SANADAが新日本プロレスの春男を撃破！告白後、優勝を宣言！
SANADAが新日本プロレスの春男を撃破！告白後、優勝を宣言したのである。
そんな記念日を僕はこの対戦カードが発表された日から楽しみにしていた。
「CHAOS」後藤洋央紀選手と「ロス・インゴブレナプレス・デ・ハポン」SANADA選手が 「ニュージャパンカップ2019」の一回戦で激突する。
この2人によるシングルマッチ。正直、僕の中で最も期待していた一回戦の対戦カードだと言っても過言ではない。
試合結果を振り返る前にこの2人の魅力や試合でスイングする点についてもまとめておきたい。
2018年の「G1クライマックス」は後藤洋央紀選手がGTRで勝利。ちなみに、2016年はSANADA選手がラウンディング・ボディプレスで勝利している。
バラエディに富んだ選手たちが数多く揃う新日本プロレスにおいて、引き出しが多い後藤洋央紀選手とSANADA選手の一戦は好勝負の予感がすごい。
エントリーさえしてしまえば決勝に進出する確率5割以上。新日本プロレスの春男が勝利を掴むか。
それとも2017年の新日本プロレス参戦から、一度も一回戦負けを喫していないSANADA選手が真価を発揮するのか。まずは2人について考えてみよう。
ミスターオリジナリティ
「NEVER 無差別級ベルト」を懸けた年内最後の防衛戦で飯伏幸太選手に敗れてしまった後藤洋央紀選手。
イッテンヨン「レッスルキングダム13」では、第0試合にエントリーされた。
だが、彼にとって最後の「NEVER無差別級選手権試合」はこれまでにない懐の深さを見せるプロレスだった。
後藤洋央紀選手の持ち味は豪快パワー。全面に出ている魅力には違いないが、実は後藤洋央紀選手が真価を発揮しているのは、オリジナル技の多彩さにある。
回天や後藤式など、以前の技の解禁が相次いでいる。
また、「CHAOS」入り以降の必殺技であるGTRに次ぐ新技が飛び出す可能性もあると思っている。
なぜならば、SANADA選手は後藤洋央紀選手の技を全て「スカルエンド」につなげることができるためである。
本気の天才
少し前からSANADA選手が前に出始めた印象が強い。
以前はEVIL&SANADAだった呼称がSANADA &EVILに変化し、試合を決める機会も非常に増えた。
満を持して新日本プロレスの天才が躍動し始めた印象がある。
「ニュージャパンカップ2019」を制すことで、一気に新日本プロレスの勢力図を書き換えることも可能だ。
事実、ジェイ・ホワイト選手はMSGへのシード権を手に入れた。
ここで結果を出すことで、今後のプロレスラー人生は大きく変わる。
オカダ・カズチカ選手との「IWGPヘビー級選手権試合」を経て身につけたクールとヒートを使い分け、SANADA選手は上を目指している。
See you next time!
試合開始早々、歓声を欲するSANADA選手。
自身が発した「See you next time!」という言葉通り、再びメインイベントに登場したのだから素晴らしい。
まずはロックアップからスタート。双方の左腕を決めあっていく。
アスリートプロレスからヨーロピアン式のレスリングスタイルまで、幅広く対応できるのがSANADA選手の魅力である。
得意のパラダイスロックを仕掛けるも、後藤洋央紀選手には通用しない。レスリングでの展開が終わり場外戦へ。
SANADA選手が攻める展開が続く。だが、ダメージの蓄積が分からないほどにタフネスという評価を受けている後藤洋央紀選手だ。
荒々しい打ち合いに応じた後、ラリアット一閃。
一撃で大ダメージを与えていく。
得意の村正では暴言も飛び出した。4度目の制覇に向けて気合い充分である。
熱くなった天才
スピーディーな展開で後藤洋央紀選手に反撃するSANADA選手。
アドバンテージのある領域で攻める。緻密な計算が得意な点も天才の強みである。
エルボー合戦の最後にローリング式を魅せたSANADA選手。ハートの戦いを後藤洋央紀選手に挑んだ。
「来いよ！！！」
「Cold Skull」としての冷血さではなく、熱いファイトを魅せていく。
掟破りの牛殺しから必殺の「スカルエンド」へ。
15分経過。
試合を決める「ラウンディング・ボディプレス」を繰り出すも間一髪でかわす後藤洋央紀選手。
ここで混沌の荒武者のラリアットが炸裂。
ここから怒涛の展開がはじまる。お互いがお互いの必殺技を読み合う。
後藤洋央紀の笑顔
後藤洋央紀選手が笑顔を浮かべた。悪武者を彷彿とさせる表情に何かが起きる予感がある。
ビッグマッチ限定の「昇天・改」が飛び出すと思いきや、SANADA選手のマジックスクリューが炸裂。
だが、後藤洋央紀選手も黙ってはいない。裏GTRからの正調GTRを狙う。が、2度目の「スカルエンド」が決まってしまう。
後藤洋央紀選手も一瞬避けるそぶりを見せたものの、最後は2度目の「ラウンディング・ボディプレス」で決着。
春男が一回戦負けという衝撃の結果となった。
試合後、SANADA選手はマイクを持ち、自身の気持ちを伝えた。
この瞬間、日本中の「高松さん」が絶叫を上げたに違いない。
試合後のバックステージで口を開いた今日の勝者は「ニュージャパンカップ」優勝を宣言した。
この男がMSGまでたどり着き、「IWGPヘビー級ベルト」を戴冠した時、この言葉が飛び出すのだろうか。
「I love New York most in the world!」
春男を倒したSANADA選手。唯一「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のメンバーで2回戦進出を果たした。
次の相手は鈴木みのる選手。全日本プロレス時代から続く因縁の相手との再戦となる。一体どんな試合になるのか。今から楽しみにしたい。
