IWGPインターコンチネンタルベルトとPOWER STRUGGLE 。EVIL選手のPR戦略は過去のデータを覆す意気込みか?
2018年11月3日に新日本プロレスが開催する『九州三国志 presents POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会。
タイチ選手と後藤洋央紀選手の『NEVER無差別級選手権試合』や石井智宏選手、鈴木みのる選手の『ブリティッシュヘビー級選手権試合』、内藤哲也選手とザック・セイバーJr選手のスペシャルシングルマッチ、『スーパージュニア・タッグリーグ2018』の優勝決定戦。
そして、王者・クリス・ジェリコ選手が保有するIWGPインターコンチネンタルベルトへ、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手が挑戦する。
IWGPタッグ王者初戴冠からスタートした2018年のEVIL選手。これまでのキャリアの中でも集大成となる試合が目前に迫ってきた。
EVIL選手VSクリス・ジェリコ選手の一戦に際し、ここで書くのが物騒なほどの言葉も飛び交っている。
一体どんな試合になってしまうのか。そう期待に胸を膨らましていると、大一番を前にしたEVIL選手のデジタルPR戦略が目に止まった。
そして、IWGPインターコンチネンタルベルトとPOWER STRUGGLE について調べてみると、面白いデータが露見された。
まずは、スーパースターと対峙するその瞬間を前にした、闇の王の先制攻撃から見てみよう。
COUNTDOWNが開始
EVIL選手のTwitterアカウントで突如としてスタートした『IWGPインターコンチネンタル選手権試合』に向けてのカウントダウン。ダークネスタイムに掛けて更新されるEVIL選手からのメッセージから目を離すことができない。
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Countdown...#everythingisevil pic.twitter.com/JlfGaZbmRY
— EVIL (@151012EVIL) October 29, 2018
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Countdown...#everythingisevil pic.twitter.com/9g7fusYm2t
— EVIL (@151012EVIL) October 30, 2018
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Countdown...#everythingisevil pic.twitter.com/PYel4QRT7I
— EVIL (@151012EVIL) October 31, 2018
10月31日、ダークネスタイムに動画が出現
クリス・ジェリコ選手に対して、徹底抗戦を主張するEVIL選手。世界のスーパースターを前にしたとしても“闇の王”が臆することはないだろう。
白のベルトを闇の色に変えるか?
【WEBで無料更新!】「白いベルトのイメージを全て塗り潰す。ダークネスに染め上げられるのはクリス・ジェリコではない。この俺なんだよ。」EVILに直撃インタビュー! https://t.co/OGUjPplB4u #njpw #njpst pic.twitter.com/PB4m9qcpZ7
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 30, 2018
ザック・セイバーJr選手と終わったわけではない
恋愛について女性は上書き保存、男性は名前を付けて保存という言葉がある。EVIL選手にとって、ザック・セイバーJr選手は“別枠で保存”するほどの相手なのだ。
――同時にザック選手も11.3大阪で内藤哲也選手とのシングルが組まれましたから、EVIL選手とザック選手の因縁はいったんペンディングのかたちになってしまいました。
EVIL ただし、ジェリコ戦が決まっても、けして俺の中でザック戦が“上書き保存”されたわけじゃない。ザックとのシングル戦は俺の中ではシッカリと“別枠で保存”してある。出典:新日本プロレス公式サイト
会場も闇の王が席巻する
【特報!11月3日(土・祝)大阪大会はEVIL祭り!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 31, 2018
新日本プロレス・スマホサイト “既存会員”にEVIL選手の特製ステッカーをプレゼント!
※数に限りがございます。予めご了承ください。https://t.co/ByjlHj2zEk #njpw #njpst pic.twitter.com/CxaOa5njKM
水晶玉の登場に騒然
【特報!11月3日(土・祝)大阪大会はEVIL祭り!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 31, 2018
新日本プロレス・スマホサイト“新規加入者”に、EVIL選手の非売品A4パネルをプレゼント!
※数に限りがございます。予めご了承ください。https://t.co/ByjlHj2zEk #njpw #njpst pic.twitter.com/1mbDbmmt7e
POWER STRUGGLEとIWGPインターコンチ
今回の一戦を控え、IWGPインターコンチネンタル王座について調べてみた。すると、面白いデータが明らかになったのだ。
現WWEの中邑真輔選手以降、IWGPインターコンチネンタルベルトを戴冠したのは以下の選手たちだ。
- ケニー・オメガ選手(13代)
- マイケル・エルガン選手(14代)
- 内藤哲也選手(15代、18代)
- 棚橋弘至選手(16代)
- 鈴木みのる選手(17代)
- クリス・ジェリコ選手(19代)
そして、ベルトを戴冠した会場は以下になる。
- 長岡市シティホールプラザアオーレ長岡
- 大阪城ホール(3回)
- 神戸ワールド記念ホール
- 北海きたえーる
- グランメッセ熊本
中邑真輔選手以降、『IWGPインターコンチネンタルベルト』は東京都以外の大会でしか動いていない。だが、『POWER STRUGGLE』と『IWGPインターコンチネンタルベルト』の歴史を紐解くと、EVIL選手が圧倒的に不利な事実が見えてきた。
IWGPインターコンチネンタルベルト創設後の歴史
ここからは『POWER STRUGGLE』で行われた『IWGPインターコンチネンタル選手権試合』の結果について記載する。
- 2011年11月12日 王者・田中将斗選手の防衛
- 2012年11月11日 王者・中邑真輔選手の防衛
- 2013年11月9日 王者・中邑真輔選手の防衛
- 2014年11月8日 王者・中邑真輔選手の防衛
- 2015年11月7日 王者・中邑真輔選手の防衛
- 2016年11月5日 王者・内藤哲也選手の防衛
- 2017年11月5日 王者・棚橋弘至選手の防衛
ベルトが新設されて以降、挑戦者にとって『POWER STRUGGLE』は相性の悪さを通りこして、厄日とも言える日になっている。チャレンジャーが全敗している大会もそう多くはないと思う。
EVIL選手はこのジンクスをどう退けるのか。EVIL選手は2017年にオカダ・カズチカ選手の倒し方を公言した。今回は、『POWER STRUGGLE』で結果を残す術に期待したい。
ジンクスを打ち破った先に待っているのは、EVIL選手にとって初となるIWGPの冠が付いたシングルベルトなのだから。
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