CHAOSの裏切り者は誰?新日本プロレスをひっくり返すインパクトは新ユニットの結成か
獣神・サンダーライガー選手の発言が新日本プロレスに大きな波紋を呼んでいる。
それは、ジェイ・ホワイト選手、外道選手らが発言していた「CHAOSの裏切り者」がブラフではないということプロレスラーとしての勘で感じた取ったというものだった。
また、CHAOS内部はなく「オカダの周りにいるヤツ」という発言も飛び出し、ユダは一体誰なのか?という2018年10月に加入した“6人目のパレハ”以来のプロレスファンにとって“贅沢な時間”が流れている。
では、CHAOSの裏切り者は誰なのか。僕は以前に後藤洋央紀選手を裏切り者に据えて仮説を立てた。これはIWGPヘビー級に挑戦する覇道への第一歩を示すことが前提にあった。
ただ、改めて2018年11月1日の静岡・ツインメッセ静岡 南館大会を見た際、やはりあの人がスパイである可能性が高いと感じた。
そう、矢野通選手である。だが、CHAOSの裏切り者は矢野通選手で、BULLET CLUBへ加入する。なぜだろう。少ししっくり来ないのだ。そこで浮かんだ仮説は「新日本プロレスをひっくり返す」ものになった。
僕が考えた新日本プロレスの未来は、矢野通選手が新ユニットを結成し、CHAOS、ロス・インゴベルナブレス・デ・デ・ハポン、BULLET CLUBからメンバーを集めるという未来だ。
- あの日、試合に出場していた選手
- 当日の対戦カード
- 獣神・サンダー・ライガー選手 野生の勘
- 創設者が裏切るという事件性
- IFの可能性
- 矢野通選手が作る新しいユニット
- オカダ・カズチカ選手はどうなる?
- 矢野通選手のBULLET CLUB入りはあるか
- 真壁刀義選手の解説に期待
あの日、試合に出場していた選手
2018年11月1日『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』静岡・ツインメッセ静岡 南館大会に出場していたCHAOSの選手は以下だ。
- オカダ・カズチカ選手
- 矢野通選手
- 後藤洋央紀選手
- 石井智宏選手
- ロッキー・ロメロ選手
- バレッタ選手
- チャッキー・T選手
- SHO選手
- YOH選手
「オカダ・カズチカ選手を追い詰める」と、ジェイ・ホワイト選手、外道選手がたびたち発言しているところから、オカダ・カズチカ選手は裏切り者ではないだろう。
裏切るにはそれ相応の見返りやメリットも必要だ。この点を踏まえるとバレッタ選手、チャッキー・T選手の可能性は低い。タマ・トンガ選手タンガ・ロア選手のいる『バレットクラブ』で『ベストフレンズ』の活動を続けるメリットが薄いためだ。
また、SHO選手、YOH選手は凱旋帰国したばかり。自身らのキャリアを掛けた『スーパージュニア・タッグリーグ2018』のフィナーレも近いことから、裏切り行為を働く時期ではないと予想する。ロッキー・ロメロ選手と3人でロッポンギ3Kということもあるため、3選手を候補から外してみる。
この点を踏まえ、残っているのは以下の選手だ。
- 矢野通選手
- 後藤洋央紀選手
- 石井智宏選手
当日の対戦カード
では、2018年11月3日の対戦カードを見てみたい。
石井智宏選手は鈴木みのる選手と『ブリテッシュヘビー級選手権試合』。後藤洋央紀選手はタイチ選手と『NEVER無差別級選手権試合』を行う。
矢野通選手の名前がない。
矢野通選手の名前が、アメリカ大会に続きないのだ。
「新日本プロレスがひっくり返る」ほどのインパクト。
現在のCHAOSを生み出した張本人。現WWEの中邑真輔選手、AJスタイルズ選手からもリスペクトを受ける存在。唯一無二の輝きを放つ“敏腕プロデューサー”は、新しい道に進もうというか。
獣神・サンダー・ライガー選手 野生の勘
あの日のメインイベント以前から対BULLET CLUBのタッグマッチで矢野通選手は先陣に名乗りを挙げていた。そして、すぐに交代する。まるで、火が点いているオカダ・カズチカ選手を静止しているようにも見えた。また、試合後にジェイ・ホワイト選手に襲いかかるオカダ・カズチカ選手を止めていた。セコンドについていたヤングライオン以外、CHAOSでそういった行動に出たのは矢野通選手だけなのである。オカダ・カズチカ選手を静止することで守っていのは一体何なのだろうか。獣神・サンダーライガー選手の野生の勘が働いたのはここではないか。
