バレッタ・チャッキーTが新日本プロレスを退団!さらばベストフレンズ

『ワールドタッグリーグ2018』で新日本プロレスを大いに沸かせた『CHAOS』のバレッタ選手とチャッキーT選手の名前が新日本プロレス公式サイトのプロフィール欄から消えた。

Cody選手やヤングバックス、ハングマン・ペイジ選手がAEWを旗揚げし、離脱が続く中また2人のレスラーが新日本プロレスを去ったことになる。

レスラーは自由な職業であり、自身が行きたい場所、求められる場所で試合をすることが最もベストだと僕は思っている。

そのため、「何でだ!何で!?」という気持ちよりも寂しい気持ちの方が強い。

ただ、バレッタ選手とチャッキーT選手のベストフレンズは「これから」という感じもあっただけに、非常に残念だと思っている。 

バレッタ選手とチャッキーT選手が新日本プロレスを退団した現実を受け入れると共に、さらばベストフレンズと題し、両選手の思い出を振り返っていきたい。

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さようならという儀式

『バレットクラブ』の初代リーダーであるプリンス・デヴィット選手やAJスタイルズ選手、新日本本隊を沸かせたハンソン選手、レイモンド・ロー選手はさようならを感じさせる別れのシーンがあった。

僕はウォーマシン以外はリアルタイムで見ていないため、新日本プロレスワールドで視聴したわけだが、愛した場所から離れファンに挨拶をする姿はとても印象的なものだった。

リコシェ選手もリングを去る際に、考え深い表情で両国国技館を見渡していた。

出会いがあって別れがある。そして再び混じり合う可能性もあるのがプロレス。

でも、ファンとしてはこれまでリングで熱いファイトを見せてくれた選手を労う意味でもきちんと「ありがとう」という気持ちもあるわけだ。

歴史を見れば、きちんと挨拶をできている方が稀なことは分かっている。

ただ、そんな気持ちにさせられたのは事実だ。

 

綺麗な技とインテリなマスク

チャッキーT選手の試合を始めて見たのは『ワールドタッグリーグ2017』だ。

僕はずっと彼のことを技が綺麗ないい選手くらいにしか思っていなかった。『ロッポンギヴァイス』解散後のバレッタ選手が選んだ新パートナー。これくらいの認識である。

最初にそのイメージが覆されたのは、2018年3月の「STRONG STYLE EVOLVED」で矢野通選手とタッグを組み、ランス・アーチャー選手、デイビーボーイ・スミスJr.選手を試合をした時である。

明らかに歓声が大きい。

この日、1番の歓声を集めたのはケニー・オメガ選手で間違い無いのだが、「ヤノトールコール」とチャッキーT選手への声援はそれに次ぐものがあったように思う。

これまでと同様に綺麗なプロレスを見せるチャッキーT選手と変幻自在の巧みな技で勝利への最短距離を走る矢野通選手のタッグは残念ながら勝利こそ掴めなかったものの、会場に更なる熱を灯した。

狂気という真逆の魅力

一見すると洗練されたビジネスマンの様な雰囲気もあるチャッキーT選手が新日本プロレスで一気に注目を浴びたのは、間違いなく2018年の『ワールドタッグリーグ』だろう。

通常通りクリーンなファイトを行なっていたチャッキーT選手が一転、イス攻撃を中心としたラフファイトを繰り出してきた。

その時の表情を見ると、恐怖以外の言葉が浮かんでこない程である。

普段穏やかで優しい人がキレたら怖い。

これを地でいっている彼に「キレましたか?」と質問すれば「キレちゃいないよ」と返っては来ないだろう。

不敵にな笑いを浮かべて何をしてくるのか検討も付かない。

ジェイ・ホワイト選手も今でこそあまりそういう仕草は減ったが、サイコパス的な雰囲気をまとっていた時期があった。

だが、チャッキーT選手はその上をいく猟奇的なオーラを醸し出していた。

いつスイッチが入るか分からない猟奇的な彼氏をもう少し見てみたかった。

 

高橋裕二郎選手との一戦

バレッタ選手で僕が最も印象深い試合はこの試合である。

「DESTRUCTION in KOBE 2017年9月24日 兵庫・神戸ワールド記念ホール 第4試合 」バレッタ選手VS 高橋裕二郎選手。

新日本プロレスの門番としてヘビー級転向を宣言したバレッタ選手へ待ったをかけたのは、我らが高橋裕二郎選手だった。

この試合ではマイアミシャイン、雪崩式フィッシャーマンバスター、東京ピンプスなどタッグマッチでは中々見られない華のある大技を連発。

解説を務めたGK金沢さんも嬉しそうな声で技名を伝える解説が僕は大好きだ。

門番を務めた高橋裕二郎選手を輝かせたバレッタ選手に心からお礼を言いたい。

そして、これだけは思う。

いつ何時、どんな状況でもキレるこの男。フラグなしでいきなりキレるこの男。キレた瞬間に反則負けが確定するこの男。He is チャッキーT。

Mr.サプライズマンと一緒に移籍したのは度胸というか懐が深い。

バレッタ。彼こそが“Good Guy”なのかもしれない。

AEWへ出陣

ベストフレンズが新天地に選んだのは新団体AEWだ。

いきなりやヤングバックスとの対戦カードが組まれるなど期待値の高いスタートを迎えることになりそうだ。

チャッキーT選手の狂気を戸惑っていたベストフレンズの物語が今後どう進展していくのか。

これからが楽しみである。

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