北村克哉が新日本プロレスを退団!次のステージへ期待
2019年2月5日、新日本プロレスが北村克哉選手の退団を発表した。
発表と同時に新日本プロレス公式サイトのプロフィール欄にその姿はなく、彼の退団という現実が僕の胸を襲った。
2016年1月3日の大プロレス祭で入団が発表され、2017年3月に同期・岡倫之選手とのタッグチームで、現“Good Guy”タマ・トンガ 選手&タンガ・ロア選手の「ゲリラズ・オブ・デスティニー」を相手にデビュー戦を飾った。
その後は約12年振りに開催された第11回ヤングライオン杯で優勝。
ちなみに第10回は後藤洋央紀選手、第9回は田口隆祐選手が優勝している。同期の中でも頭一つ抜けた存在として、北村克哉7番勝負と称し先輩とのシングルマッチが組まれていた。
初回となった1月5日の相手は、現在『バレットクラブ』のリーダーであるジェイ・ホワイト選手。
前日のイッテンヨン『レッスルキングダム12』では棚橋弘至選手を相手に『IWGPインターコンチネンタル選手権試合』を戦っていただけに、凄いギャップだなぁと思ったものだ。
北村克哉はこれから新日本プロレスを筋肉で盛り上げる。そう思っていただけに非常に残念である。
筋肉という圧倒的な個性
北村克哉の圧倒的な個性は身体つきにある。世界有数のレスラーが集う新日本プロレスにおいてもその存在感は比類ないものだった。
とにかくゴツい、とにかくデカイ。
グッドシェイプされたバキバキの肉体を作るには眠れない夜もあったに違いない。
シゲル・マツザキよろしくに日焼けした肌と、見どころしかない筋肉、ドラキュラを彷彿させるマウスピース。この三種の神器を武器に北村克哉はヤングライオンながら圧倒的な存在感を放っていた。
今、試合を見返しても面白い。
先輩レスラーを前にしてもパワー負けすることはない。また、目の前で大胸筋を揺らすものだから、先輩もムキになって筋肉自慢をすることも珍しくなかった。
同じヘビー級でもスマートな部類に入る高橋裕二郎選手は目の前でポージングを取られて笑いが堪えられていないシーンもあった。
とんでもない努力で作り上げた筋肉は、登場するだけで「これはスゴイものを見た!」というインパクトを与え、「また試合を見たい!」という気持ちにさせられた。
だからこそ、今回の退団が残念な結果でもある。
復活を願って約1年
前述した7番勝負の途中である2018ねん3月4日の茨城県での興行中に北村克哉は脳震盪を起こした。
その後、一度も新日本プロレスのリングには上がっていない。
約1年の欠場。その間に同期の川人拓来選手はメキシコへ、岡倫之選手はイギリスへと旅立っていた。
少しの遅れなど関係ない。海外遠征は確かアメリカを希望していた。
海の向こうで思いっきり筋肉を見せつけて、とんでもない化物になって凱旋帰国するだろう。そう思っていた期待とは裏腹に中々北村克哉の復帰が報じられることはなかった。
だが、SNSを通じて、元気な姿やトレーニングしている模様がアップされることも増えてきた。
いよいよ満を持して、北村克哉が帰ってくる。常に期待を集めていた。
次のステージに期待
例えば、新生ボーンソルジャーの動画のみが流れている時、2代目スーパーストロングマシンなど、ありとあらゆる時に北村克哉は期待されていた。
だが、いよいよ帰ってくることはないまま、「次のステージに挑戦する」ことが発表された。
あの筋肉をセルリアンブルーのリングで見ることができないのはとても寂しく思うが、本人の選択となれば誰が何を言えるものではないだろう。
ヤングライオンをヤングライオンのまま見送るのはやっぱり寂しい。
ただ、いつかどこかですれ違ったとしても北村克哉ならすぐに分かる。
あの筋肉を作りあげた精神力と新日本プロレスで培った闘魂は北村克哉だけの魅力だ。
次のステージでの活躍に期待したい。