髙橋ヒロムとイニシャルK。その正体は山田恵一か?

髙橋ヒロム選手は以前から戦いたい相手として、「イニシャルK」というワードを出していた。

2016年10月に凱旋帰国を果たし、2017年の東京ドームで「IWGPジュニアヘビー級ベルト」を戴冠した新日本プロレスの新しいスター。

スポークスマンとしての才能も抜群の髙橋ヒロム選手はその後もドラゴン・リー選手や田口隆祐選手との激闘を繰り広げた。

その渦中で飛び出した「戦いたい相手」という言葉には様々な憶測が飛び交った。

僕自身もあの選手?いや、この選手か?と色々と妄想を膨らませたものである。

ただし、この仮説はあまり意味を成さないものであったようにも思う。

これは僕の考えだが、髙橋ヒロム選手が語った「イニシャルK」は当初の想定と人物が変わっているように思う。

その中でも特に有力な候補だったのは、新日本プロレスに同期入門を果たし、その後消息が不明となっている三上恭佑選手。もう1人が金本浩二さんだ。

ただし、この仮説すらも覆しいよいよ髙橋ヒロム選手は「イニシャルK」の答えに迫るメッセージを発信した。

新日本プロレスが誇る生きる伝説、獣神サンダー・ライガー選手の引退発表会見中に東京スポーツ岡本記者へLINEでメッセージを送った髙橋ヒロム選手。

自分と戦って欲しい、と。その後、自身のツイッターアカウントでこうツイートした。

「絶対に呼び起こす、イニシャルK」

正直、この言葉に僕は鳥肌が立った。

何故ならば、ここまでヒントを出してなお、2つの意味があるためである。

鬼神ライガー。そして、山田恵一。

どちらも呼び起こしがいのある相手だと言えないだろうか?

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希代の覆面レスラー

獣神サンダー・ライガー選手は希代のマスクマンである。

一般的に覆面レスラーの正体については秘密のベールに包まれている。

現在、新日本プロレスで活躍しているエル・デスペラード選手やBUSHI選手についてもその素性は明らかにされていない。

エル・デスペラード選手に至っては身長・体重すら不明である。

そんな中、獣神サンダー・ライガー選手の正体についてはあまりにもグレーだ。

1989年4月24日 東京ドーム 第12試合スペシャル・シングルマッチ。獣神ライガー選手vs小林邦昭選手。

骨法の技を使用し、ハイスピードな動きを魅せる謎のレスラーに対して、実況を担当した辻よしなりアナウンサーは何度も山田恵一という言葉を口にしていた。

この試合は新日本プロレスワールドでも配信されているため、ぜひチェックいただきたい。

また、過去にもライガー本人も「山田恵一はリヴァプールの風になった」と言及している。

つまり、山田恵一というレスラーはどこかで眠りにつき、獣神ライガーそして、獣神サンダー・ライガーへと転生したのである。

 

鬼神ライガー

獣神サンダー・ライガーは1996年に武藤敬司選手の化身であるグレート・ムタ選手と試合をした際に、再度変身していた。

狂神ライガー、鬼神ライガーだ。過去に3度、この姿で試合をしている。

一度目はグレート・ムタ選手、2度目は非道選手とのシングルマッチ。

3度目が2012年のタイチ選手、Takaみちのく選手との一戦だ。

ちなみに鬼神ライガーの姿が新日本プロレスワールドで観れるのは3戦目のみである。

「世界一性格の小ズルい男」として、とことんライガー選手とタイガーマスク選手をおちょくる「鈴木軍」の2人。

リングに姿を現した時からキレていたが、試合終盤いよいよ誰も止められない状況となった。

真っ赤な毒霧を吐き、机をリングの上に持ち込む。その手には先端の尖ったものが光る。イチ選手へと襲いかかった。

間一髪攻撃を避けたタイチ選手だったが、あまりの恐怖からなす術もなく腰が抜けたような醜態を晒してしまった。

そう、怒りの獣神は怒ったらガチで怖いのである。

ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア

2017年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」最終戦。

タイチ選手VS獣神サンダー・ライガー選手の一戦に再び鬼神ライガーが登場する兆しがあった。

だが、普段通りのライガー選手、ベビーフェイスとしての姿に徹し、勝利を掴んだ。

同じ相手には2度見せない。そんな気概を感じた試合でもあった。

また、現在の新日本プロレスであそこまでの姿はファンがびっくりする可能性もあるのである。

 

TIME BOMB

髙橋ヒロム選手は「呼び起こしてやる イニシャルK」とメッセージを配信した。

この言葉の裏にあるのは一体何なのかだろうか。

改めて獣神サンダー・ライガー選手の引退記者会見の内容を振り返ってみたい。

皆様、本日はお忙しい中、また足元が悪い中、お集まりいただき、ありがとうございます。それから、ネット中継ご覧に皆様、獣神サンダー・ライガーです。獣神サンダー・ライガーは来年1月の東京ドーム大会で引退いたします。以上。おしまい

出展 新日本プロレス

獣神サンダー・ライガーは引退。ただし、道場には残る。正式な発表があるまで野暮な憶測は控えるが、新日本プロレスと関係がなくなるわけではないらしい。

ライガー選手は戦う気がない

髙橋ヒロム選手が「欠場中にですが、ライガーさんと戦いたい」と岡本記者経由で伝えた時、ライガーさんはこう語った。

「仲間内じゃあな。あんまり意味もなくねーか」

KUSHIDA選手いわく「ライガーさんほどプロレスをエンジョイしている人はいない」。

つまり、これからの10ヶ月間については、楽しいか、楽しくないかが試合の軸であり焦点になってくるのだ。

仮に「イニシャルK」が鬼神ライガーであり、山田恵一だとしても、本人がやる気にならなければ試合が組まれることはない。

髙橋ヒロム選手が復帰した後のテーマにはトップ戦線に復帰することと、「イニシャルK」と戦うこと。この2つが主軸になってくるのである。

時限爆弾炸裂なるか

髙橋ヒロム選手は謎かけを得意とし、ここまで伏線を張りつつ、物語を盛り上げてきた。

以前口にした「H.E.S.Y まだまだ先の話だ...」という伏線も「イニシャルK」と同様に熟成されている。

だが、今回ばかりはそうはいかない。獣神サンダー・ライガー選手は2020年の東京ドームで引退してしまうのだ。

未だ届かぬ1000%の回復。まずは復帰することとは、ライガー選手の言葉だがまさにその通りでもあるのだ。

果たして髙橋ヒロム選手が想定している「イニシャルK」の正体は、鬼神ライガーかそれとも山田恵一か。

そして、髙橋ヒロム選手はそもそも戦うことができるのか。

残り10ヶ月に亘り展開する新しいストーリーが幕を開けた。

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