AEW始動に見る、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが動画に進出すべき理由

AEW(オールエリートレスリング)2019年1月1日に発表された。

以前からヤングバックス(マット・ジャクソン選手、ニック・ジャクソン選手)とcody選手、ハングマン・ペイジ選手の4人が設立すると噂しれていた新団体がいよいよ発表されたのだ。

ALL INのTwitterアカウント名をDouble or Nothingは変更。AEWの初興行の詳細は1月8日に発表されるという。

巷の噂ではWWEからのオファーを蹴ってまで設立が決まったという新団体。新日本プロレスやROHとの関係はどうなっていくのか。いろいろと妄想が膨らむところではある。

ただ、僕が最も新日本プロレスで取り入れなくてはならないと思ったのは、今回の発表が行われたYouTubeチャンネル『Being The Elite』にある。

これこそが、今の新日本プロレスが取り組むべき一手なのではないだろうか。そして、その担い手となるのは内藤哲也選手率いる『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』しかいない。AEW始動に見る、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが動画に進出する理由について考えてみよう。

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ドキュメンタリーとフィクションの間

『Being The Elite』で公開されている動画はハイコンテキストで非常に面白い。何を言っているのかについてはなんとなくしか分からないし、日本語字幕もYouTubeが付けるものになるため、正確な情報が僕に伝わっているのかは定かではないが、毎週見ている。

この番組の魅力と言えば、ドキュメンタリーとフィクションの間を上手く突いているという点だろう。いわゆるプロレスのストーリーと彼らの日常が上手く溶け合っており、絶妙なゆらぎを生み出している。

事実、札幌で飯伏幸太選手がケニー・オメガ選手を救出に入った後に公開された動画では、2人がヤング・バックスの部屋を訪れるというシーンが描かれており、公式の試合よりも先にストーリーが進むという新展開が見られた。

新日本プロレスにも近いしいコンテンツは存在していた。ヨシハシカメラとKUSHIDAの巡業ノート94である。

この2つの番組は完全にレスラーの日常を映し出すというもので、オフショットというレスラーの裏の顔を見ることができるという有意義なコンテンツである。

また、柴田勝頼選手のLAドキュメンタリーも非常に面白い。

ただし、こうした動画コンテンツからストーリーが進行したり、新しい展開が生まれるということはなかった。この点に新日本プロレスが一歩踏み込むべき展開が待っているように思う。

 

L・I・JでYouTubeチャンネルを持つ

新日本プロレスで今最も勢いがあり、支持を得ているユニットは『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』だろう。

このユニットがYouTubeチャンネルを解説し、『Being The Elite』のような半ドキュメンタリーを狙ったコンテンツを制作してみたらどうなるだろう。

巡業での移動は内藤哲也選手のクルマだという『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』。ここに旅の裏側やファミレスでの作戦会議などの要素を加えていくことで、日本ひいては世界で人気の出るコンテンツになる可能性がある。僕が英語をそこまで理解せずに、『Being The Elite』を見ているように。

おそらく今後も『Being The Elite』を通じて、AEWは情報を発信するだろう。26万人フォロワーがいるYouTubeアカウントを上手く運用しない手はない。新日本プロレスのYouTubeアカウントは28万人。『ジ・エリート』だけで世界2位のプロレス団体と肉薄することに成功しているのだ。

 

メンバーたちの魅力を余すところなく配信する

内藤哲也選手が年末からクリス・ジェリコ選手に対して、動画を投稿しているがここからユーザーの反応を見るのもいいかもしれない。

投資すべきか、する必要がないのか。その点を見極める上でもあの動画は有用である。

一本目に投稿した「自称「世界のスーパースター」クリス・ジェリコさんへ」の再生数は8万回。『Being The Elite』は平均的に20万再生未満である。ここにEVIL選手、BUSHI選手、SANADA選手、髙橋ヒロム選手、鷹木信悟選手が加わったらどうなるだろうか。

また、特別編やディレクターズカット版を『新日本プロレスワールド』限定で流しても面白い。

ビジネスを広げ、日本、世界中に新日本プロレスの火を点けていく。棚橋弘至選手が地上波でファンを拡大したように、内藤哲也選手はネットで新しいファンを生み出していくのだ。

プロレスファンを中心にさらなる贅沢な時間を提供していく。2019年、新日本プロレスの新しい一歩に期待したい。

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