海野翔太と鷹木信悟の一戦は海外遠征への最終準備なのか?

新日本プロレスの2018年最終シリーズが例年通り、聖地・後楽園で行われる。

12月14日の対戦カードも魅力的なカードが目白押しだ。メインイベントでは中々肌の触れる機会がなかったケニー・オメガ選手と棚橋弘至選手が激突。セミファイナルはオカダ・カズチカ選手VS外道選手という異色の試合が組まれた。

だが、ある意味で第2試合がこの日の肝とも言えるのかもしれない。

『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』6人目のパレハ・鷹木信悟選手がヤングライオンの海野翔太選手と激突するのだ。

2018年10月にドラゴンゲートから新日本プロレスへ移籍を果たし、『スーパージュニア・タッグリーグ2018』では、BUSHI選手とタッグを組み優勝決定戦へ進出。その流れでイッテンヨン『レッスルキングダム13』への出場権を掴むなど、鷹木信悟選手は早くも大きな存在感を発揮しつつある。

では、なぜこのタイミングで対戦カードが組まれたのだろうか。海野翔太選手と鷹木信悟選手の一戦は海外遠征への最終準備なのだろうか?

 

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内藤哲也選手と海野翔太選手

まず浮かぶのがこの関係だろう。これは、内藤哲也選手が『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』を結成する以前の話である。

『G1クライマックス』に向けた特訓にノックを受けていたことがあるのだが、そこで打撃を担当していたのが当時野球少年だった海野翔太選手なのである。

内藤哲也選手も元々野球少年。『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』も拡大路線にあるため、鷹木信悟選手を用いたスカウト活動を実施したのかもしれない。

振り返ればYOH(当時は小松洋平選手)選手も海外遠征前に『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』に勧誘されていた。事実、当時の小松洋平選手はユニット加入を視野に入れていたという。

結局は蹂躙されてしまったわけだが。

この点を踏まえても、事前に種蒔きを行う可能性は十分にある。何故ならば、そろそろ海野翔太選手が海外遠征に出る可能性が高いためだ。

凱旋帰国がもたらす景色

2018年、新日本プロレスに凱旋帰国した選手はゼロ名。SHO選手、YOH選手、ジェイ・ホワイト選手が同じ年に帰国を果たしたため、海外遠征に旅立った選手が居なくなってしまったためである。

凱旋帰国は新日本プロレスにとって大きなインパクトをもたらす一大イベントだ。

2018年のイッテンヨン『レッズルキングダム13』にも負傷欠場中の髙橋ヒロム選手を除き、ここ数年で凱旋帰国したレスラー全員が名を連ねている。

それほどにヤングライオンが海外で成長して帰ってくると先輩たちを脅かす存在になるのである。

 

海野翔太選手へのミッション

こうも考えられる。海野翔太選手は『ワールドタッグリーグ2018』にも初出場を果たした。吉田綾斗選手に対するライバル心はありつつも、年末に向けてセーブモードに入りたい時期でもある。

そこで、会社が下したミッションがVS鷹木信悟選手である、

外敵であり、身内

いわゆる新日本プロレスはらしさとは違った個性を発揮しているのが鷹木信悟選手である。

ドラゴンゲートで多くの功績を残しただけでなく、プロレスリング・ノアでもGHCジュニアヘビー級タッグ王座に輝いている。

そして、2018年には全日本プロレスのチャンピオンカーニバルで三冠王 王者の宮原健斗選手を破っている。

内藤哲也選手が招集した6人目のパレハは、日本国内で多くの実績を残し、新日本プロレスへと足を踏み入れた。

早速、SHO選手ともパワー型ジュニア選手としての因縁が生まれるなど、外敵であり、身内としての存在感を発揮している。

鷹木信悟選手の初シングル

鷹木信悟選手にとって、公式戦としては約2ヶ月ぶりのシングルマッチとなる。最後の相手はドラゴンゲート時代のライバル B×Bハルク選手だ。

シングルもタッグも結果を残せるタイプの選手として経験を積んできたが、まさかの新日本プロレスでのシングル初戦の相手はヤングライオンという事態になった。

Twitterでも何とも言えない気持ちを評価している。

 

海外遠征への準備期間

新日本プロレスは明らかに海野翔太選手に可能性を見出している。

ルックスが良く、出自も運命を感じさせる。何よりも闘志がいい。

そんな彼だけにも、そろそろ海外遠征へ旅立ち更なる経験を積む時期が近づいてきた。

川人拓来選手は2016年1月にデビューし、2018年1月にメキシコへと旅立った。

岡倫之選手は2017年1月にデビューを飾り、2018年6月に変貌を遂げイギリスで無敗記録を継続している。

そして、海野翔太選手は2017年4月にデビュー。タイミング的にはそろそろと言ったフェーズである。今回の鷹木信悟選手戦は正式な冠こそ付いていないが、海野翔太◯番勝負が始まったのかもしれない。

その初戦に選ばれたのが、今の新日本プロレスで最も“外”を感じさせる日本人レスラー・鷹木信悟選手なのだ。

海野翔太選手にはUSAを進めたい

川人拓来選手はメキシコ。岡倫之選手はイギリス。海野翔太選手の遠征先も気になるところだろう。

個人的にはアメリカをお勧めしたい。現在、LA道場のヘッドコーチを務めているのは柴田勝頼選手である。

この2人には共通点がある。

2人ともお父様が新日本プロレスのレフリーを務めているのだ。

柴田勝頼選手、海野翔太選手は生まれた時から新日本プロレス。ライオンの血が流れた状態で生まれ、育ち、道場に辿り着いた。

LA道場を拠点にアメリカの各団体に出場する。そんな海野翔太選手の活躍を目にするのも層遠くない未来なのかもしれない。

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