SHOが新日本プロレスジュニアを次のステージへ引き上げる
SHOは日本プロレスジュニアを次のステージへ引き上げる存在である。
ヤングライオンから「風神雷神」、「テンプラボーイズ」を経て「ロッポンギ3K」として凱旋帰国を果たしたSHO選手とYOH選手。
田口隆祐選手、リコシェ選手による「ファンキー・フューチャー」を下したセンセーショナルな復帰から1年半が経った。
海外武者修行を終えた彼らは、まさに新日本プロレスジュニア戦線の中心へと立つことに成功した。。実績という意味では、十分すぎるほどの爪跡を残してきたと言えるだろう。
2017年の「スーパージュニアタッグトーナメント」と2018年の「スーパージュニアタッグリーグ」。トーナメントとリーグで形式は異なるも秋のジュニアタッグを制したという意味では
「IWGPジュニアタッグベルト」は常に「ロッポンギ3K」と共にあった、
ただし、決して順風満帆な道を歩んでいるわけではない。
2度輝いた「IWGPジュニアタッグ王座」では未だ防衛経験はない。
ヤングバックス(マット・ジャクソン選手&ニック・ジャクソン選手)、「鈴木軍」金丸義信選手&エル・デスペラード選手の前に敗北を喫し、未だ王者としてのVロードを歩いてきたとは言い難い。
ただし、新日本プロレスの旗揚げ記念日に行われる鷹木信悟選手&BUSHI選手の大一番に勝つことができれば、大きく潮目が変わると思っていた。
「ロッポンギ3K」は第59代「IWGPジュニアタッグ王座」として君臨することはできるのか。
そんなことを妄想している時期にサプライズが起こった。
先日からスタートしたpodcast番組「SHOのしびれない話」。僕がTwitterで#完全にNEXTとつぶやいていたところ、なんとSHO選手からいいね!が届いたのだ。
また、いいね!があったことを喜んでいたら再びいいね!をいただくという、贅沢っぷり。
同番組内でSHO選手はレフリーとの関係性によるカウントのスピードについて語っていた。
団体こそ違え、阿部四郎レフリーという前例がある故、あながちないとも言い切れない交渉テクニックがあるに違いない。
では、こうした個人のプロレスファンブログ、僕の場合はコラムと選手の関係性としてはどうか。
一番最初にいいね!をくれたプロレスラーがSHO選手である。
これからNJPW FUNとしてガッツリとプッシュすることをお約束しつ、まずはSHO選手の魅力について迫ってみたい。
化けて帰ってきた男
誤解を恐れずに言えば「ロッポンギ3K」が凱旋帰国をした際に化けて帰ってきたのはSHO選手の方だった。
全体的にバランスの取れたレベルアップを果たしたYOH選手に対して、SHO選手は明らかにおのれを尖らせてきた。
「中西ランド」で初体験したいという柔術やMMA。いわゆるプロレスに近いところにある技術を習得してきた。
ヤングライオン時代からのパワーや愚直さ、真っ直ぐさはそのままに新しい戦い方を身に付け、新日本プロレスのトップを目指す。
当時、新日本プロレスのトップはKUSHIDA選手。
総合格闘技、柔術、ルチャ。何でもござれという懐の深さを見たSHO選手は彼を倒すため、越えるために新しい自分を手に入れたのだ。
シングルプレイヤーとしての価値
試合中に起こる気迫に満ち満ちた声はそれだけで、会場を熱くさせる。
そう、僕がSHO選手の虜になったのは2018年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」からだ。
当時の記事でも、勝手に敢闘賞はSHO選手と言っている。それほどまでにインパクトがあった。
ショートスパッツにレガースにマウスピース。
いい意味で「ロッポンギ3K」とは別人の雰囲気を纏ったSHO選手が現れた瞬間に何かが起きると期待した。
その期待は的中し、次々とベストバウトを更新していく。
願わくば、願わくばKUSHIDA選手VSSHO選手のシングルマッチをもう一度見たかった。
ハイフライヤーが主体となっているエンタメ要素の高いプロレスから一転。昭和プロレスつまりは技術力の戦いという世界が展開されたのだ。
この一戦をSHO選手が印象深い試合と語っている一方で、KUSHIDA選手はただの1試合とバッサリ。この言葉の裏には「まだまだ上がってこいよ」という気持ちが見え隠れしてる気がする。
僕というファンの目線から言えば、今でも繰り返し見ているほどの名勝負だったとしか言えない。
シングルプレイヤーとしてのSHO選手は鷹木信悟選手との因縁も生まれているめ、今後の展開からもますます目を離すことができない。
これからの2人
「ロッポンギ3K」は2人がユニットとしてのバランスを取るために若干抑えていると感じる瞬間がある。
2人のスタイルが大きく異なる方向に進めば進むほど、バランスを取るのが難しくなる。
podcast内でも「パワーのSHOと言われてるけどYOHさんがパワーを付け始めてやばい」と言っていた。
いわゆるプロレス的なテクニックはYOH選手。柔術などの異種格闘がから得たインスピレーションを武器に、ダメージを与え、止めを刺すのがSHO選手。
事実、SHO選手のショックアローで試合を決める機会も増えてきている。
まだまだ「ロッポンギ3K」はいい風を吹かせるはずだ。
イケメン、カッコいい。いやいや
SHO選手はイケメンでカッコよくてバキバキの身体が美しい。
いやいやそれ以上に魅力なのは、彼のプロレスとプロレスに対する姿勢だ。
貪欲に強くなろうとする姿勢、ジュニアを盛り上げようという気持ちはKUSHIDA選手と非常に重なる点が多い。
例えば、「新日本プロレスのLA道場」で合宿をしたいと言ったこと。「G1クライマックス」に向けて、身体わ完全に仕上げ注目を集めようとしているということ。
これまでも「なんとなくそうなのかな?」という彼の気持ちは読み取ることができていた。
だが、「SHOのしびれない話」がスタートしたことで、彼の胸中が語られる機会は増えるていくことだろう。
不器用で真っ直ぐ。目から発せられる獅子の魂。その全てがSHO選手を応援したくなる魅力だ。
新日本プロレスは次のステージに進もうとしている。
NEW ERA、REBORN、そして「完全にNEXT」。
次の時代を見越しているSHO選手の活躍から今後も目を離すことができない。