永田裕志と鈴木みのるが東京ドーム『第0試合』で4度目の激突

新日本プロレスがイッテンヨン『バンドリ! ガールズバンドパーティ! presents WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』の対戦カード変更を発表した。

マイケル・エルガン選手の負傷欠場が決定。緊急参戦が発表されたのは第3世代の永田裕志選手である。

2015年以降、ニュージャパンランボーでの出場が続いており、一時はプロレスを辞めることも考えた“ミスターIWGP”がデビット・フィンレー選手、ジェフ・コブ選手と『NEVER無差別級6人タッグ王座 ナンバーワン・コンデンダー・ガントレットマッチ』へ臨む。

現在は、ブシロードクラブでの後続育成だけでなく、第3世代のスポーツ教室『The Third Generation Club』でも活躍している永田裕志選手。

50歳を迎えた今でも、衰えさせることはない。「もっとあなたの試合を見たい!」そういった想いがある中でのサプライズ選出は2つの可能性を感じさせた。

まずは、東京ドームで運命の相手である『鈴木軍』鈴木みのる選手と再び相まみえること。次に中西学選手、天山広吉選手、小島聡選手のセコンド入りだ。

永田裕志選手と鈴木みのる選手が東京ドームの『第0試合』で4度目の激突を果たす。この運命の瞬間を見逃すことはできない。

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VS鈴木みのる選手は歴史的な瞬間

2013年の『レッスルキングダム7』。その第3試合は永田裕志選手VS鈴木みのる選手のスペシャルシングルマッチだった。鈴木みのる選手デビュー25周年を記念し、神曲「風になれ」を生み出した中村あゆみさんが東京ドームに姿を現し、熱唱した。

生粋の悪が主役になる日。その対角線に居たのが永田裕志選手である。

2人の出会いは古い。高校にまで遡るのだ。実に34年という月日。僕が1歳の時に2人はアマレスのリングで出会っているのである。

お互いの蹴りたい背中を蹴り合う。ビッグブーツの欧州。カウント2すら許さない。

山崎一夫さん曰く「永田、鈴木という名前を聞くのも嫌」なほどの関係だという。

だが、そんな感情とは裏腹にリングの上で相まみえる2人のプロレスラーは本当に美しい。

 

イッテンヨンで対峙するのは4度目

永田裕志選手と鈴木みのる選手がイッテンヨンで対角線に立つのは2019年で4度目となる。

初対決は『レッスルキングダム』の第1回。続いて5回。そして、前述した7である。

勝敗としては永田裕志選手が2勝と勝ち越している。が、その内容は常に肉薄していた。

だが、2018年永田裕志選手のシリーズ参戦は少なく、常時リングに上がっていた鈴木みのる選手と比べて試合感が鈍っているという見方もあるだろう。

だが、そんなことで『IWGP』V10を達成した男のプロレスは揺るがない。2人の“ガイジン”レスラーを従えて最高の白目を2019年も披露してくれることだろう。

『IWGPヘビー級ベルト』最年長記録に最も近い男たちが激突する『第0試合』。何かを期待してしまうのは僕だけではないはずだ。

第3世代のセコンド入り

イッテンヨン『レッスルキングダム13』が発表された時、参戦選手に対して様々な超えが飛び交った。目を疑う第3世代や獣神・サンダーライガー選手の不参戦という結果は、新日本プロレスの歴史が変わったことを証明する結果だったのかもしれない。

だが、マイケル・エルガン選手にとっては非常に残念な結果だが、永田裕志選手にとっては天からチャンスが舞い降りてきた形になる。

今回の負傷欠場が公式で発表される前日、トーア・ヘナーレ選手がTwitterでフライング気味に溢れる気持ちをつぶやいた。

以前、タイチ選手へ『NEVER無差別級選手権試合』の名乗りを上げるなど、前のめりな姿勢は見ていてとても気持ちがいい。だが、新日本プロレスが選択したのは、生きのいい若手“ガイジン”レスラーではなく、新日本プロレスの復権を支えてきたベテランだったのだ。

一点気になるのが、自分の意見が通らない場合多くのレスラーたちがある変化を見せてきた歴史がある。トーア・ヘナーレ選手の今後が心配だ。

ケトルVOL.46

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話を戻そう。永田裕志選手にとって貴重な機会に間違いない。この一戦を制すことで挑戦権利を得るのは、アマレス、プロレスでの先輩が2017年に戴冠した『NEVER6人タッグ』のベルトである。であれば、3人が駆けつけても不思議ではない。

3人ではなく。6人の入場を僕は期待するのだ。

永田裕志選手、中西学選手、天山広吉選手、小島聡選手。彼らが揃い踏みしている瞬間はなんとも言えない感動に包まれる。

2018年の東金大会で小島聡選手が復帰したときもそう。子どもの頃から知っている彼らが今も躍動しているということに、多くの世代の心は奪われるのだ。

平成最後のイッテンヨン東京ドーム。4人が並びつファンサービスは大歓迎だ。

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