ベストバウト級!ヤング・バッグスVSKUSHIDA選手&クリス・セイビン選手が凄すぎた

新日本プロレスジュニアの祭典『スーパージュニア・タッグリーグ2018』の興奮冷めやらぬ中、同大会では実現しえなかった試合がアメリカで開催された。

ベストバウト級!ヤングバッグスVSKUSHIDA選手&クリス・セイビン選手の一戦だ。

僕は元々、KUSHIDA選手とクリス・セイビン選手のタッグチームを優勝に押していた。

試合を重ねる度に高まる2人のコンビネーション。トライアングルでの戦いを彷彿とさせる合体技。リングの上で躍動する2人のプロレスラーに何度も目を奪われた。

残念ながら優勝を逃す結果となってしまったため、しばらくこのタッグチームの試合を見ることができないと思っていたところ、今回の対戦カードが発表されたのだ。

“3人”のチームと対峙するのは世界最高峰の兄弟タッグ・ヤング・バッグス(マットジャクソン選手、ニック・ジャクソン選手)だ。

新日本プロレスではノーリミット(内藤哲也選手&高橋裕二郎選手)しかなしえていなかった、IWGPヘビー、ジュニア双方のタッグベルトを戴冠。ジュニアタッグとしてはもはや敵なしという状況を作り上げヘビー級へ転向を果たし、一発でベルトを戴冠した。

ヘビー級へ転向した今、KUSHIDA選手&クリス・セイビン選手との試合はまさにドリームマッチになると想像させた。

そして、その予想は現実のものとなった。ROHのリングで繰り広げられたのは、世界を代表するタッグマッチの一戦だったように思う。まさに、ベストバウトのスタートは握手からはじまった。

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ベストバウトのハジマリは握手から

4選手がリングに上がるとまずはヤング・バックスが握手を求める。クリス・セイビン選手は爽やかに応じたが、KUSHIDA選手は難色を示す。渋々握手に応じたところで試合開始のゴングが鳴り響いた。

序盤からKUSHIDA選手&クリス・セイビン選手のペースが続く。流れるような連携プレーを連続で披露しつつ、ヤング・バックスを分断する。だが、百戦錬磨の兄弟はそう簡単にペースを譲らない。徐々にKUSHIDA選手のローンバトルへと試合は流れ込んでいく。

だが、クリス・セイビン選手がそうはさせない。タイプ・スプリッターの連携から試合の主導権を取り戻していく。

ここで気づいた。ヤング・バックスがここまでペースを握れない試合が直近であっただろうか。

ロッポンギ3KやEVIL選手&SANADA選手、ロッポンギ・ヴァイス。多くのタッグチームと激戦を繰り広げてきた2人は多くの試合で魅せる特徴があった。明らかに攻めさせているシーンもあるほどだ。

プロレスを見ていてふと攻め疲れという言葉が浮かぶことがある。ダメージを負っているのは対戦相手の方なのに、明らかに攻めている方の動きが鈍くなっていく。一気に試合をひっくり返されるシーンの多くが攻め疲れの隙をついているようにも思う。

ヤング・バックスはスーパー・キックで試合の主導権を握る。だが、なかなか繰り出すことができない。疲れて動きが鈍くなった相手にはクリーン・ヒットする技もこの2人の前ではいつになってもチャンスがやってこないのだ。 

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KUSHIDA選手の恐ろしさ

試合が中盤から終盤に差し掛かったと感じたのは、ヤング・バックスが『モア・バング・フォー・ユア・バック』を繰り出した瞬間だ。世界最高の兄弟タッグのフィニッシュ・ホールド。試合が流石に終わったと思った矢先、KUSHIDA選手はまさかの行動に出た。マット・ジャクソン選手の関節を取ったのだ。これにはマット・ジャクソン選手も450°スプラッシュへ行けない。その間にクリス・セイビン選手が攻撃を繰り出し、決め技を完璧に切り替えした。

あの兄弟が多くの試合を終わらせてきた技を破った。

KUSHIDA選手とクリス・セイビン選手はどこまでの可能性を秘めているのだろうか。

 

インディーテイカーすら返す

試合の最終盤。ヤング・バックスは『インディーテイカー』を繰り出した。流石にこれで終わったと思いきやこれもKUSHIDA選手が返す。もはや何が起こっているのか分からなくなった。

この2人のタッグ。どこまで上り詰めるのか、と。

最終局面ではシャープ・シューターの前にクリス・セイビン選手が沈んだが、ヤング・バックスをここまで追い詰めたタッグチームを僕は見たことがなかった。

兄弟はどこか余裕を持って試合を終わらせていた。腰痛などのアクシデントなしではロッポンギ3Kも勝つことはできなかったように思う。

満身創痍の状態で破れることはあっても、万全の状態で苦戦することはなかった。万全な状態で敗れたのは、『ゴールデン☆ラヴァーズ』と『GOD』くらいのものだろうか。

KUSHIDA選手とクリス・セイビン選手はまだこの領域に達することはできなかった。だが、急造とも言える時間でここまでの試合を作り上げることに成功した。

これから2人を待っているステージは世界だ。きっと、KUSHIDA選手はIWGPジュニアヘビー級のベルトを巻いたまま、さらに活躍の場を広げるのだろう。その時、横にいるのはクリス・セイビン選手だ。

本試合は新日本プロレスワールドにて公開されたので、ぜひチェックいただきたい。

最後に、僕から一つだけ願いがあるとするならば、タッグチームの名前を正式決定して欲しい、これだけだ。過去が、現在が、未来が2人(3人)を待っている。

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