マイケル・エルガン、金光輝明が新日本プロレス退団を発表
青天の霹靂とはまさにこのことだ。
新日本プロレスにおいてパワフルな試合を展開し、次々と好勝負を生み出してきたマイケル・エルガン選手。ヤングライオンとして入門を果たし、つい先日復帰試合を行った金光輝明選手の2人が新日本プロレスを退団したという。
2019年、新日本プロレスからの別れが多い。
別の道を歩みだした「ジ・エリート」のメンバや広い海の向こうへ旅立ったKUSHIDA選手。
唯一無二の引退試合を見せた飯塚高史選手に続いての退団劇に正直驚きを隠せない。
新日本プロレスのリングは世界最高峰の舞台。だからこそ、多くのプロレスラーがこの場所を目指してやってくる。
セルリアンブルーのリングに上がるレスラーは皆魅力的だ。
だが、ファンがずっと応援できるほどプロレスの世界は甘くないことを改めて知った瞬間だった。
マイケル・エルガン、金光輝明が新日本プロレス退団を発表。この事実をしっかりと受け止めたい。
ビッグマイク
マイケル・エルガン選手の退団はあまりに衝撃的だった。
3月の段階でらツイッター上でのやり取りも盛んになり、一部では鷹木信悟選手との試合を熱望する声も多く見かけていた。
16歳の若さでプロレスラーとしてデビューし、海外のインディー団体を渡り歩き、新日本プロレスへとたどり着いたマイケル・エルガン選手。
既に新日本プロレスの公式サイトからプロフィールが削除されているため、その栄冠は別のサイトで振り返るしかない。
新日本プロレス初となるラダーマッチで「IWGPインターコンチネンタルベルト」を戴冠。
肉体改造を施して挑んだ「NEVER無差別級選手権試合」では後藤洋央紀選手、タイチ選手を破り、王座に輝いた。
直近の「ニュージャパンカップ」でもオカダ・カズチカ選手と好勝負を見せていただけに残念でならない。
ヤングライオンの新しい一歩
金光輝明選手は2016年11月に頚椎を負傷し、長期欠場という結果になった。
ファレ 道場や新日本プロレスの野毛道場でトレーニングしている姿が徐々にSNNで見られるようになってきた2018年。
下期からはセコンドにも復帰し、12月に復帰戦が行われた。
同期である川人拓来選手は海外遠征に旅立つなど、色々な変化はあったが、これからゆっくりと新日本プロレスで価値を発揮してほしいと僕は思っていた。
そんな矢先の出来事だったのだ。
今思えば、最近セコンドに姿が見えないとは思っていた。復帰戦以降も試合が組まれることはなかった。
オシャレ髪を切り、パーマをかけた金光輝明選手はとても輝いて見えた。
まさかあの試合が新日本プロレスでの最後の試合になるとは思っても見なかったたまけに残念である。
退団を発表した金光輝明選手のコメントは以下だ。
「今まで応援してくださったファンの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。ただこういう形で終わりを告げるのは自分としては不甲斐なく、申し訳ないというのが正直な気持ちです。
これからは無期限武者修行という気持ちで、新日本プロレスの名に恥じぬよう別の道を歩み、精進致します。今後とも応援よろしくお願い致します」
今を応援するということ
人気レスラーの退団は非常に寂しい。春の訪れに対して、気温が上がってこないのはこういったことだったのか、とすら思った。
改めて直近の退団劇を見ていて思ったことは、今の新日本プロレスをしっかりと応援しようということである。
いつ、何時、どんなタイミングでそのプロレスラーの試合が新日本プロレスで見ることができなくなるか分からない。
今という瞬間は今しかないのである。
後でいいや。そんな風に思っていたら後悔する結果を招きかねない、と。
最後に。
マイケル・エルガン選手。これまで新日本プロレスで試合をしてくださり、ありがとうごさいました。力強いあなたのファイトはとても見応えがあり、心に残るものでした。
金光輝明選手。新しい一歩、心から応援しています。誰にも理解できない壮絶なリハビリを乗り越え、再びリングへと戻った精神力はどんな仕事でもどんな業界でも通用するものだと思います。
最高の“プロレスラー”2人が行う人生のプロレスに幸あらんことを。
心から愛を込めて。
これまでありがとうございました!