EVIL選手&SANADA選手・GODが優勝決定戦に進出!3年越しの夢を掴むか?

新日本プロレス『ワールドタッグリーグ2018』の優勝決定戦に進出する2チームが決定した。

EVIL選手&SANADA選手とGODのタマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手である。

GODはこれは3年連続の『ワールドタッグリーグ』優勝決定戦進出。まさに、3年目の夢を掴むことができるのか?という試合が期待される。

と、優勝決定戦に盛り上がるその前に、この日の大会を振り返ってみたい。

2018年11月17日、神奈川・藤沢市秩父宮記念体育館からスタートした大会は、前評判とは反比例するかのように数多くの好勝負が繰り広げられた。

熾烈な争いが繰り広げれてきたヘビー級タッグの祭典もいよいよファイナル。

前日の結果では勝ち点18点で4チームが横並びとなった。最終日の直接対決の結果がそのまま優勝決定戦に反映される。まさに目が離せない展開だと言えるだろう。

事実、当日の朝を迎えても試合順の発表はなし。メインイベントはドリームチームVSバレットクラブなのか。それとも優勝進出を懸けた2チームになるのか。「焦んなよ」という新日本プロレスのメッセージを受け取りつつ、秋田・ナイスアリーナ(由利本荘アリーナ)大会に胸を躍らせている僕がいた。

ここからは決勝を戦う2チームの最終戦について振り返っていきたい。

まずは、セミファイナルEVIL選手&SANADA選手VSランス・アーチャー選手&デイビーボーイ・スミスJr.選手。次に、メインイベント石井智宏選手&矢野通選手&タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手だ。

f:id:yukikawano5963:20181208004734p:plain

約1年振りの直接対決

2018年のイッテンヨン『レッスルキングダム』から約一年。再びこのタッグチームが相見えることになった。

前回、『IWGPタッグベルト』への挑戦を成功させたEVIL選手&SANADA選手だったが完勝とは言えない試合展開だった。開始早々、EVIL選手は失神状態。激闘の末「なんとか僅差で勝った」という言葉が相応しい試合内容である。

だからこそ、今回は自分たちのプロレスを見せ付ける。現在の新日本プロレスで“最強”のタッグチームに勝利を掴み、『ワールドタッグリーグ』連覇を成し遂げる。そういった気概が試合の端々から感じ取ることができた。

だが、1年という期間で大きく流れを変えられるほどプロレスは甘くなかった。

強すぎるKES

結論から言おう。9割はKESが試合の所有権を握っていた。いや。9割9分9厘と言ってもいい。

敢えて言おう。

今回の試合は“ラッキー”で『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』が勝利を掴んだ。いや、それほどまでにKESが強すぎたのだ。

遠くなった『IWGPタッグベルト』。新日本プロレスで2人が出場する機会自体も少ない。このチャンスに懸ける。そんな2人の気持ちは『新日本プロレスワールド』を通じて痛いほどに伝わらなかった。

「勝った、負けた。そんな小さいことでプロレスをしていない」のが内藤哲也選手であり、『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』のメンバー達である。

今日、この試合はEVIL選手&SANADA選手にとって納得がいくものになったのだろうか。おそらく答えはNOだ。勝負に負けて試合に負けたのだがら。

だからこそ、優勝決定戦は必ず勝たなければならない。だがらこそ、もっと強くならなくてはならないのだ。

2人にはそのポテンシャルがあるし、僕自身も心の底から見てみたいのだ。KESやGODと同じ土俵で戦い、勝利を掴むEVIL選手とSANADA選手の姿を。

“ラッキー”は掴める者にしか訪れない。2連覇の命運を握る勝利の女神がEVIL選手&SANADA選手に微笑んでいるからこそ、2018年の新日本プロレスを盛り上げてきたからこそ、掴むことができた前髪だと言えるだろう。

 

化学反応VS身体能力の共演

2016年10月、ジェイ・ブリスコ選手&マーク・ブリスコ選手が戴冠していた『IWGPタッグベルト』を奪取したのが、GOD(ゲリラズ・オブ・デスティニー)の2人だった。

