KENTAが語ったプロレスリング・ノア時代の覚悟に感動

KENTAが語ったプロレスリング・ノア時代の覚悟に感動した。

2021年10月3日。新日本プロレスが「G1クライマックス31」愛知県体育館大会を開催した。

いよいよシリーズも折り返し。優勝争いに向けて、一つの負けが大きな影響を持ちはじめる大切な局面になってきた。

メインイベントは鷹木信悟選手と飯伏幸太選手の同級生対決。

セミファイナルはここまで連勝街道をひたら走るザック・セイバーJr.選手と石井智宏選手が激突した。

全ての試合が神試合級。その中でも“特出”していたのがKENTA選手とグレート-O-カーン選手の一戦だ。Twitterでの舌戦が続く中、試合開始前にマイクを持ち出し「負けたら土下座しろ!」とKENTA選手が発する。

この時点ではまさかあんなことになるとは想像もしていなかった...。

 

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死んでも嫌だね!

実際の試合を見ているとザック・セイバーJr.選手との試合を経て、何を掴んだグレート-O-カーン選手がウエイト差と技術で圧倒していく。

ただ、シンプルに強いものが勝つのがプロレスではない。

読みと経験。審判までを使いこなしたKENTA選手が白星を掴み取った。

そして試合後、KENTA選手がマイクを持った。

「まだ終わっておりません」と。

グレオカ常務。俺との約束覚えてらっしゃいますよね。もし、試合にあなたが負けたなら、俺に土下座をして詫びていただくお約束でした。

忘れたとは言わせませんよ。さあ、やってもらいましょうか。

“ドミネーター”ともあろうお方が約束を破るつもりじゃないでしょうね。

土下座などパフォーマンスだ、いくらでもしてやる。

そうおっしゃっていたじゃありませんか。さあ。

土下座をしてください。仮にも人の上に立つ人間なら潔いところを見せていただきたい。どうしました?

“バレットクラブ”のメンバーに頭を下げるなんて、“ユナイテッドエンパイア”のプライドが許さない?

もし、そう思っていらっしゃるのなら、大きな間違いだ。あなたが謝るのは俺じゃありません。

これまであなたが、雨の日に傘を取り上げ、トカゲの尻尾として切り捨ててきた、すべての敗北者と会社です。

土下座をして下さい。グレオカ常務。ここで終わらせるわけにはいきません。

地べたを舐めるようにしてあなたにすがり、「靴を舐めろと言われ、玉座の代わりにされ」、けなされ、さげすまれ、それでも瀕して、家族を、会社を大切なものを守るために、あなたに土下座をし続けた人たちの痛みを、怒りを、悔しさをあなたにも思い知っていただく。

土下座してください。やれーー、グレオカーーー!

「グギギギギッグックグ...」

とまぁ、こんな感じのワンシーン。まさかテレ朝の資本が入っている新日本プロレスでTBSの高視聴率番組のオマージュを観れる日が来るとは...。

 

KENTAの矜持

そんな半沢直樹オマージュをぶつけてから数時間後、新日本プロレスの公式スマホサイトが更新され、KENTA選手のバックステージコメントが公開された。

普段よりも明らかに更新に時間が掛かったのは(他のレスラーのバックステージコメントが全て出揃ってからさらに数時間更新がなかった)、ライバル団体の名前が出ていたからだろう。

KENTA選手が以前に所属していたプロレス団体。

プロレスリング・ノアでKENTA選手はジュニアでありながら、対ヘビー級を掲げ、活躍していた。

そんな彼が高橋ヒロム選手からのメッセージに応えたのだ。

※実は高橋ヒロム選手はグレート-O-カーン選手の2歳上だったりすることにびっくりした。

で、なんか、ジュニアとヘビーがなんちゃらとか言ってるのを見たよ。まあ俺も、ちょうど彼ぐらいの歳……まあまあ、30代の前半か、対ヘビー級っていうのでやってきて、そんなかで自分っていうモノを見つけてきて、また本格的に対ヘビー、俺の方がこの団体のトップなってやるって思い出したのはたぶん……彼と同じ(歳)ぐらいの時かな、たぶん。でも、ひとつ言いたのは、その時巻いたNOAHのジュニア(のベルト)……まずヘビー級より面白いもんを見せてやるって。その上で、その上で、この団体に行くんだったら俺ヘビーやってやるっていう、そういうのが俺のアレ(姿勢)だったよ。まず、ああだこうだ言うんだったら、まずテメーのとこのジュニアヘビー、ヘビー級より面白いもん見してから発言しろ。まあ、あれだけ舌出したりして写真撮れるんだから言えるんだろうけど。まあ俺は、しょせん外様だから。別に彼のことがかわいいわけでもなければ、別にふざけんなとかいうのもないし。俺はホントに第三者。そんなことないっていう意見がある人、はいはいわかった、それもう自分とこでとどめといて。別に言わなくていいから。俺の意見を言ってるだけ。まあ、楽しみにしといて。

出典:新日本プロレス

 

高橋ヒロムの日

まず、高橋ヒロム選手がKENTA選手へ出していたメッセージはこちら。

youtu.be

KENTA選手は85キロ。ジュニアのサイズのまま、新日本プロレスのヘビー級戦線で戦い続けている彼とぶつかることで、高橋ヒロム選手はどんな景色を見ることができるのだろうか。

実際、高橋ヒロム選手は燃えていたが、KENTA選手がどんなリアクションをするのかが未知数だった。

www.njpwfun.com

公式戦でもないところでどんなテンションになるか全く読めない。

熱い試合をして「G1クライマックス」の公式戦に影響があっても困る。一方でジュニアに対して黒星を喫するわけにもいかない。

KENTA選手がメッセージを出したことでスペシャルシングルマッチの意味合いが一気に濃くなった。

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