なぜ、スターダムの試合が東京ドームの第2試合に組まれたのか?
なぜ、スターダム提供試合が東京ドームの第2試合に組まれたのか?
2022年1月5日の「WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム」対戦カード発表で大きな波紋が生まれた。
第一試合が「IWGP ジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチ」。
続く第二試合に「STARDOM SPECIAL MATCH」が組まれた。
ブシロードがスターダムを買収して以降、東京ドーム大会のダークマッチに所属レスラーが参戦するのはもはや常連となっていた。
最初こそ、他にも出られない新日本プロレスのレスラーがいるなかで別団体の提供試合が組まれることは違和感があるという声もあった。
だが、蓋を開けてみれば、実力で新日本プロレスファンを唸らせ、2021年に入ると「スターダムの試合もあるよね」くらいの感覚になっていた。
だが、それはあくまでも“ダークマッチ”いわば第0試合だからという基準はあった。
実際、ここに引っかかる人がSNSで数多くいた。
僕自身、最初に見たときは「なるほど」と思った。
かなり攻めてきたな、と。
まず、新日本プロレスは第一試合にこだわっている。第一試合は興行の要であり、「これが新日本プロレスだ!」という試合を魅せるもの。
2019年の東京ドーム大会では飯伏幸太選手とウィル・オスプレイ選手の「NEVER無差別級選手権試合」が組まれている。
今の新日本プロレスを感じさせる。大会に勢いをつけるのが第一試合の役割なのだ。
【1.5東京ドームの“全カード”決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年12月16日
NEVER6人タッグ戦
EVIL&裕二郎&SHOvs後藤&YOSHI-HASHI&YOH!
「KOPW 2022」決定戦4WAYマッチ!
第2試合は、スターダム提供マッチ!
IWGPJrタッグ3WAY戦!
ロビー&タイガーvs田口&ロッキーvs石森&ファンタズモ!
⇒https://t.co/HneJT7fyaP#njwk16 pic.twitter.com/Jqy8yPjvwR
対抗戦、交流戦の流れ
1月8日に新日本プロレスはプロレスリング・ノアとの“対抗戦”を控えている。
先日行われた対戦カード発表後の記者会見に“IWGP世界ヘビー級王者”鷹木信悟選手と“GHCヘビー級王者”中嶋勝彦選手が登場。
なんとも不穏な空気の漂う記者会見の中で、中嶋勝彦選手がこう語っていた。
鷹木信悟選手が新日本プロレスがプロレスリング・ノアと試合をするメリットがないと言った後にこう言っている。
――鷹木選手より今大会は「ノアにしかメリットがない」というような発言がありましたがいかがですか?
中嶋 まあ、それはどうなんだろうね。じゃあ、受けなきゃいいんじゃない?何かしらいまのこの勢いのあるノアと絡むメリットがあるからこそ受けたんじゃないのかな。まあいってもね、業界ナンバーワンだからさ。でも、業界ナンバーワンにもないものがいまのプロレスリング・ノアにあるんじゃないの。
「受けなきゃいいじゃない」
つまり、今回の“対抗戦”はプロレスリング・ノアから持ちかけたものだということが判明してしまった。
「じゃあやらなきゃいい」であれば話は変わってくるが、「受けなきゃいい」だと話は変わってくる。
新日本プロレスはプロレスリング・ノアからの提案で交流戦を受けている。
ここにはAbemaTVのPPVで稼ぐ新しいマネタイズ案があったりするので...という裏のお話はさておき。
鎖国を貫いてきた新日本プロレスも50周年であればと新しい仕掛けもチャレンジしてみようという考えだ。
ブシロードプロレスリングフェス
そうなるとDDTプロレスリングとプロレスリング・ノア、東京女子プロレスが合同でサイバーファイトファスを開催したようにブシロードフェスが開催される可能性も高い。
ここでしか見れないようなバラエティに富んだ対戦カードが提示されるようなお祭りだ。
ミックスドマッチに関しては流石にアレルギー反応が強すぎる可能性があるので未知数だが、合同興行を行う可能性は十分にあると言えるだろう。
AEWとの直接対決
ここからは僕の妄想だが、“対抗戦”を解禁し、女子の試合を興行の主要対戦カードに組み込むのは何かの準備として見るべきではないだろうか。
何か新しいことに取り組む際、ドラスティックに変えすぎると上手くいくものも上手くはいかない。
徐々にゆっくりと変化させる。新日本プロレスは新規獲得と共に既存ファンを大切にしなければビジネスの成長はない。
プロレスファンになるハードルが一定の高さである以上、好きになった人を手放さないが新規獲得と同じくらいに大切な戦略だったりはするのだ。
刺激的なことはしたいが、刺激的すぎると劇薬になってしまい今後の団体運営に支障をきたす。
“対抗戦”が劇薬であることは女子プロレスの歴史で証明されている。
“対抗戦”は盛り上がりすぎる可能性があるため、通常興行にも影響が出てしまうのだ。
新日本プロレスが開くべき、禁断の扉はAEWとの“対抗戦”だ。
それもアメリカと日本で2度開催する必要がある。いわゆるホームアンドアウェイで開催し、それぞれのレスラーをそれぞれの国でアピールする。
ただ、世界で発信する場合に様々な事情を汲み取った座組を組む必要がある。言葉を濁しながら書いているので伝わりにくいかもしれないが、色々と思案してもらえると助かる。
なぜ、スターダムの試合が東京ドームの第2試合に組まれたのか?
僕はいずれ訪れるであろう新日本プロレス&スターダムとAEWの対抗戦につながる布石だと見ている。
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