タイチと後藤洋央紀の響き合う調和。まさかのドラフト復活か?

新日本プロレスの一年を締めくくるタックの祭典『ワールドタッグリーグ』の優勝決定者が決まるリングでは、2つのドラマがあった。

まずは、タイチ選手VSウィル・オスプレイ選手の『NEVER無差別級王座ナンバーワン・コンテンダーマッチ』と後藤洋央紀選手VS飯伏幸太選手による『NEVER無差別級選手権試合』である。

2戦ともに好勝負を通り越した激闘となり、会場のボルテージは最高潮に高まっていた。

事実、僕も仕事の合間を縫って試合を観戦していたが、あまりの熱狂振りに目を離すことができなかった。

そして、イッテンヨン『レッスルキングダム13』での『NEVER』は飯伏幸太選手VSウィル・オスプレイ選手に決定。

勝負に惜しくも敗れた2人はイッテンヨンでの出場枠は白紙という状況。失意とも言える状況の中、荒武者と聖帝。2人の想いがTwitter上で“響”き合う展開となった。

タイチ選手と後藤洋央紀選手の響き合う調和が意味するもの。一体この先に何が待ち受けているのか。僕は『鈴木軍』によるドラフトの復活を予想した。

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タイチ選手のイッテンヨン

タイチ選手がはじめてイッテンヨンの舞台に立ったのは『レッスルキングダムV』。なんとパートナーはケニー・オメガ選手だった。その後は『鈴木軍』として定期的に参戦を続けてきた。

ただ、今年のイッテンヨンに対する周囲の期待はこれまでのものとは違った。ヘビー級転向後、『G1クライマックス』出場を祈る声は次第に大きく膨れ上がり、『NEVER無差別級選手権試合』へとたどり着いた。

“同級生”が持つヘビー級の至宝に初挑戦。そして、初戴冠を果たした。あべみほさんの高感度も爆上がりした好勝負であった。

そして、後藤洋央紀選手のリマッチを受けて、ベルトを落とすもリマッチ権は行使できず。『IWGPインターコンチネンタル』、『IWGP USヘビー級』、『IWGPタッグ』の3試合がリマッチにより成立しているにも関わらず、『NEVER』だけは思うようにことが運ばない。ベルトが今、魅せたい景色にレスラーたちが動かされ続けているようだ。

 

後藤洋央紀選手のレッスルキングダム

後藤洋央紀選手は海外遠征中だった『レッスルキングダム1』を除き、全ての大会でシングルまたはタッグマッチを戦ってきた。ここ数年は連勝を続けており、春男の異名にふさわしい活躍を魅せてきた。

そんな後藤洋央紀選手もイッテンヨン『レッスルキングダム』での出場試合が確定していない。

ポスターで唯一1人だけなのだ。顔が出ているにも関わらず、試合順そして、大会に出場するのかすら未定の選手は。

後藤洋央紀選手は2018年の『NEVER無差別級』を牽引してきた存在である。1年に亘り、1人の選手でここまでベルトを盛り上げたのは、荒武者のみだと言っても過言ではない。

だからこそ思う。実力は十分。ファンからの期待を一身に受けつつ、団体からは贔屓されていない。そんな連合チームが生まれてもいいのではないか、と。

イッテンヨンだけの限定。その日だけの幻で構わない。第ゼロ試合最大目の目玉。

そう、「第一巡選択希望選手。『鈴木軍』後藤洋央紀 CHAOS   第21台NEVER無差別級王者」だ。

www.youtube.com

あれ?サイズおかしくね?

伝説の一戦のリバイバル。『鈴木軍』のTシャツを渡れ「これを着ろ!」と鈴木みのる選手から1位指名を受ける後藤洋央紀選手。イッテンヨンに出場するチャンスを掴むために、袖を通す。だが、“同級生”中邑真輔選手と同じ解答をするのである。

「サイズおかしいぞ!」

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もしも、後藤洋央紀選手、鈴木みのる選手、タイチ選手の3人が組むとなると相当にエポックメイキングな出来事となる。2017年〜2018年の『NEVER無差別級』を牽引した3人であり、全員がアマレス出身。バチバチのファイトもこなせる最凶の3人が完成するのである。

正直、この3人が出場してしまうと全く負けるイメージが持てない。それほどに強い越境タッグである。

12月14日、15日の後楽園ホール大会で後藤洋央紀選手は鈴木みのる選手との対戦カードが組まれている。この状況は全く去年と同じ光景である。

あの日、多くのファンが『CHAOS』を懸けるという言葉を期待した瞬間に「この髪を懸ける!」と言い放った後藤洋央紀選手。

今年は一体何かを懸けるのか。荒武者と聖帝のジャパニーズ・ハーモニーの行方に期待したい。

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