後藤洋央紀と田口隆祐。もう一つの同級生タッグ
2019年2月21日「NEW JAPAN ROAD ~飯塚高史引退記念試合〜」に後藤洋央紀選手と田口隆祐選手がタッグを組む。
2016年に『CHAOS』入りを果たすまで、後藤洋央紀選手は新日本本隊に所属していた。
そう珍しいことでもないだろうと、「新日本プロレスワールド」で検索を掛けてみたところ意外や意外、タッグを組んで配信されている試合は1試合のみであった。
NEW JAPAN ALIVE 2015 2015年7月12日 福島・ビッグパレットふくしま 第6試合 田口隆祐&後藤洋央紀vs中邑真輔&オカダ・カズチカ。
「IWGPインターコンチネンタル王座」のまま、「IWGPヘビー級ベルト」へ挑戦する後藤洋央紀選手。柴田勝頼選手が欠場したことにより誕生したもう一つの同級生チーム。
この試合は「CHAOS」側に軍配が上がったが、キレのいい連携を魅せていた。
リング外では、
「後藤ちゃん」
「田口」
と呼び合う2人が同じコーナーに立つ。2人に秘められた新日本プロレスでの物語を振り返りつつ、後藤洋央紀選手と田口隆祐選手という、もう一つの同級生タッグへの期待を書き残しておきたい。
後藤洋央紀は出戻り組である
後藤洋央紀選手はヤングライオン時代に起きた練習中の怪我により、一度新日本プロレスを退団している。
盟友・柴田勝頼選手と共に高校時代から目指していた場所にたどり着き、一年にも満たない時期に起こった肩の怪我。
この時、リングの上でロックアップをしていたのが田口隆祐選手だったという。
練習中の怪我。当然、故意のはずがない。
だが、本人は責任を感じるものである。後藤洋央紀選手が退団した夜にはずっと1人で泣いていたという逸話もある。
それから柴田勝頼選手の支えを受け、再び新日本プロレスを目指し始めた後藤洋央紀選手。
入門テストをパスし、寮に帰ってきた後藤洋央紀選手を見て、手を上げて喜んだのも田口隆祐選手だった。
そして、後藤洋央紀選手のデビュー戦の相手を務めたのは田口隆祐選手である。
ちなみに、田口隆祐選手のデビュー戦の相手は矢野通選手だというのだから、ヤングライオンシステムとは面白いものである。
同期。デビュー戦の相手。今でこそ変態お尻おじさんと化した監督と混沌の荒武者は親父コーナーに立つ。
同期が組む意義
この日の対戦カードを見ると「むむむ!?」と思う組み合わせが2つあった。
それが第5試合、後藤洋央紀選手&田口隆祐選手。そして、第6試合、棚橋弘至選手&ウィル・オスプレイ選手である。
越境タッグがスタンダードになってきた今、組み合わせ自体には違和感がなくなってきた。
今回からは後藤洋央紀選手も新日本本隊とタッグを組む。
「自分を変えたい」
この思いで「CHAOS」入りを果たした荒武者が、流れに身を任せる形で再び新日本本隊と共に試合をすることになった。
あれから後藤洋央紀選手は変わったのか。それとも変わっていないのか。
それを確かめる意味でも今回の同級生タッグは非常に価値がある。
相手は「鈴木軍」ザック・セイバーJr.選手&TAKAみちのく選手だ。好勝負間違いなしである。
ざんまい?それとも一瞬?
「ワールドタッグリーグ2018」で一世風靡した「ざんまいポーズ」は元々YOSHI-HASHI選手が考案したものだったが、後藤洋央紀選手の代名詞的なものとなった。
そして、新たに「一瞬ポーズ」が誕生している。
後藤洋央紀選手自身新ポーズに興味を示すツイートを残していたため、リング上で披露される可能性は高いだろう。
また、田口隆祐選手もタカタイチマニアに向けて、テンションを上げる時期に来ている。
田口ジャパンの監督として、ドロップキック・マスターとして田口隆祐選手のリボーンはまだまだこれからなのだ。
どうなる?タカタイチマニア
現在、タイチ選手のオファーを受け、田口隆祐選手がタカタイチマニアへの参戦を表明している。
今回のメインイベントはタイチ選手とTAKAみちのく選手のタッグチーム。
ということは田口隆祐選手はパトーナーを見つけなければならない。
第一候補にはあべみほさんを指名するなど、動きを見せているが、おそらく難しいだろう。
続いて海野翔太選手も参戦希望を表明している。だが、田口隆祐選手は「トランキーロ」だというコメントを残した。焦るな、早いと。
では、田口隆祐選手と組んでタイチ選手の対角線上に立って面白い選手は誰か。
そう、「NEVER無差別級シングルベルト」を懸けて戦った2人が再び合間見える瞬間は堪らないものがある。
タカタイチマニアへ後藤洋央紀選手がオファーを受ける。
試合に飢えている荒武者としては断る理由もないはずだ。
と、思っていたが海野翔太選手(レッドシューズしょーた)がエントリーに決定したようだ。
中邑真輔、後藤洋央紀、田口隆祐、ヨシタツ。ここに引退した長尾浩志を含む5人がヤングライオンの同期メンバーだった。
そして、全日本プロレスの同期、同級生タイチ選手。
NEW ERAが到来した今、彼らの世代にも注目していきたい。