創設者が裏切るという事件性
矢野通選手がCHAOSからBULLET CLUBに行く。これが意味するのは事実上、CHAOSが崩壊するということだ。
残ったメンバーが更に離反する可能性も強い。例えば、CHAOSの初期メンバーである石井智宏選手や凱旋帰国からCHAOS一筋のYOSHI-HASHI選手だ。
だが、僕はもう一つの可能性も感じている。前述した矢野通選手はBULLET CLUBに行くのか?ということである。
IFの可能性
これはあくまでもIFの話だ。久しぶりにがっつり妄想の神が舞い降りた。
オカダ・カズチカ選手&バレッタ選手VSジェイ・ホワイト選手&バットラック・ファレ選手。この一戦の最後に、対戦カードの組まれていない矢野通選手が登場する。BULLET CLUBのセコンドには邪道選手、外道選手。したり顔でスパイの登場を喜ぶ。
金髪となった矢野通選手はオカダ・カズチカ選手を強襲する。バレッタ選手は試合のダメージで動くことができない。
赤い椅子を振り上げ、オカダ・カズチカ選手にとどめの一撃を見舞うかと、思ったらジェイ・ホワイト選手、バットラック・ファレ選手、邪道選手、外道選手を強襲。一体何が起こったのか。騒然とする会場、SNS。そのまま姿を消した矢野通選手が再び登場するのは、メインイベントだ。
勝利に加担した後、クリス・ジェリコ選手に公開スカウトを決行し、2人は新ユニットの誕生を宣言。そして、『NEVER無差別級王者』となった後藤洋央紀選手と『ブリテッシュヘビー級王座』を防衛した石井智宏選手が登場。この新しい混沌は『ワールドタッグリーグ2018』へとつながっていくのだ。
新ユニット結成への可能性
矢野通選手は新日本プロレスの生え抜きである。その貫禄から上の世代に感じがちだが、年齢的に棚橋弘至選手の一つ下になる。唯一無二の輝きを放つのはまだまだこれからなのだ。
勝ち馬に乗るのが上手いと外道選手は自伝で語っていた。
では、矢野通選手はどうか。GBH、CHAOSと連続で自身が所属するユニットに大きな価値を作ってきた。
真壁刀義選手を裏切り、中邑真輔選手と結託したインパクトはまさに新日本プロレスがひっくり返るものだった。
勝てる所に行く。この選択よりも新しいものを作る方に矢野通選手の目は行くのではないだろうか。
そう、BULLET CLUB、鈴木軍と対等以上の存在になる極悪ヒールユニットだ。
矢野通選手が作る新しいユニット
では、矢野通選手がスカウトする選手は誰か。僕の予想は以下の選手だ。
- 後藤洋央紀選手
- 石井智宏選手
- バレッタ選手
- チャッキーT選手
- ウィル・オスプレイ選手
オカダ・カズチカ選手。YOSHI-HASHI選手、ロッポンギ3K以外は全員引き抜く。だが、敏腕プロデューサーの腕はこんなものじゃない。更なるスカウト活動に精を出していく。
- 高橋裕二郎選手
- SANADA選手
- クリス・ジェリコ選手
「今の新日本プロレスに不満持ってるやつ出てこい!」この言葉が特に刺さるのはこの2選手ではないだろうか。
バランサーとして高橋裕二郎選手を勧誘し、G1クライマックス28の結果が会社から評価されていないSANADA選手も加入。あれほどの好試合を残せるにも関わらず、秋のビッグマッチにエントリーすらされていないことに、疑問がないはずがないのだ。
また、世界的なスーパースターであるクリス・ジェリコ選手を引き込むことで、一気にスターダムへと駆け上がるユニットが爆誕する。
そして、飯伏幸太選手が仲間になりたそうなコメントをTwitterで発信したらどうなるだろうか。
全方位から引き抜きを行ったために、全てのユニットと因縁が生まれる。新しい混沌のハジマリはこうでなくてはならない。
そして、2019年以降は川人拓人選手やザ・グレート・オー・カーン選手も凱旋帰国を果たす。ここでも大きな話題を盗み取るかもしれない。
オカダ・カズチカ選手はどうなる?
