毒のあるプロレス記事は拡散される。ただ、僕は毒にも薬にもならないものを書き続けたい

2018年10月31日、Japan In-depthで公開された『プロレスの味方は、いたしかねます(上)スポーツの秋雑感 その3』という記事が話題を集めた。

記事の末尾にリンクを貼るので、未見の方で興味を持った方はお目通しいただきたい。

この記事について僕が思ったことは一つ。プロレスというジャンルにおいて、活字でトンパチなことを発信すればSNSで拡散されやすいということだ。

ただし、確実にメディアとしての質を問われることになるので、オススメはできないわけだが。

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毒にも薬にもならない

『週刊プロレス』で編集長を務める湯沢直哉さんは「週刊プロレスは毒にも薬にもならない」と語っていた。日々、仕事でコンテンツを制作する側として、この言葉には大きく感銘を受けた。

無いならないで生きてはいけるが、あったほうが豊かになる。それがコンテンツであるし、「負の感情」を与えるものであってはならないのだ。

www.njpw.co.jp

トンパチなメッセージは議論を生む

これはプロレスというジャンルに限らず、興味・関心があるコンテンツであれば生じる事象でもあるが、少量の毒を秘めたものは多くの方の目に止まりやすい。コンテンツを通じて生まれた「負の感情」は個人の行動を喚起させる。

簡単に行動を例えてみよう。

  • このコンテンツは素晴らしいと思う → いいねボタン止まり
  • このコンテンツを通じて『負の感情が浮かんだ』 → 疑問点に対して言及する

いい意味での記事で拡散されている記事と悪い意味で拡散されている記事。どちらの方がよく目にしているかと問われれば、後者を挙げる方が多いと思う。

それほどに『負の感情(ストレス)』は人を動かすのだ。

今回の記事について

今のご時世に何を言っているのか?僕に浮かんだのはこの言葉だけだ。炎上しないように、考えて書いているのは分かるが、これを通じて読者に何を伝えたいのかという、読後感の設計が弱いと感じた。

今回の記事は毒ではない。だが、薬でもない。少量の毒と言ったフレーズが相応しいように思う。イチ意見としては全然ありなのだが、今のプロレスについて触れているのが危険技だけなのが、ツッコミの要因なのだろうなぁとは思う。また、プロレスというジャンルについて否定的な意見を書いている点も、Twitterでは多く言及されているようだ。

危険技のレベル感だけで言えば、四天王プロレスの時代が最も激しいのは間違いない。

勿論、新日本プロレスひいては超人たちの試合は、常に危険と隣合わせなのは事実だ。だから鍛えているし、日々の練習も怠らない。自分の身を守れるのは最後は自分しかいないためだ。

新日本プロレスは、歴戦のダメージを鑑みて選手にできるだけ休暇を与えるようにしているとも思う。

同記事内の危険技、けが人について本間朋晃選手や柴田勝頼選手、高山善廣選手を言及しているのだとは思うが、的外れに触れていいテーマではないだけに、多くの反感を買ってしまうのだと思う。

プロレスを外から見ている人が何を言っているのか。この感情が浮かんだ人たちが本記事を拡散しているのだと思う。

プロレスは特殊なジャンルである

プロレスは愛が深いファンを多く抱えていると思う。だからこそ、きちんとしたメディアで有識者を語る人が貶しているのを見ることが耐えられないのだ。

以前もBLOGOSで矢野通選手対して言及した方が同じように言及されていた。前回と今回を合わせて僕の見解はこれしかない。

www.njpwfun.com

今のプロレスを語るのであれば、今のプロレスに触れてほしい。これしかない。・

その結果、危ない、つまらないと感じたのであれば具体的な事例を踏まえつつ執筆すればいい。

書いていいのは、書かれる覚悟を持った者だけ。であれば、何を言われても文句は言えないのだ。

ただ、僕はこれからも僕は毒にも薬にもならないものを書き続けたい。改めてこう感じた平成最後の10月最終日になった。

japan-indepth.jp

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