獣神サンダー・ライガーとタイチの「NEVER無差別級選手権試合」は実現する?

獣神サンダー・ライガーとタイチの「NEVER無差別級」選手権試合は実現する?もしも、タイチ選手がジェフ・コブ選手に勝利し、「NEVER無差別級王者」に輝いた後、指名するのは獣神サンダー・ライガー選手なのかもしれない。

4月14日に開幕した「Road to レスリングどんたく 2019」。

各レスラーがそれぞれのテーマを掲げて抗争を繰り広げる中、第6試合の6人タッグマッチが非常に目を見張る展開となった。

飯伏幸太選手&YOSHI-HASHI選手&獣神サンダーのライガー選手VSザック・セイバーJr.選手&タイチ選手&TAKAみちのく選手だ。

2020年1月の東京ドームで引退を発表した獣神サンダー・ライガー選手が久しぶり登場した一戦は入場時から拍手と大歓声が巻き起こっていた。

ひょっとすると今日、この日が最後の獣神サンダー・ライガー選手の試合を生で見る最後の機会になるかもしれない。そんな観客が見守る中、入場を果たした獣神サンダー・ライガー選手は表情が見えずとも満面の笑みを浮かべているように見えた。

勿論、それは「新日本プロレスワールド」で観戦していた僕も思わず、つくばに行けばよかったなぁと思ったほどである。

このタッグマッチは新「IWGPインターコンチネンタル王者」飯伏幸太選手が指名したザック・セイバーJr.選手と前哨戦というのが表のテーマである。

ただ、話題をかっさらったのは、タイチ選手と獣神サンダー・ライガー選手だったように思う。

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この展開が堪らない

入場後からノラリクラリとコスチュームを脱がすに、ダラダラと間を取るタイチ選手。「早くしろコラ!」獣神サンダー・ライガー選手と叫ぶと、YOSHI-HASHI選手選手も「早く来いよ!」とタイチ選手を煽る。

最近ではタイチコールが起こることも珍しくなかったが、この日は大YOSHI-HASHIコールから試合がスタートした。

ベビーフェイスとヒールが明確に分かれた試合はそれぞれの個性が発揮された好勝負となった。

最後は、ザックドライバーで飯伏幸太選手を一蹴。「何!?何!?」と日本語を発すなど、ザック・セイバーJr.選手の輝きは更に増すばかりである。

 

ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア

獣神サンダー・ライガー選手が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を卒業した最後の試合を務めたのがタイチ選手だ。

金丸義信選手、エル・デスペラード選手を従えて獣神サンダー・ライガー選手を蹂躙するタイチ選手。

コスチュームをビリビリに引き裂き、マスクの角も切断された。田口隆祐選手、KUSHODA選手が救出に入り、「鈴木軍」を退けると、それまで全敗を喫していた獣神に火が点いた。

ライガーボムからの最垂直落下式ブレーンバスターでタイチ選手突き刺し、3カウント。獣神サンダー・ライガー選手にとって最後の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」は勝利で終わりを迎えた。

タイチ選手はこの試合後、こうコメントを残している。

ここまで全敗で来てて、なんだ? わざとか? あんなに、あんなに力のこもった掌底、パワーボム、なんだ最後、わかんねえ。誰よりも効いたよ。ジジイでも、腐ってもライガーじゃねえか。ま、今日はよ、最後なんだろ? 全敗させちゃんかわいそうだと思って、今日は(勝利を)譲ってやるさ。だけど、勝ち逃げ、許さんぞ、ヅライガー。辞めんのか? テメエの終わりは近いのか? その前にもう1回、カタつけようぜ。まだ逃がさんぞ、テメエ、コラァーッ
出典:新日本プロレス

「勝ち逃げは許さない」とこの日語っている。どこかで、獣神サンダー・ライガー選手VSタイチ選手が起こってもおかしくないのだ。

タイチ選手は色々と便利だからベルトが欲しいと言い続けている。この言葉の裏には、「チャンピオンによる時期挑戦者指名」という特権のことを指しているのではないか。

もしも、タイチ選手がジェフ・コブ選手から勝利を掴んだ時、タイチ選手は獣神サンダー・ライガー選手を挑戦者に指名するのかもしれない。

 

優れたベビーフェイスとヒールの共鳴

4月20日に開催される「SENGOKU LORD in NAGOYA」まで続く、獣神サンダー・ライガー選手とタイチ選手の裏抗争。

繰り返しになるが、獣神サンダー・ライガー選手は2020年のイッテンヨンで引退する。であれば、それまでのビックマッチでスペシャルシングルマッチやスペシャルタッグマッチが組まれる可能性は高い。

今、新日本プロレスで誰と絡めば一番美味しいのか。この嗅覚において“元・世界一正確の小ズルい男”タイチ選手の右に出る者はいない。

「今、一番美味しいのはライガーだ。あいつと絡めば世界的にも注目される。『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』でも負けてるし、今のウエイトなら勝てるし」

もしもタイチ選手がこの考えのもと、狙いをつけているのであれば、最高に面白い展開が待っているような気がしてならない。

髙橋ヒロム選手は鬼神ライガー選手と試合がしたいとメッセージを残した。であれば、もう一つの形態である“対ヘビー級用のバトルライガー”をもう一度見たいとファンが思っても不思議ではない。

ヘビー級に転身したタイチ選手がバトルライガーを引き出す。もしも、大阪でそんな試合が組まれたら。想像するだけで贅沢過ぎる話である。

まずはいよいよスタートした「Road to レスリングどんたく 2019」を楽しみに応援したい。

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