オカダ・カズチカ選手の周りにはYOSHI-HASHI選手ロッポンギ3Kしかいない。レインメーカーとして時代を牽引してきた超人はマネージャーだけではなく、CHAOSを失うことになってしまう。更にパートナーであるYOSHI-HASHI選手は欠場中。負傷のレベルから考えると年内の復帰は難しいかもしれない。
ヘビー級の選手が周りにいない。借りを返すための『ワールドタッグリーグ2018』にエントリーすることすらできない。矢野通選手の新ユニット結成は、BULLET CLUB側としても計算が大きく狂うものとなったが、オカダ・カズチカ選手の時代を終わらせるという意味では成功を収める形となった。
そこに手を差し伸べるのが棚橋弘至選手だ。「1対1」という約束はそのまま。YOSHI-HASHI選手が復帰しないという大義名分もある。
お互いの目的が重なったことで1度だけ、1度だけの『ワールドタッグリーグ』へエントリーを果たすのだ。
通常であれば東京ドームでの試合が確定している棚橋弘至選手はエントリーされない。だが、棚橋弘至選手は“友達”オカダ・カズチカ選手のために参加を表明する。そして、棚橋弘至選手が出場するのであれば、とケニー・オメガ選手も飯伏幸太選手との出場を決めるのだ。
無理な話ではない。なぜならば「棚橋弘至の言うことだけはよく聞く」のが新日本プロレスだからだ。オカダ・カズチカ選手、YOSHI-HASHI選手、ロッポンギ3Kは本隊へと行くのか。それとも新ユニットを結成するのだろうか。
矢野通選手のBULLET CLUB入りはあるか
矢野通選手がBULLET CLUBに加入するメリットとは何だろうか。
自身が創設したCHAOSよりも歴史の浅い“ガイジン”レスラーユニットに加入する。僕が知らない所での密約や斜め上のビジネス戦略が無い限り、メリットは薄いように感じる。
では、BULLET CLUBへ加入するメリットはなんだろうか。まずは、DVDである。CHAOSからBULLET CLUBへメンバーをリニューアルし、世界で発売する。BULLET CLUBメンバーの素顔はヒールユニットだけにそう多くでていない。案外、日本語を話すバットラック・ファレ選手が一気に人気を掴むかもしれない。
元来、プロデューサーとは裏方である。崇高なる大泥棒から敏腕プロデューサーへの完全な転身を意識することを踏まえれば、BULLET CLUB加入もありなのだ。
真壁刀義選手の解説に期待
『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』についてはこちらのランキングに入っている人気ブログでも言及されているので、ぜひチェックいただきたい。
例年、POWER STRUGGLE の解説席には真壁刀義選手が座っている。もしも、僕の妄想が当たってしまった場合(当たったこと無いですが...)、コメントを残すのが真壁刀義選手となると、GBHの一件から非常に的確なコメントが飛び出すに違いない。
「あいつは昔からそういうやつなんだよ」
何かが起きる『九州三国志 presents POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』まで後10時間を切った。
POWER STRUGGLE。権力闘争の最後に現れるのは、矢野通選手なのかもしれない。