後藤洋央紀選手とSANADA選手からモテの美学を教わる。

新日本プロレス、後藤洋央紀選手は以前から飯伏幸太選手との『NEVER無差別選手権試合』を熱望していた。そして、いよいよ山が動いた。

2018年11月18日に開催された『ワールドタッグリーグ2018』後楽園ホール大会。その第4試合で両者は激突した。

対戦カードは後藤洋央紀選手&バレッタ選手&チャッキー・T選手VS飯伏幸太選手&高橋裕二郎選手&ハングマン・ペイジ選手だ。

昨日行われた公式戦のリマッチと『NEVER』への挑戦を懸ける一戦となったこの試合。事件は試合後に起こった。

高橋裕二郎選手の『ピンプジュース』で勝敗が喫した後、後藤洋央紀選手がマイクを要求。その口から出た言葉は“混沌の荒武者”とは思えないものだった。

だが、結果的にタイトルマッチは決定。まさに、押してダメなら引いてみろ。を体現した形となったのだ。

僕はこの日、2人のプロレスラーから大事なことを学んだ。後藤洋央紀選手VS飯伏幸太選手の『NEVER無差別級選手権試合』が決定しただけでは終わらなかったのが、新日本プロレスのリングだ。2人の対決はイッテンヨン・レッスルキングダムなのか。それとも違う場所なのか。いや、それ以上にエポックメイキングだったのが、SANADA選手のコメントだ。

この日は新日本プロレスを代表するレスラー・後藤洋央紀選手とSANADA選手からモテの美学を教わる1日となった。

 

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荒武者が悪武者へ

“聖帝”タイチ選手とのリマッチを制した後藤洋央紀選手は、次期挑戦者として飯伏幸太選手を希望していた。

G1クライマックス28の借りを返す。ウィル・オスプレイ選手が果たせなかった思いを背負う。これが、チャンピオンの思惑だ。

だが、交渉は難航した。

Twitterで再三に亘る王者からの対戦依頼に「却下!」の文字が踊る。

2017年、『NEVER王者』から陥落した後藤洋央紀選手が鈴木みのる選手に猛アプローチを懸けるもスカされていた。1年が経ち立場が逆転しても、荒武者からアクションを起こすという状況は変わっていないのだ。

そして、「髪を懸ける!」と言い放ったタイトルマッチを制し後藤洋央紀選手は現在に至る。

あの時は散々押した。そこで学んだのが、今回の“引く”というテクニックなのかもしれない。

 

悪かったな

試合後のマイクで「諦める。悪かったな」と哀愁漂う表情で後藤洋央紀選手は飯伏幸太選手に語りかけた。

その言葉を受けた飯伏幸太選手の様子はどう見てもおかしい。

まさに「ちょっと待ってよ!」といった心の動きが読み取れた。

その時の飯伏幸太選手を見て、僕はあるシーンが心に蘇った。ここからは僕のプライベートな話である。読み飛ばしても問題はないので、興味がない方は3回ほどスクロールして欲しい。

僕の回想(実話)

その日、僕は彼女と別れるつもりだった。何が悪いわけでもない。何が原因というわけでもない。ただ、一緒にいるのに疲れた。それだけだった。

はじめはあんなに好きだったのに。今でも好きな気持ちがないと言えば嘘になる。でも、一度自分の時間が欲しい。ゆっくりしたい。

当時はリーマンショックの真っ只中。

仕事を言い訳にしたくないが、僕は心底疲れ切っていた。

気持ちがないわけじゃない。引っかかるところもあるけど、一度1人になる時間が欲しい。

僕はそう決意を固めていた。そして、彼女が帰ってきた。

彼女は開口一番こう言った。

「私たち、別れよ?」

 

えっ!?ちょっと、ちょっと待って下さいよ。ちょっと待ってよ。僕から言うつもりだったんだよ?

 

何であなたから別れようって言うかな。その真意を聞いてみた。

「何でそう思ったの?」

「だって、別れたいと思ってたでしょ?あなた優しいから『別れよう』って言えないだろうなって」

 

前言撤回だ。こんないい娘逃したら絶対に後悔する。

「そう言うつもりだったけど、ごめん。やめた。これまで冷たくして申し訳ない。もう一回付き合って欲しい」

僕たちは改めてスタートを切った。あれから10年が過ぎた。

今、僕の隣にいるのがその時の彼女。ではなく、貰ったマグカップだ。彼女は別の男性と結婚して子宝にも恵まれている。僕は1人身のままだ。

 

押してダメなら引く。それ以上のこと

押してダメなら引いてみろ。いい言葉だし、テクニックとしてはありだと思う。ただ、僕は少し違う考え方を持っている。

相手の予想を超えること。これが交渉だったり人間関係において大切なことではないのだろうかと。

今回、後藤洋央紀選手は「諦める」と言った。これまで押すことしかしなかった愚直な男が引いたのだ。

飯伏幸太選手も戸惑ったに違いない。何故ならば、徐々に気持ちが揺れていたからだ。

僕のプライベートは置いておいて、恋愛に例えるならば「私のこと好きなんだろうな?たくさんデートに誘ってくるし。でも、もう少し考えたい、かな」という状況だったのが一転したわけだ。

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「誘って悪かったな。気にしないでいいよ。もう連絡しないから」

心が揺れてる状態でこんなことを言われたら、逆に追っかけたくなるのが人の性というものだろう。

飯伏幸太選手も言うに及ばず、動揺したまま挑戦(気持ち)を受け入れた。

この時の荒武者の表情を撮影した写真がTwitterに流れていた。まるで『デスノート』夜神月のような笑みをこぼしている。

そして、言質を取ったらすぐに確定したと周囲を巻き込む。まさに、荒武者、いや悪武者の“計算通り”だったのだ。

モテる男の条件を学んだ日

この日の後楽園ホール大会にはもう1人のプレイボーイが現れた。『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』のSANADA選手である。 

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「日本で一番、ここ後楽園ホールが好きです」

2018年7月26日に行われたG1クライマックス28新潟・長岡で「日本で一番長岡が好き」と言い放ち、日本中の長岡さんの胸を撃ち抜いたSANADA選手が発した浮気宣言。

この言葉は大きな反響を呼んだ。

この言葉からも学びがある。いわゆるチャラ男が同じことをしたら「また、言ってんな?」となる。喋る事自体が貴重。寡黙、クールな“Cold Skull”が言ったからこそ、大きなうねりを生むのだ。

ペラペラと喋る軽薄な男はモテない。駆け引きができる男は「却下!」の声をひっくり返すことができる。

僕はこの日の後楽園ホール大会で男として大切なことを学んだ。

脱線しすぎたが、後藤洋央紀選手VS飯伏幸太選手の『NEVER無差別級選手権試合』がこれから楽しみである。

See You Next Time!

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