そして、彼は東京ドームの晴れ舞台で2本のベルトを巧みに盗み取られたのだ。

石井智宏選手&矢野通選手のタッグチームは強い。いや、上手い。

バチバチの展開かと思いきや矢野通選手がチェンジオブペースを図り、相手を混乱させる。そして、再び石井智宏選手のペースにつなげる。

ダメージが蓄積してきた状態で丸め込まれ、体力を更に削り取られる。

僕はあの丸め込みが大好きだ。コミカルに盛り上げる試合から、刹那のタイミングで試合を決める。

矢野通選手の持ち味である緩急を最大限に引き出すのが石井智宏選手。このタッグチームの化学反応はどんな相手にでも勝利する実力を持っている。

ただし、上手さを超えるパワーと身体能力も確かに存在する。タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手は今回の『ワールドタッグリーグ2018』で更なる成長を遂げたように思う。

カール・アンダーソン選手から引き継いだガン・スタンはつなぎ技に戻りフィニッシュにスーパーパーボムを持ってきた。

邪道選手と外道選手が長年培ってきた技を手にした今の2人はハッキリ言って強い。凄みすら出てきた印象がある。

たがらこそ、昨日のチャッキーT選手の暴走がどう影響するのか気になった。

タンガ・ロア選手は額を割った翌日に出場となるためだ。

レスラーがいかに超人と言っても限度があるだろう。そんな心持ちのまま試合開始のリングが鳴り響いた。

 

3度目の悲願を成し遂げるか

試合開始早々、矢野通選手はコーナーマットを剥ぎ取った。いつもよりも明らかに早い行動に僕は面食らった。ただ、叩きつける相手はGODではなったのである。

標的は邪道選手。

『CHAOS』で長い時を過ごしてきたからこそ分かる危険性に矢野通選手は先駆的に手を打ったのだ。

メインイベントは前述したそれぞれの個性がぶつかりあう好勝負となった。石井智宏選手の試合運びにタマ・トンガ選手はついていき、技を返されつつも身体能力で凄みを魅せた。

また、タンガ・ロア選手は昨日のチャッキーT選手から受けた傷がなかったかのような試合運びを魅せた。改めてこの試合を通じて思ったのがGODがKESとジャンルは違うものの、同じ領域に来ているのではないかという点だ。

強すぎるGOD

明らかに強すぎる。試合を見ていてもストロングポイントを強みに対戦相手を圧倒する。『新日本プロレスワールド』越しでもビンビンに伝わるのだ。今のGODは強い、と。

僕は当日、忘年会が参加していたため、終電でセミファイナルとメインイベントを見た。メインイベントを見終わった瞬間、電車のドアに頭をぶつけた。

勝ってほしかったのだ。最強になりつつある“ガイジン”タッグチームに、日本の名勝負製造機2人が。この2人が勝てないとあらば、もう懸けるタッグチームは一組しかいない。

EVIL選手&SANADA選手である。

2018年、新日本プロレスは“ガイジン”レスラーが大半のベルトを制圧した年となった。年内最後の大会で日本人のレスラー2人は、どんな意地を魅せるのか。

奇しくも2017年の『ワールドタッグリーグ』と同じ組み合わせになった2018年の優勝決定戦。『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』として絶対条件の連覇を成し遂げるのか。それとも、3年連続優勝決定戦に進出したGODが悲願の初優勝を成し遂げるのか。

そして、GODに借りのあるヤング・バックスの行方は。様々な思いと感情が交錯する『ワールドタッグリーグ2018』の優勝決定戦は明日に迫った。

→人気プロレスブログはここからチェック!

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら

 

PR

楽天ポイントが貯まる!【闘魂SHOP】楽天市場店がオープン!

【週刊プロレス】が月額380円(税抜)で楽しめる!【楽天マガジンはこちらから】

海外航空券+ホテルがお得!【エアトリ