IWGPジュニアタッグ王座の未来はどうなる?

2019年4月6日に迫った新日本プロレスとROHの合同興行「G1 SUPERCARD」まで残すところ数日となった。

MSG大会に向けて各レスラーが現地入りを果たし、いよいよ本番に向けて機運が高まる中、今日は少し違う話題に触れてみることにする。

テーマはIWGPジュニアタッグ王座の未来について。

現王者である「ロッポンギ3K」を筆頭に「鈴木軍」金丸義信選手、エル・デスペラード選手と「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」鷹木信悟選手、BUSHI選手の3チームがベルトを懸けて抗争を繰り広げてきた。

お気付きの方もいると思うが田口隆祐選手とリコシェ選手のタッグチーム「ファンキーフューチャー」から2017年10月の両国で「ロッポンギ3K」が「IWGPジュニアタッグベルト」奪取して以降、2つの流れか生まれている。

まずは、ヘビー級転向直前の「ヤングバックス」を除き、上記の3チームでしかベルトを戴冠していないこと。また、獣神サンダ・ーライガー選手、タイガーマスク選手以外の選手が挑戦すらしてない。

次に、「ロッポンギ3K」はタイトルマッチでベルトを巻くことは出来ていても、防衛戦で勝利を掴んだことがないということだ。

今回、MSGで「IWGPジュニアタッグ選手権試合」が組まれることはなかった。その事実を受け止めつつ、2人が描く完全にNEXTな世界について考えてみたい。

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MSG大会という物語

ブリー・レイ NYCストリートファイトオープンチャレンジマッチに「IWGP USヘビー級王者」であるジュース・ロビンソン選手がエントリーするという話題が出ている。

これが決定事項となれば、IWGPの冠を持つベルトを持つ者として唯一、MSG大会で第一試合以降に対戦カードがないことになるのだ。

3WAYや4WAYマッチが人気のアメリカで「NEVER無差別級6人タッグ」が組まれなかったことも由々しき事態だと僕は思っているわけだが...。

話を戻そう。

KUSHIDAのナイショ話が終了して以降にスタートしたSHOのシビれない話でメインパーソナリティはこう語っていた。

「MSGのリングに立ったら孫の代まで自慢できる」と。

だが、「IWGPジュニアタッグ選手権試合」がMSGで組まれることはなかった。

正直、悔しかったに違いない。いや、悔しいという言葉で済ますようなレベルの心境ではないと思う。

そんな想いを胸に福岡でレスリングどんたくに向けたプロモーションに精を出す2人。どう考えても応援するしかないだろう。

 

成長は見えた。新しいライバルを

「CHAOS」、「鈴木軍」、「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」。現在、この3ユニットで「IWGPジュニアタッグ選手権試合」が行われている。

もしも、次のタイトルマッチでSHO選手、YOH選手が念願の鷹木信悟選手から直接ピンフォールを取ってしまった場合、この3組のバランスが一気に崩れ、チャレンジャー不在という状況にも陥りかねない。リマッチはリマッチで素晴らしいだが、あまりにも同じ組み合わせが続いてしまうと、「誰か!誰かおらぬか!?」となってしまうのだ。

つまるところ新興勢力が必要なのだ。

何故ならば、数人の選手がシングルの舞台で活躍すべく心の内圧をグイグイ高めているためである。

SHO選手、金丸義信選手、エル・デスペラード選手、鷹木信悟選手である。

この4人はタッグだけでなく、シングルプレイヤーとしても素晴らしい。補足しておくと、YOH選手とBUSHI選手の名前を挙げないのは、この2人はタッグで特に輝く印象を持っているためである。

念のため補足しておこう。YOH選手は今のところシングルでやりたいというメッセージは出していないし、BUSHI選手も宿敵KUSHIDA選手が新日本プロレスを去ったためライバル不在という状況である。

閑話休題。

SHO選手は2018年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でシングルプレイヤーとしての頭角を現した。あのGK金沢さんが敢闘賞にSHO選手の名前を挙げたほどである。

金丸義信選手はもう語るまでもないだろう。石森太二選手からベルトを奪うのはある意味彼の役割という見方もある。

新日本プロレスではタッグのイメージが強い金丸義信選手だが、その真髄はシングルにある。

KUSHIDA選手をもって「あの日のシングルは非常に覚えている」とスーパージェイカップの決戦を振り返ったほどである。

元GHCジュニアの猛者2人がIWGPジュニアを懸けて戦う。そんな未来が待ち遠して仕方ない。

エル・デスペラード選手。そろそろ完璧に仕上がってきたタイミングとしか例えようがない。

もともとのテクニックに気力とコンディション、マイク、ハートが乗り凄まじいレスラーへと進化を続けている。今のエル・デスペラード選手は以前よりもさらに強い。

そう、髙橋ヒロム選手に「ヒロムよりも俺の方が強かった...」と語った時よりも、だ。

最後に鷹木信悟選手。全日本のチャンピオンカーニバルで宮原健斗選手から勝利した実力は伊達ではない。

新日本プロレスへ移籍した後もSHO選手曰く、一度もピンフォール負けを喫したことがないというから驚きだ。

この話は後日、しっかりと書いてみたいのだが鷹木信悟選手とシングルで戦いたいという声が非常に多い。

実力はピカイチ。マイクもピカイチ。「IWGPジュニア」か「NEVER無差別級」か。

「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」に現れた龍はどこまでも登り続ける。

 

若き王者として

以上の4名がタッグだけではなく、シングル戦線に名乗りでる可能性が高い。

もしも、この予想通りになるのであれば、SHO選手は二足の草鞋を履く可能性もあるだけに、更に結果が求められるだろう。

それと同時にジュニアタッグの景色がガラッと変わる可能性だってあるわけだ。

おそらく「バレットクラブ 」から新しいジュニアタッグチームが台頭するだろう。

また、メキシコから帰ってくる川人拓来選手やタカタイチマニアに参戦したDOUKI選手が新日本プロレスのリングに上がる可能性もある。

「ロッポンギ3K」がチャンピオンロードを歩む際におそらく強敵となり現れるだろう。

次世代の「IWGPジュニアタッグ」はどんな未来を生み出すのか。

MSGに選ばれなかったベルトが逆襲の輝きを魅せることを祈るばかりだ。

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