NEW YEAR DASH!! 反逆の鈴木軍に期待しかない

鈴木軍がいよいよNEW YEAR DASH!!で本領を発揮した。2019年初頭からはじまる反逆の鈴木軍に期待しかない。

そして、1月6日、冬の札幌2日目に『鈴木軍』と『ロスインゴ  ・インゴベルナブレス・デ・ハポン』のタイトルマッチ3連戦が発表された。

ジェラシーとストレスを全身に纏った『鈴木軍』は強くて、怖い。

2019年のイッテンヨン『レッスルキングダム13』は『鈴木軍』にとって辛酸を舐めるような経験となった。『CHAOS』石井智宏選手から『ブリテッシュヘビー級ベルト』を奪還したザック・セイバーJr.選手以外はいずれも惨敗。

金丸義信選手&エル・デスペラード選手は『IWGPJrヘビー級選手権試合3WAYマッチ』に王者として出場するも、6分50秒で試合は終了。じっくりと攻める機会すらなく、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』鷹木信悟選手がSHO選手から勝利を掴み、ベルトが動いた。

鈴木みのる選手&デイビーボーイ・スミスJr選手&ランス・アーチャー選手は第0試合(ダークマッチ)に出場するも天敵・矢野通選手の前に惨敗を喫した。

そして、問題はタイチ選手である。

2018年の新日本プロレス旗揚げ記念日はタイチ選手のヘビー級旗揚げ記念日でもあった。

当時、『IWGPヘビー級ベルト』を懸けてオカダ・カズチカ選手と戦ったばかりの内藤哲也選手は自身の興行「タカタイチマニア」に召集。新日本プロレスで魅せていた小ズルいファイトスタイルに、本来の魅力であるパワフルで荒々しい闘いを組み込んきた。

試合には負けたものの、大きなインパクトを残した。この日以降、ヘビー級転向をほのめかし、最終的には後藤洋央紀選手から勝利を掴みとり、『NEVER無差別級ベルト』を戴冠した。

2018年最も躍進した選手に待ち受けていたのは、総決算となるイッテンヨン不参加という壁だったのだ。

それぞれの怒りに燃える『鈴木軍』。ここからはそれぞれの思惑について考えてみたい。

 

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2018年のイッテンゴ

『鈴木軍』の全方位戦略を考える前に2018年のイッテンゴ『NEW YEAR DASH!!』を振り返りたい。

大きく話題になったのはケニー・オメガ選手による飯伏幸太選手救出劇だが、メインイベントでも大きなサプライズがあった。そう、SANADA選手が喋った日である。

2018年2月10日に開催された『THE NEW BEGINNING in OSAKA』の目玉は『CHAOS』VS『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』の5番勝負が中軸にあった。

当時の『CHAOS』は「IWGPヘビー級ベルト」、「NEVER無差別級ベルト」、「IWGPジュニアヘビー級ベルト」、「IWGPジュニアタッグベルト」を保有していた。

現在の『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』と同様に完全に狙われる立場である。

つまり、2019年の2月に『鈴木軍』VS『ロスイ・インゴベルナブレス・デ・ハポン』の3番勝負が起こる可能性は非常に高い。

前置きが長くなったが、本題に入ろう。まずは、金丸義信選手&エル・デスペラード選手である。

 

最強タッグの言い分

金丸義信選手&エル・デスペラード選手はつくづく運がなかった。

イッテヨン『レッスルキングダム13』の試合時間は6分50秒という超短期決戦。更に3Wayだから試合を組み立てる間も無く終わってしまっていたというのが正直な感想だろう。

僕はが期待しているライバル鷹木信悟選手とSHO選手が一騎打ちとなり、気付けばピンフォールが決まっていた、あっという間過ぎて見てる側も驚く結果だった。とはいえ、ベルトは動いた。

チャンピオンにはリマッチ権が発生するため、今回いよいよ頂上決戦となる。

『スーパージュニア・タッグリーグ』では、『鈴木軍』に軍配が上がったが、今回は『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』にも勢いがある。

マイクでは『鈴木軍』が優勢。試合の結果はどうなってしまうのか。

ボスと匠のタッグ

『ブリティッシュヘビー級タッグチーム』が『IWGPタッグチーム』に挑戦する。

このカードは非常に楽しみな組み合わせである。まず、2018年から続く因縁の相手ザック・セイバーJr.選手にEVIL選手はどう立ち向かって行くのか。

イッテンゴではEVIL選手による関節技が飛び出すなど、いよいよザック・セイバーJr.選手対策を講じてくる可能性は高い。

そして、鈴木みのる選手とSANADA選手である。

新日本プロレスでのシングルマッチは2017年の『G1クライマックス』のみ。『ワールドタッグリーグ2018』では勝利を掴みタッグでリベンジを果たしている。

だが、この2人の因縁は新日本プロレスよりも前、2011年の全日本プロレスまで遡る。

当時の真田聖也選手がブレイクするキッカケとなったのが、鈴木みのる選手との『チャンピオンカーニバル』である。

この時、鈴木みのる選手は『チャンピオンカーニバル』の3連覇を懸けてリングに上がっていた。

デビュー4年目の真田聖也選手が見事、鈴木みのる選手を打ち破り優勝決定戦へ駒を進めるというサプライズがあった。

団体を跨いで存在する因縁。今回はタッグという形でどう収束していくのか。

まさに、目が離せない展開が待っているだろう。

 

聖帝はIWGPに届くか

『G1クライマックス』不選出。イッテンヨン『レッスルキングダム13』不選出。

怒りに震える聖帝タイチ選手はいよいよ、内藤哲也選手に照準を絞り矢を射抜いた。

花道での奇襲だけではなく、心理的な揺さぶりを掛けてきた。

パンタロンを脱がなかったのである。

「初脱ぎさせてくれよ!」

そう、タイチ選手は試合中盤以降そろそろ仕留めるというタイミングでパンタロンを早脱ぎする。そして、ショートパンツ姿でケリを付けるというのがこれまでのスタイルだった。

それを敢えて脱がずに内藤哲也選手を仕留めた。

ここには以下の意図があるのではないだろうか。

「前日のダメージがあり、ボロボロの相手に脱ぐ必要すらない」

「内藤哲也ごとき本気にならずとも倒せる」

そう。怒りに燃え、愛を捨てた聖帝は恐ろしく強いのだ。

事実、タイチ選手を破ったウィル・オスプレイ選手は飯伏幸太選手を下し『NEVER無差別級チャンピオン』として君臨している。

そして、これまでシングルマッチで内藤哲也選手はタイチ選手に負けたことがない。

ここがまた怖いのだ。同じ相手に連勝し続けていると、どこかでびっくり返される時がくる。

そして、会場はタイチ選手の地元である北海道だ。

何かが起こる冬の札幌。

2018年は『ゴールデン☆ラヴァーズ』が復活した。2019年は聖帝タイチ選手が地元に錦を飾るエンディングを迎えるのかもしれない。

飯塚高史選手の魔性のスリーパーと共に。

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