『ワールドタッグリーグ2018』で注目したい3つのタッグチーム
新日本プロレスが誇るタッグの祭典『ワールドタッグリーグ2018』の開催がいよいよ今週末に迫ってきた。今回は同大会で注目したい3つのタッグチームについて紹介する。
イッテンヨンに出場が決定したケニー・オメガ選手、棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手、ジェイ・ホワイト選手が出場しない『ワールドタッグリーグ』。また、バッドラック・ファレ選手やチェーズ・オーウェンズ選手も未エントリーとなっており、新日本プロレスの層の厚さは相変わらずである。
優勝を掴むチームはどのチームになるのか。また、『スーパージュニア・タッグリーグ2018』のように3WAY、4WAYでの優勝決定戦の可能性もあるだけに、日々の勝敗からも目を離すことができない。
【1】海野翔太選手&吉田綾斗選手組
これまでにも度々言及してきた2選手のタッグチーム。『ワールドタッグリーグ2018』のサプライズ枠と言っても過言ではないだろう。
現在、新日本プロレスについて様々な言及がある。
アントニオ猪木氏は“おちゃらけ”と言い放ち、蝶野正洋氏は“ガイジン”レスラーの侵略に対して警報を鳴らした。
新日本プロレスは世界を目指している。世界でさらに支持を得るためには、言葉の壁がない“ガイジン”レスラーの力が必要不可欠だ。
ただし、新日本プロレスが新日本プロレスであるためには、観客に伝わる“闘志”がなければならない。
この“闘志”を感じさせるのがこの2選手だと僕は思っている。
次世代を担う可能性を秘めた2人が『ワールドタッグリーグ2018』でどんな戦いを魅せるのか。非常に楽しみだ。
成田蓮選手の発奮に期待
一方で海野翔太選手と同期である成田蓮選手からすれば今回の大抜擢は、納得いかない点もあると思う。生え抜きでもない若手選手に自分が踏むはずだった舞台を奪われた形だ。
青い炎がメラメラと燃えている成田蓮選手だが、ある意味でタイチ選手のように『ワールドタッグリーグ2018』から漏れたヤングライオンとして、2人に突っかかって言って欲しい。
【2】タイチ選手&ザック・セイバーJr.選手組
タイチ選手は飯塚高史選手。ザック・セイバーJr.選手は鈴木みのる選手。この組み合わせに加えKES(ランス・アーチャー選手&デイビーボーイ・スミスJr. )の3組で鈴木軍は『ワールドタッグリーグ2018』に進行を掛けると思っていた。
だが、出場メンバーはこの6人で当たっていたものの、パートナーが予想と一部異なるチームで挑む形となっている。
なぜ、タッグが入れ替わったのか
鈴木みのる選手は飯塚高史選手と2014年、2017年の『ワールドタッグリーグ』に出場経験を持っている。また、ザック・セイバーJr.選手とは『RPWブリティッシュ・タッグ王座』に輝いている。
少し視点を変えてみよう。飯塚高史選手は鈴木軍加入後、鈴木みのる選手としか『ワールドタッグリーグ』に参戦していない。一方でザック・セイバーJr.選手は初参戦となる。
勿論、2018年の旗揚げ記念日までジュニア戦線で戦っていたタイチ選手もザック・セイバーJr.選手と同様に初出場となる。
これからの鈴木軍を考えた時に、タイチ選手の活躍は必要不可欠だ。
タイチ選手はザック・セイバーJr.選手と組むことで、KESとは違う魅力的なタッグチームが完成する。
聖帝と匠。このタッグチームが魅せる化学反応が楽しみだ。
【3】EVIL選手&SANADA選手組
先日のNJPW FUNでも言及したが、やはりこの2人が『ワールドタッグリーグ2018』の鍵を握っていると僕は思っている。
負けられない状況で2人はどんなプロレスを見せてくれるのか。非常に楽しみだ。
ただし、今回の『ワールドタッグリーグ2018』にはある問題がある。僕はEVIL選手、SANADA選手には掲げて欲しいことがあるのだ。それは、全勝優勝だ。
1リーグ制の問題
今回、2リーグから1リーグへと変更になった『ワールドタッグリーグ』。試合数が大幅に増え、どちらのリーグの方が盛り上がっているという課題が生まれない分、より多くの熱狂が生まれると思う。
一方で問題になるのが、優勝戦線とそれ以外の乖離だろう。いくらプロレスが勝ち負けだけを見るコンテンツではないにせよ、優勝の可能性が潰えたタッグチーム同士の戦いを本気で観戦し続けることができるだろうか。
折り返し地点で優勝の可能性がないチームが出てくる。それも1チームだけではないはずだ。
この課題を解決するためには、2つの発奮材料が必要だ。
まずは全勝優勝を掲げるタッグチームが現れること。次ににそれぞれのチームでの因縁作りだ。
前述した通り、昨年の優勝タッグであるEVIL選手&SANADA選手には全勝優勝を掲げて欲しい。
海野翔太選手&吉田綾斗選手はキャリア的に先輩へぶつかれば側なので、因縁は生まれやすい。
ここで期待したいのは第3世代の2組である。2018年は著しくカードを組まれる回数が減った4人。まだまだ衰えを知らない天山広吉選手、小島聡選手、中西学選手、永田裕志選手に期待したい。
優勝候補の筆頭は?
『ワールドタッグリーグ2018』ついてはこちらのランキングに入っている人気ブログでも言及されているので、ぜひチェックいただきたいところだ。
これは個人的な予想になるが、優勝候補の筆頭はKESと石井智宏選手&矢野通選手組だ。
試合を見ていて、強いなぁと感じるのがKES。上手いなぁと思うのが石井智宏選手&矢野通選手である。
この2組には期待、注目というよりも結果を残して欲しい個人的に応援している。
そして、もう1つの優勝候補チームがGODだ。現チャンピオンが『ワールドタッグリーグ』を制す。2017年の準優勝タッグであり、現『IWGPタッグ王者』。この2人がさらにタッグ戦線を蹂躙する。そんな新しい景色も見てみたい気がする。
最後に。高橋裕二郎選手&ハングマン・ペイジ選手。今回の『ワールドタッグリーグ』は2人の にとって大きなチャンスになるはず。
結果にこだわるファイトで優勝を目指して欲しいと切に願っている。
★アンケート実施中!締切11月15日★
【週刊プロレス】が月額380円(税抜)で楽しめる!【楽天マガジンはこちらから】