YOSHI-HASHIの一瞬ポーズに見る、人間性という強さ

2019年1月5日に復帰戦を行ったYOSHI-HASHI選手が長野大会のメインイベントに登場し、そのパフォーマンスとマイクで評判をかっさらった。

得意技のバタフライロックで『CHAOS』から離反した外道選手からタップアウト勝ち。まさに完全復活という結果を残したと言えるだろう。

その試合では、YOSHI-HASHI選手と後藤洋央紀選手で大ヒットさせた「ざんまいポーズ」ではなく「一瞬ポーズ」が披露されたという。

『新日本プロレスワールド』での中継が無かったため、詳細は不明だが、いよいよエンジンが掛かってきたと言えるだろう。

今回はYOSHI-HASHI選手の一瞬ポーズに見る、人間性という強さについて考えてみたい。

まずは、YOSHI-HASHI選手の名(迷)言から紐解いていこう。

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名(迷)言の多い男

YOSHI-HASHI選手と言えば名言というか迷言というか、とにかく人の心に残る「言葉」が印象的な選手である。

と、書いていて気付いた。実は本当に凄い。

内藤哲也選手の「トランキーロ」はメキシコ遠征じゃにルーシュ選手やラ・ソンブラ選手から試合中に告げられたメッセージが原点となっている。

「あっせんなよ」はオリジナルだが、日本語に意訳したものだ。

棚橋弘至選手も数々の言葉を操ってきたがその大半は仮面ライダーのオマージュだったりする。

「矢野!お前の罪を数えろ!」

「俺の進化は光より速い」

などは、仮面ライダーファンとしての一面から飛び出している言葉だ。

田口隆祐選手も頭の回転の速さを活かしたオマージュが中心である。

最高の決め台詞は一つあればいい。

ただ、オリジナルの言葉かつ、決め台詞と言えるワードをいくつも持っている選手は意外に限られている。

YOSHI-HASHI選手の名言をいくつか並べてみよう。

「新日本プロレスに捨てられた」

「タコスを突っ込んでやる」

「物事が変わるのは一瞬」

「俺のハートは砕けたか?」

タコスは中邑真輔選手の影響が大きいが、何故だが印象に残るワードが多い。

「一歩踏み出す勇気」

「プロレスラーは超人です」

などと比較すれば、うーんという気になるものの、ここまでインパクトの残るフレーズが紡げる選手はそう多くないだろう。

余談だが、『CHAOS』加入直後のYOSHI-HASHI選手は意外と口が悪かった。

 

なぜ、トップレスラーから愛されるのか

現WWEのスーパースターである中邑真輔選手の寵愛を受け、オカダ・カズチカ選手や後藤洋央紀選手、矢野通選手、石井智宏選手など『CHAOS』メンバー全員から愛されているYOSHI-HASHI選手。

2018年の夏からは棚橋弘至選手からもオファーを受けるなど「愛される」としての才能が爆発させている。

その象徴となったのが、オカダ・カズチカ選手が棚橋弘至選手とガッツリタッグを組むことを発表した後、「YOSHI-HASHIさん、少し浮気します」とフォローしたことだ。

真壁刀義選手は10年以上寄り添っている本間朋晃選手ではなく、矢野通選手とタッグを組んでも本間朋晃選手に対するコメントは出していない。

まぁ、オカダ・カズチカ選手としては、「何かを起こす予定だった」と言った彼だけに改めて人間関係の構築を図っているのかもしれないが。

このコラムを読んでいるあなたの周りにも見渡せば一人はこういう人がいるかもしれない。

そう、なぜか周りの人に愛されてしまう人だ。

今回飛び出した「ざんまいポーズ」の完全にNEXTである「一瞬ポーズ」には後藤洋央紀選手までもが反応している。

YOSHI-HASHI選手には何かがあるのだ。

そう、棚橋弘至選手をもって「俺に足りないのはYOSHI-HASHI的エッセンス」だと言わしてしまう何かが。

目に見えない数字に残らない魅力

なぜか人に愛されるというスキル。スキノスキルは数字化できるものではない。

特別優しいからとか特別カッコいいからとかそういった次元を超えたところに存在している魅力である。

実際、YOSHI-HASHI選手は会場人気が圧倒的に高い。

それは彼を間近で見ることにより、何かを感じ取っているのではないか?と思ってしまうほどに。

なぜならば、実績だけでいうとYOSHI-HASHI選手は他団体を含めて一度もベルトを戴冠したことがない選手なのだ。

デビュー11年で王座に輝いたことが一度もない。

これほど実績が残さない選手にも関わらず、新日本プロレスをV時回復させた立役者である棚橋弘至選手と新日本プロレスの新たなる黄金時代を作ったオカダ・カズチカ選手と同じコーナーに立っているのだ。

実績で見れば他に相応しい選手はたくさんいる。ただ、YOSHI-HASHI選手が選ばれる。

この不思議な魅力が棚橋弘至選手のいう「YOSHI-HASHI的エッセンス」なのかもしれない。

天性のベビーフェイス気質を持つYOSHI-HASHI選手はこのまま、100年に一人の逸材とレインメーカーと共に歩むのか。

それとも何かアクションを起こすのか。

どこに行っても愛される男なだけに、どのユニットがスカウトしてきても不思議ではないのだ。

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