プロレスとは人生。人生とはプロレスだ

プロレスとは人生。人生とはプロレスだ。

※僕のプライベートな話で先輩が亡くなった話です。ひょっとすると気分が優れない方もいると思うので、注意してお読み下さい。

昨晩、弟分からの連絡で前職でお世話になった歳下の先輩の訃報を知った。

しばらく前から入退院を繰り返していたことは知っていたし、直近の状態があまりいい方向にないことはFacebookを通じて知ってはいた。

ただ、あんなにいい人なんだからきっと回復するはず。回復したら久しぶりに当時の仲間で集まって飯でも行こう。そんな風に楽観視していた。

いや、前向きな方向に考えようとしていた。

彼は名前を出せば誰もが知っている大学を卒業して、新卒で僕が転職した会社に入社。高い志を持ってバリバリと働いていた。

例えるならば、学生時代に優秀な成績を納め、生え抜きでメジャー団体に入門。その後、自らの意思で自らのやりたいことを追求してい生きていった人である。

ちょっと動揺しているが、今の気持ちをどこかに出さないといけないと思ったので書き進めていく。

彼と僕とはそのメジャー団体時代に出会った。

僕は学生時代の実績もなく、インディー団体を経て、運よくメジャー団体と契約。実力よりもラッキーという側面の方が強かったように思う。

一方、彼は生え抜きで既にメインイベンター級。彼に任せておけば大丈夫だと誰かも言われるほど信頼される人物だった。

ただ、僕と彼が一緒に過ごした時間は短い。実は僕が移籍したタイミングで移籍の話が半分決まっていた。

そのため、メインイベンターにも関わらず、僕とタッグマッチを組む機会が一度だけあった。

後続を育てるべし。メインではなくアンダーマッチに出場して、新入りを鍛えるポジションへ。

そこで、僕と彼ははじめてちゃんとコミュニケーションを取った。

メインイベンターとインディー出身の男。実力差は明確だったが、自分にない経験をしてきた僕をリスペクトしてくれる度量を持った人だった。

もちろん、仕事はバキバキに厳しく、僕が書いたぶんしょうは1文字も使われなかった。

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めぐりあい

移籍直前のタッグマッチで数試合一緒に戦った仲。僕と彼の関係はこの一言に尽きる。

タイトルマッチで対角線に立ったわけでもなく、タッグマッチでベルトに挑戦した訳でもない。

いわゆる第二試合の4人タッグマッチ(別に第二試合の価値が低いと言いたいわけではない)。

10年前。約3ヶ月だけ一緒の団体で汗を流した。

彼の37年の人生で言えば、僕は道半ばで少しすれ違った間柄で特別な存在では決して無いと思う。僕にとっても最高に特別でこの人がいなければという感じではない。

ただ、確実に僕の人生において大切な局面で出会った人だった。

そして、何よりもいい人だった。

頭がキレて、行動力があって、ユーモアがあって。人間ができてて、完璧にしか見えないのに酒に弱くてすぐ真っ赤になって。

スポーツもできて完璧超人なようでメチャクチャ歌が下手 笑。

上司が「アイツは何でもできるから下手くそな歌を聴くと安心するわ」って笑ってたのが懐かしい。

もう会えないんだなって思うとやっぱり寂しい。またどっかで会うでしょ?くらいに思っていた。

今から最後の挨拶をしてきます。

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