高橋裕二郎選手&石森太二選手のタッグを忘れられない
新日本プロレスを代表する“ガイジン”ヒールユニット『BULLET CLUB』。
創立メンバーは、プリンス・デヴィット(現・フィン・ベイラー)選手、バットラック・ファレ選手、カール・アンダーソン選手、タマ・トンガ選手の4人である。
プリンス・デヴィット選手の追放後は、AJスタイルズ選手、ケニー・オメガ選手とリーダーが移り変わり、現在は、『BULLET CLUB ELITE』と『BULLET CLUB OG』に分裂している。
“ガイジン”ヒールユニット『BULLET CLUB』には2人の日本人が籍を置いている。
CHAOSを離反した高橋裕二郎選手と、NEW BONE SOLDIERとしてサプライズ加入を果たした石森太二選手である。
今回は、高橋裕二郎選手を中心に語りたいと思う。
結果が出ない日々
高橋裕二郎選手はBULLET CLUB加入後、徐々に存在感が薄くなってしまった。CHAOS時代の鬱憤を晴らすための移籍だっただけに、歴史を紐解くとなんとも言えない気持ちになる。より上を目指すために日本語がほぼ通じないユニットに行った。だが、自分の試合は徐々に注目度が低くなっていったのだ。
ちなみに僕は高橋裕二郎選手が大好きだ。
サックスが印象的な以前の入場曲『ALL NIGHT LONG』は、今でも時折耳にしている。夏の夜にピッタリな名曲なので、ぜひ一度フルバージョンをお聞きいただきたい。
その後、G1クライマックスは2016年以降未出場が続き、ニュージャパン・カップは2年連続ジュース・ロビンソン選手に敗れている。 WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドームではとうとう、第0試合に回ってしまった。
ただ、まだ裕二郎選手はこれからだと信じている。きっと、もう一度光を浴びる日が来ると。
高橋裕二郎選手の魅力
それは、ピーターさんを筆頭にお姉ちゃんを連れてくるところである。
各レスラーや解説席も喜ぶイベントとなる高橋裕二郎選手の入場は、話題を欠かない。
本題に入ろう。
僕が裕二郎選手に感じている魅力の一つに、決め技のカッコよさがある。
特に『東京ピンプス』と『マイアミシャイン』。
『ピンプジュース』も見栄えのいい技だが、この2つには敵わない。
『BULLET CLUB』で戦う今、バイプレイヤーのイメージが強くあるが、シングルの裕二郎選手は数多くの美しい技を持っている。
緩急をつけつつ、一撃必殺のフィニッシュを叩きこむ。そんな裕二郎選手の試合が僕はとても大好きだ。
直近のシングルがジュース・ロビンソン選手とヘビー級に転向を宣言したバレッタ選手の2名だけというのが、なんとも残念である。
NEW JAPAN CUP 2018 2018年3月9日 東京・後楽園ホール<開幕戦> 第6試合 「NEW JAPAN CUP 2018」1回戦 ジュース・ロビンソン VS 高橋裕二郎
DESTRUCTION in KOBE 2017年9月24日 兵庫・神戸ワールド記念ホール 第4試合 バレッタ VS 高橋裕二郎
シングルで数少ない内藤哲也選手に勝ち越している選手なだけに、もっと活躍の場があっていいはずなのだ。
2018年、未来が見えたはずだった
シングルだけでなく、タッグ屋としての適正もあるのが裕二郎選手の魅力である。ただし、内藤哲也選手と組んでいた『NO LIMIT』以降、特定のパートナーが不在だったのも事実だった。
そんな時に一人の日本人が現れた。
「久しぶりに日本語が通じるよ」
裕二郎選手ともう一人の日本人のタッグは素晴らしい試合を見せた。
そう、石森太二選手だ。
こんなに楽しそうな裕二郎選手は久しぶりに見た。リング上をとてつもないスピードで縦横無尽に動く石森太二選手、パワーとバランスで彼を引き立てる裕二郎選手。この2人のタッグは非常に魅力的に見えた。
そして、バックステージのコメントでは、ちょっと舌っ足らずで可愛い石森選手に敬語を使う裕二郎選手というギャップも面白い。
裕二郎選手が体重を絞り、Jrに戻る。IWGPJrタッグ戦線に2人が登場するのもナイスな展開なのではないか。そう期待を膨らまさずにいられなかった。
そんな未来は一瞬で潰えた
【8月12日(日)日本武道館大会の全カードが決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 12, 2018
・“ベストバウトマシーン対決”再び! ケニーvs石井が6人タッグで対戦!
・抗争再燃か? L・I・Jと鈴木軍の8人タッグ戦が実現!
・無法行為連発のOGに石森が加入! ヤングバックス&スカルと対戦!https://t.co/TobUnzKXP6 #njpw #g128 pic.twitter.com/RDEE2sZvxj
頭では分かっていた。
『BULLET CLUB ELITE』と『BULLET CLUB OG』と明確に名称が別れた瞬間から、いつかこの日が来る可能性があると思っていた。
元々、石森選手はタマ・トンガ選手にコンタクトを取ったと明言していたし、初登場時に石森選手の紹介パフォーマンスを行ったのもタマ・トンガ選手だった。
僕はなんとも言えない気持ちになった。
楽しそうな雰囲気と強さを兼ね揃えたタッグ。裕二郎選手に訪れた生まれ変わるチャンスは、一瞬の出来事となってしまったのだ。
そして、新日本プロレスで初のベルト戴冠となった石森選手だったが、明らかに戸惑っていた。
本人の心の中は分からない。ただ、本心では「裕二郎とタッグのベルトに挑戦したかった」と、思っていた。そんな気もするのだ。
それほどに、あの楽しそうだったバックステージとは表情は異なるものに感じた。
これマジ!
だが、2人が『BULLET CLUB』であることには違いない。
内紛が終結することで、再びタッグを組む日が訪れるかもしれない。
現在、IWGPジュニアタッグのベルトを戴冠しているのは、金丸義信選手&エル・デスペラード選手。ロッポンギ3Kが敗れ、髙橋ヒロム選手は欠場中。ヤング・バックスがヘビー級に転向した今、このタッグに立ち向かえるのは、ジュニアに戻った裕次郎&太二組しかいないのだ。
「タイジ・イシモリ、イッツ・リボーン!」
「これマジ!!」
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