ野球は2000億である(おおよそこのくらいの市場規模だと思って欲しい)。

なぜ、グレート-O-カーン選手はわざわざこのタイミングでこのような提言を行い、プロレスの見方を啓蒙しているのだろうか。

その理由が「ナニヨモ」に掲載された『なりたい自分になるための生き方を学ぶ!プロレスラー グレート-O-カーン選手の人生の教科書本をインタビュー』で少しだけ明らかになった。

名言連発のインタビューを見つつ、グレート-O-カーン選手の脳内に少しだけ迫ってみたい。

 

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5流貧乏レスラーとの違い

今回のインタビューはグレート-O-カーン選手から人生の教科者を聞くというもの。

インタビュアーは“BanG Dream!(バンドリ)”でお馴染みの小説家・中村航さんと『ナニヨモ』プロデューサーの相良洋一さんだ。

グレート-O-カーン選手が最初に紹介したのは『金持ち父さん貧乏父さん』。全世界で1000万部、日本でも100万部が売れたベストセラーだけに書籍の名前を見たことがある方も多いと思う。

「中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる」

こんな価値観が随所で紹介されている名著がグレート-O-カーン選手のバイブルであった。

グレート-O-カーン選手はこの書籍について学んだことについてこう語っている。

この本を読んで、ビジネスの話だけではなく、生き方について2つ、余の心に残っているものがある。そのひとつが、「明日ではなく今のために生きろ」。つまり「今をどうするかっちゅうのを考えろ」ということじゃ。

余はよくマメだとか、戦略家だとか言われているが、そんなのは当然のことだ。後回しにせずに、今やれることをやる。それがSNSだったりするわけじゃ。SNSっていうのはタイミングが重要で、そのタイミングを逃せば情報が旬で無くなってしまう。他の貧乏五流レスラーを見ればわかると思うが、全然更新しない。よく考えろ。無料で世界中に情報を届けられる、こんないいサービスがあるのに、この手段を使わないのはまさに貧乏人の考えだし、今を生きようとしてないんだよ。

出典:ナニヨモ

 

ソーシャルネットワーク

「明日ではなく、今を生きろ」

このインタビューではSNSの活用法について触れている。

無料で世界中にメッセージを届けられる。この手段を使わないことは「今を生きていない」とバッサリ切り捨てた。

現在、新日本プロレスで特にSNSを巧みに使いこなしている印象があるのはグレート-O-カーン選手とKENTA選手である。

この2人の共通点は自分が言いたいことを言っていること。そして、気軽にファンとコミュニケーションを取っていること。

グレート-O-カーン選手は以前から「#絵ーカーン」でイラストを募集していたり、自身のコスプレをしたファンへ感想をツイートしたりしている。

昭和、平成の価値観では「スターとファンは一定の距離感を保つべし」という考え方が存在していた。

私生活を発信しすぎたり、メッセージを出しすぎると、神秘性が失われる。

僕自身、ある程度の距離があった方がいいと思っていた。

ただ、グレート-O-カーン選手のメッセージを見て、考え方を改めてみようと思った。

社会的なつながり(ソーシャルネットワーク)を上手く使いこなしてこそ、現代人だ。

依存するのではなく、上手く付き合うこと。

改めてこの価値観を持つこたが大切なのだと気付かされた。

 

今を生きる

現在、新日本プロレスは新規ファンの獲得が命題となっている。

以前、グレート-O-カーン選手は後楽園ホールの集客に苦戦していることについてリングの上で叫んだことがあった。

「ひれ伏せ、後楽園の愚民ども! メインイベントの支配者の御前だ。図がたけえ。まあ、メインイベントと言っても、カシラを張れるヤツらはゴッソリ消え、こんなんじゃメインの価値もねえ。観る価値もねえ。だから、テメーら、愚民も少ねえんだろ。」

どうすれば新しい層のファンを開拓できるのか。そのためには何が必要なのか。

「G1クライマックス」でトップを走る今だからこそ、発信できるメッセージがある。

ここからは僕の解釈だ。

「推しのレスラーだけでなく、全試合を楽しむべし」

やはり「G1クライマックス」はヘビー級の祭典である。普段は中々見ることができないマッチメイクもあるため、見応え十分だ。

せっかくのシリーズにも関わらず、名前で判断するのはもったいない。

人じゃなくて試合を見て、楽しんでほしい。色々な試合をじっくりと見ることで、さらにプロレスを楽しめるようになる。

そんなメッセージが込められていたのだと解釈した。

もう一つがマイナー競技についてだ。

まず、何かのキッカケでプロレスに興味を持つ。

ある程度ハマると団体や各レスラーのSNSもチェックし始める。

すると途中で気づく。何かプロレス好きな人ってギスギスしてない?他の団体の悪口言ったりしてる人多くない?と。

実際は少数派なのだが、タイムラインに一つ二つあるだけでもやはり目立つ。

ここで変な先入観を持ってしまったり、その空気感が嫌になってプロレスと距離を置く可能性もゼロではない。

プロレスはマイナー競技である。色んな団体のファン同士もギスギスするのではなく、手を取り合って盛り上げていくマインドが必要なのだというのがグレート-O-カーン選手の言葉の裏側にあったものだと僕は解釈した。

グレート-O-カーン選手が凱旋帰国してから一年。たった一年でここまでの勢いとキャラクターの定着に成功したのは、まさに規格外だ。

しかもまだ新日本プロレスではベルトを戴冠していない。ジャンプ台に乗らずして、ここまでの発信力を持ったのは本当にとんでもないことだと思う。

最後に。

グレート-O-カーン選手は記憶喪失であることが判明した。失われた記憶が戻った時、何かが起きたりするのか。

銀河の歴史にまた1ページ伏線が刻まれたところで、今日は筆を置きたい。

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