ヤングライオン・金光輝明選手の復帰へ心からのエールを贈りたい

2018年12月15日、新日本プロレスの最終興行に1人のヤングライオンが帰ってくる。

その男の名は金光輝明。

当日の第1試合は15分1本勝負 金光輝明 復帰戦と銘打たれ、ファンの注目を集めている。

2016年1月3日の大プロレス祭りでプロレスラーとしてのデビューを飾った金光輝明選手は同年の11月29日より負傷欠場に入った。

2年以上の歳月を経て復帰する若獅子。対角線に立つのは、海野翔太選手&吉田綾斗選手という『ワールドタッグリーグ2018』にエントリーし13敗という大きな一歩を踏み出した2人だ。

そして、隣に立つのは2016年4月に入門したヤングライオンの成田蓮選手。これまでベテランレスラーが相手を務めることも多かった復帰戦に、これからの新日本プロレスを担う4人が並び立つ。

僕は金光輝明選手の復帰へ心からのエールを贈りたいと思った。

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アマレスの系譜を引き継いだ男

金光輝明選手の出身大学は東洋大学である。『ロッポンギ3K』のYOH選手が直接の先輩に当たる。

同大学でレスリングに打ち込み、日本大学レスリング・グレコローマンスタイル選手権大会の66kg級で2位にマーク。また、JOC杯全日本ジュニアレスリング選手権・グレコローマンスタイル66kg級で優勝を果たしている。

この実績を武器に新日本プロレスの公開オーディションを受験し、合格を果たした。

中西学選手や永田裕志選手、矢野通選手、中邑真輔選手、後藤洋央紀選手、柴田勝頼選手、高橋裕二郎選手、グレート・オーカーン選手のようなアマレスの猛者。

これからの新日本プロレスを担う逸材としてファンの期待を集めていた。

 

同期デビューのカワトサン

現在、CMLLで活躍する川人拓来とは同じ月に野毛道場に入寮し、同じ日にセルリアンブルーのマットでデビューした。

2人は第一試合でしのぎを削り、成長を続けた。ちなみに『新日本プロレスワールド』で金光輝明選手を検索すると、最新の試合は以下になる。

WORLD TAG LEAGUE 2016 2016年11月23日 愛知・愛知県体育館 第1試合 金光輝明 VS 川人拓来

ヤングライオンというか若者の顔というのは、たった2年でここまで大きく変化するのか。そういった観点だけ見ても十分楽しい。だが、この試合を見ても分かるが、金光輝明選手はプロレスが上手い。荒削りに見える面もあるが確かなセンスを感じさせる。

この選手が復帰するのかと考えると、今からでも胸が高まってくる。

復帰の可能性はかなり前からあった

『ワールドタッグリーグ2018』のセコンドに付いた時期から、金光輝明選手の復帰について機運が高まっていた。ファレ道場に姿があったことや時折配信されたインスタライブ。また、野毛道場の日常を切り取った写真にもその姿があったことから、復帰の日が近づいてきたと感じていた。

だが、正式発表があるまで僕は一切名前を出すことはしなかった。それほどに重い怪我であり、2年ものブランクがある。25歳という年齢は若いとも言えるが、負傷したのは23歳の出来事だ。

諦めてしまってもしょうがない。新しいヤングライオンが次々と登場する今、復帰したとしても居場所があるのか分からない。最終的に、医師が許可を出し本当に戻れるのかも確証はなかったと思う。

「新日本プロレスのヤングライオンとは、プロレスで飯を食べていきたい人間たちにとって、エリート中のエリートであり、恵まれすぎているほどに恵まれている」と、KUSHIDA選手は自身のキャリアを振り返り語った。

そういった環境に身を置き、デビューしたとしても怪我やメンタル、複合的な要因が重なることで、プロレスから離れてしまった選手もいる。

違う夢を追う。これも大正解な道なのだ。

だが、金光輝明選手は諦めずにリハビリ、トレーニングを重ね、新日本プロレスの第一試合へと帰ってくる。

様々な葛藤があったに違いない。だからこそ、簡単にメッセージを贈るは不謹慎だと考え、慎重にタイミングを図ってきた。そして、いよいよ時がきた。

復帰を祝うメッセージ

復帰を前に金光輝明選手は長かった前髪をバッサリと切った。プロレスラーは一挙手一投足、表情でも魅せる職業である。

彼の髪をカットした美容師の方がツイートを上げていた。

 獣神サンダー・ライガー選手も祝福している。

 復帰直前には棚橋弘至選手との写真も

 いよいよ復帰の時が迫ってきた。

 

心からのエールを贈りたい

2年のブランク。同期や後輩はメキシコやイギリスへと旅立ち、更に下の世代が台頭しはじめている。

業界は違えど、僕が同じ状況なら間違いなく焦る。早く結果を出さなければならないと思うだろう。

そんな時こそ、怪我で1年新日本プロレスのテストを受験する日が遅れ、負傷で1年間欠場した内藤哲也選手の言葉を贈りたい。

トランキーロ、トランキーロ、と。

あれだけの怪我を乗り越えて復帰した時点で、金光輝明選手には大きな物語が生まれている。プロレスラーにとって物語とは大きな武器となる。

この2年、リングに上がることは叶わなかったが、“プロレス”をしていなかったわけではないのだ。

現在、欠場中の柴田勝頼選手も“プロレス”をしている。機会があるならば、同じグレコローマンスタイルで技を磨いた先輩がヘッドコーチを担っているLA道場を訪ねてみるのもいいだろう。

そこで、経験を積みヤングライオンを卒業したっていい。まだ、25歳。どんな可能性だってある。

いつか、輝くヤングライオンが成長した姿と“未来の開拓者”が揃い立つ日を楽しみにしたい。

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