SANADAがロス・インゴブレナブレス・デ・ハポンに加入した理由が判明する?

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そう、運命の回が迫ってきたのだ。

書籍化も行われた『内藤哲也“自伝”トランキーロの真実』。最新回はBUSHI選手が『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に加入した背景が語られている。

と、いうことは次回更新分以降は、木谷オーナーによる「2億円プロジェクト発言」、感動の渦に包まれた内藤哲也選手にとって初の『IWGPヘビー級ベルト』戴冠。

そして、SANADA選手が『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に加入した理由が判明する可能性が高いのだ。

実は同連載では無い場所で、EVIL選手、BUSHI選手、髙橋ヒロム選手、鷹木信悟選手の加入理由については語られてきた。

だが、SANADA選手だけは未だ秘密のベールに包まれたままなのだ。

新日本プロレスのリングに登場以降、“Cold Skull”としてクールで寡黙なキャラへ。“言葉”も強くなければトップに上り詰めることはできないと言われている現代プロレスにおいて、敢えて喋らないことでブランド価値を高めてきた。

ここでは、内藤哲也選手のコンテンツを待ちつつ、僕なりの考察を考えてみたい。

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SANADAと内藤哲也との出会い

SANADA選手と内藤哲也選手の出会いは、新日本プロレス入門テストが開催された2005年11月まで遡る。この日行われた新日本プロレスの入門テストには、内藤哲也選手やSANADA選手、YOSHI-HASHI選手と現在の新日本マットを盛り上げている人材が集っていた。

だが、同入門テストの合格者は内藤哲也選手のみ。SANADA選手は落選してしまった。プロレスラーを志した青年の夢はそう簡単に折れることはない。2006年1月に『武藤塾』が開催した第1回新人オーディションに参加し、見事その才能を見初められ、全日本プロレスへの切符を手に入れたのだ。

この時点で道を違えた2人だが、1つの共通点がある。それは、武藤敬司選手だ。内藤哲也選手はもともと生粋の武藤敬司ファン。彼が全日本プロレスの社長になったことで、自然と興味は棚橋弘至選手に向かっていったが、元々は“天才”に心を奪われていた少年だったのだ。

そんな天才が見出した天才が当時の真田聖也だった。

 

再開と運命の乱入

2人は2011年、2012年に東京スポーツ主催の『ALL TOGETHER 東日本大震災復興支援チャリティープロレス』でプロレスラーとして再会した。

この時のインタビューで内藤哲也選手は『IWGPヘビー級ベルト』そして、オカダ・カズチカ選手へのコメントを残した。その時に「一つだけ」と前置きし、「真田聖也選手とは同じコーナーに立ちたくない」と。

仲間ではなく、ライバルとして見ている。真田聖也選手も内藤哲也選手との試合を望んでいるようなコメントを出していた。

それから4年の月日が流れた時、あの時のコメントとは真逆の立場で合体を果たした。

オカダ・カズチカ選手と内藤哲也選手の『IWGPヘビー級選手権試合』でSANADA選手が試合に介入し、新日本プロレスの至宝は動いた。

全日本プロレスを退団し、WRESTLE-1を経てTNAや世界各国のリングにも上がった。そして、運命の乱入以降、SANADA選手は新日本プロレスに身を預けている。

加入から約3年が経とうとしている今、徐々に変化を始めた“天才”がいよいよ本性を現す時が近いのかもしれない。

期待値NO.1

SANDA選手はいい意味でトレンドに逆らう試合を魅せてきた。「頭から落とすだけがプロレスじゃねぇんだよ」この言葉が象徴するように、高い身体能力と確かなテクニックを武器にファンの心を掴んだ。

そして、マイクやコメントでも存在価値を発揮しはじめた。

2018年のイッテンゴ。ジェイ・ホワイト選手が『BULLET CLUB』入りを拒んだ以上にインパクトを残したのはSANADA選手が発した「オカダ、次はお前だよ」だった。

2月、SANADA選手は『THE NEW BEGINNING in OSAKA』でオカダ・カズチカ選手と『IWGPヘビー級ベルト』を懸けて戦った。この一戦は非常に印象深いものになった。

以前にも書いたが、オカダ・カズチカ選手の防衛ロードで最も追い詰めた2人の内の1人がSANADA選手だと僕は思っている。試合中に何度も何かを確認している仕草を見せ、オカダ・カズチカ選手をじわじわと追い詰めていく様は、努力する天才という言葉を彷彿とさせた。

『IWGPヘビー級ベルト』には一歩届かなかったが、『G1クライマックス』での好勝負やEVIL選手とのタッグチームで『ワールドタッグリーグ』を連覇するなど、新日本プロレスマットに欠かせない選手となったと言えるだろう。

 

未だ届かぬシングルベルト

確かな実力を持っているSANADA選手だが、新日本プロレスではシングルベルトを戴冠したことがない。『IWGPヘビー級ベルト』に挑戦したものの、一歩及ばなかっただけに、違うベルトを視野に入れてみてもいいのかも知れない。

例えば、『NEVER無差別級シングルベルト』。そして、『IWGPインターコンチネンタルベルト』だ。

現在の保有者は飯伏幸太選手とクリス・ジェリコ選手。チャレンジャーはそれぞれウィル・オスプレイ選手、内藤哲也選手だ。

もしも、『IWGPインターコンチネンタルベルト』を内藤哲也選手が奪還した場合、あの日のコメントが伏線となってくるのかもしれない。そして、それこそが『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に加入した理由だとも僕は思っている。

SANADA VS 内藤哲也

ここからは僕の妄想である。SANADA選手と内藤哲也選手は共にライバル心を持っていた。オカダ・カズチカ選手と同年代の天才。レインメーカーとは異なる才能にジェラシーを感じた部分もあっただろう。

ただし、SANADA選手はメジャーからインディーの世界でプロレスを磨く道を選んだ。グレート・ムタ、武藤敬司という男を超えるための武者修行に出たのだ。一般社会で例えてみれば大手企業からスタートアップやベンチャー企業に転職したようなものだろう。

新日本プロレスという世界2位の団体でトップ戦線に絡む最大のチャンスを迎えていた内藤哲也選手は、SANADA選手をスカウトした。そうでなくては、ただでさえ選手層が厚い新日本プロレスが新しい所属選手を獲得するとは考えられない。

その理由にあるのは、より大きな舞台で自身の目を奪った“天才”と最高の試合をするためだろう。

また、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』はハートで繋がっている。この視点で見ても面白い展開が待っていると思っている。

そう、もともと『nWoジャパン』だった武藤敬司選手と蝶野正洋選手が激突したように、内藤哲也選手とSANADA選手が3VS3の『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』対決を仕掛ける可能性は十分にあるのだ。

武藤敬司に憧れてプロレスラーを志した男と武藤敬司にプロレスラーとしての才能を見出された結果、彼を超えるために新日本プロレスのリングに上がった男。

誰がどちらに着くのか。この予想だけで何時間でも語ることができるほどに贅沢な時間である。

以上が僕の妄想だ。

SANADA選手は『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』のパレハとしては、唯一アニマル浜口道場もメキシコも自身のルーツとして持っていない。1人だけ異色すぎるSANADA選手が『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に加入した真の理由とは一体何か。その答えが内藤哲也選手の口から、新日本プロレスの公式スマホサイトで語られる日は近いのかも知れない。

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