『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』6人体制初のメインで大合唱は起こるか?
新日本プロレスを代表するユニット『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』の6人目のパレハ鷹木信悟選手が加わってから1ヶ月以上が経った。
そして、本日2018年11月17日新しい景色を見るチャンスが訪れようとしている。
鷹木信悟選手が新日本プロレスのリングでお披露目された10月8日両国国技館。そのリングにいたのは内藤哲也選手、BUSHI選手、SANADA選手だ。ザック・セイバーJr.選手とスペシャルシングルマッチを控えたEVIL選手はその場に居合わせなかった。
その後、リングに“5人”が揃ったのは10月16日。『スーパージュニア・タッグリーグ2018』で『ロッポンギ3K』を破った後、内藤哲也選手、EVIL選手、SANADA選手が正装で登場。改めて、鷹木信悟選手の『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』入りを祝福した。
だが、『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』に3人が帯同していなかったことで、2つの楽しみはお預けとなっていたのである。
2018年、大合唱が激減
2016年4月10日。両国国技館『INVASION ATTACK 2016』で内藤哲也選手は『IWGPヘビー級ベルト』を初戴冠した。
オカダ・カズチカ選手と繰り広げる好勝負。その終盤でSANADA選手が乱入したことも記憶に新しい。
激闘を制した内藤哲也選手は初の「大合唱」を両国国技館で行った。
初の大合唱。思い出深い方も多いはずだ。
「トランキーロ あっせんなよ!」で飛び出す銀テープ。「えっ?」と一瞬表情を曇らすもそのまま「EVIL、BUSHI、SANADA イ・内藤 ノスオトロス!! ロス! インゴベルナ〜ブレ〜〜〜〜ス!! デ!! ハ!! ポン!!(※大歓声)」で会場は大歓声に包まれた。
この時、ミラノコレクションA.T.さんが言い放った「持ってった!」は何度聞いてもたまらない一言である。
それから『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』旋風は本格化。2016年、2017年と数多くの大合唱があった。だが、2018年大合唱の数が大きく減ったように思う。
直近で行われた大合唱は10月6日に開催された『NEW JAPAN ROAD ~がんばろう!UONUMA 2018~』。ただし、この興行は『新日本プロレスワールド』での中継はなかった。
では、最後に『新日本プロレスワールド』で配信された大合唱はいつなのか。そう、丁度2ヶ月前の『DESTRUCTION in BEPPU』で『鈴木軍』鈴木みのる選手との激戦以来なのである。
一歩踏み出す勇気を改めて語った2ヶ月前。新しいパレハについて言及した1ヶ月前。そして、本日から開催される『WORLD TAG LEAGUE 2018』の初戦で初の6人体制となった『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』の5人が揃い踏みとなる。
神奈川の地で何か起きる。そんな予感がプ~ンと漂う。
『ワールドタッグリーグ2018』について
2018年、従来の『ワールドタッグリーグ』とは異なる点がいくつかあった。まず、記者会見が行われなかったこと。次に、内藤哲也選手が苦言を呈していていないこと。最後に1リーグ制だ。
記者会見がない。大きな理由として考えられるのが選手のスケジュール調整だろう。第3世代は連日Twitterでメディア露出を行っている。また、他の選手も海外のリングに上がるなど多忙を極めている。
現実的に難しいことは分かる。ただし、記者会見は必要だと僕は思っている。なぜならば、選手がどのようなモチベーションで挑むのか?どんな因縁が生まれそうなのか。
一つの前哨戦として記者会見は必要だったと僕は思う。
内藤哲也選手の苦言がない理由
以下の記事でも言及したが、EVIL選手、SANADA選手の優勝を確信している。あるいは新日本プロレスの『ワールドタッグリーグ』に対する姿勢に呆れているかの2つだろう。
また、今回記者会見が行われなったことで、更に内藤哲也選手が言い放った「新日本プロレスは最近、雑じゃないですか?」という言葉に現実味が出てくる。
『ワールドタッグリーグ』現時点で2つのファン目線を叶えていないためだ。まず、例年イッテンヨン参戦の選手が出場していないこと。次に記者会見すら行われなかったこと。また、今年はサプライズ参戦がヤングライオンの海野翔太選手と吉田綾斗選手のみ。2017年に突如として現れたサミ・キャラハン選手のような“ガイジン”レスラーの参戦はなかった。
ジュース選手の「キモいさん」発言を超えるインパクトは飛び出るのか?EVIL選手が言う通り「ノープロブレム、ノーサプライズ」なのか。その鍵を握るのは、ベテラン選手の躍動だろう。
大合唱。5人のグータッチの前に気になる点
話を戻そう。本日の神奈川・藤沢市秩父宮記念体育館は『新日本プロレスワールド』で生中継が行われる。もしも『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』が勝利を掴むことができれば大合唱のチャンスが訪れる。
そこで気になるのは、鷹木信悟選手はどこにいるのか?という点である。
内藤哲也選手が中央。メンバーがコーナポストにいるのが大合唱のスタイルである。以前から鷹木信悟選手について「髙橋ヒロム選手の代わりではない」という言葉があった。
では、本来髙橋ヒロム選手がいるはずのコーナーに鷹木信悟選手の姿があるのか。僕の予想では、コーナーを一つ空けると思う。鷹木信悟選手はBUSHI選手と同じコーナーに立ち、BUSHI選手はコーナートップに座る。これが理想像なのではないだろうか。
もしも、ここで鷹木信悟選手が髙橋ヒロム選手のコーナーに身を預けてしまうと、ある意味で違和感が生じてしまう。
ここは一つ、6人になった時が完成というスタイルで大合唱を行って欲しいと思う。
ここまで書いたが、改めて『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』の大合唱はすごいと思った。
僕が人生で初の大合唱を経験したのが2017年のG1クライマックス優勝決定戦。いつか、東京ドームでの大合唱も体験してみたいし、6人での大合唱も生で見てみたい。
2018年、イッテンヨンは最速のスピードでアリーナが埋まったという。2020年、もしもオカダ・カズチカ選手と内藤哲也選手の再戦となった時、一体どれほどのスピードで会場は埋まってしまうのだろうか。いやいや、焦ってはいけない。
まずは、本日から開催する『ワールドタッグリーグ2018』を楽しみにしたい。
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