鷹木信悟が新日本プロレスに来てくれてよかった

鷹木信悟が新日本プロレスに来てくれてよかった。2019年4月26日に開催された「Road to レスリングどんたく 2019 ~安芸の国 戦国絵巻~」広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ 大会。

この日のメインイベントを見たときに、改めて鷹木信悟選手が新日本プロレスで発揮している価値をビンビンに感じてしまった。

そう、好勝負、激闘という言葉が相応しいメインイベント「IWGPジュニアタッグ選手権試合」である。

結果だけを見れば「ロッポンギ3K」SHO選手&YOH選手がチャンピオンとしてはじめての防衛に成功したメモリアルデーとなった。

裏側の苦労や困難。王者として一勝を掴み取るのは、本当に難しいことなのだ。

ロッポンギ3Kはその高い、高い壁をとうとう乗り越えた。ある意味でようやく我々がチャンピオンだと、自信を持って言えるようになったのかもしれない。

その証拠にタイトルマッチ後のマイクパフォーマンスやバックステージでのコメントは歴代最長だったように思う。

ただし、SHO選手が「やることは山ほどある」と語っていたように、2人はまだまだこれからだ。

まず、今回のテーマでもあった鷹木信悟選手から直接ピンフォールを取ることができなった。

このリベンジは「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」で成し遂げることになるのだろうか。

若き2人の獅子には大きな壁をとなるライバルが必要だ。

そう、ラスボス感たっぷりで2人の前に一人で対峙しても、これ勝っちゃうなと思わせた鷹木信悟選手について改めて考えてみる必要がある。

ここからは改めて鷹木信悟選手が新日本プロレスに訪れてからの軌跡を振り返りつつ、僕の所感を書いてみたい。

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負けを知らない男

2018年10月8日、新日本プロレスの両国国技館大会で、内藤哲也選手から「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の新メンバーと紹介された鷹木信悟選手。

内藤哲也選手が10月に向けて提示した謎かけ。「俺は両国に新しいパレハを連れていきますよ」。

新しいパレハは一体誰なんだ!?プロレスファンの多くがこの問いに対して、頭を回転させつつ、期待を膨らませた。

運命の日に姿を現した鷹木信悟選手は、早速SHO選手にラストファルコンリー改め、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを見舞うと、新日本プロレスでの初勝利を掴み取った。

そして、この日から負けなしの日々がスタートした。

鷹木信悟選手は新日本プロレス参戦以降、自身がピンフォール負けを喫していない。

「SHOのしびれない話」でふと、SHO選手が負けなしなんですよねと言ったときにハッとした。

たしかにタッグマッチで負けたことがないいわけではないが、ピンフォール負けもタップアウト負けも全くイメージがなかったのだ。

強すぎる男、それが鷹木信悟選手だ。

 

パンピングボンバー

新日本プロレス参戦後はアニマル浜口道場出身として旧知の仲であるBUSHI選手とタッグを組み、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」発の新たなるジュニアタッグとして、新日本プロレスを席巻した。

金丸義信選手&エル・デスペラード選手。ロッポンギ3Kに対抗する第3のジュニアタッグチームが完成した瞬間だったように思う。

鷹木信悟選手は自身で「ジャイアンとクレヨンしんちゃん」を足して割ったような性格だと語っているが、まさにこの2人の関係も一時期はジャイアンとスネ夫感があった。

前に出て主張し、パワーとスピードで相手をなぎ倒す。「俺のプロレスはこれだ」と言わんばかりのスタイル。いわゆる新日本プロレスのレスラーの中で異彩を放つ存在である。

基本技を究極のレベルにまで引き上げたパンピングボンバー。関節技はあまり使わずに、パワーとスピード、スープレックスだけ勝負する。

彼のファイトは心を動かすもの持っている。

 

遊ぼうぜと楽しもうぜ

鷹木信悟選手は今回の「IWGPタッグ選手権試合」に向けて、俺は楽しんでいる、遊びだと公言してきた。

僕なりの解釈を書くのであれば、「新日本プロレスに来て、プロレスが楽しい。特にSHO。お前バチバチにやり合ってる時が最高だ。ただし、まだお前は俺のレベルに達していない。

本気で向かってくるなら、大歓迎だ。俺がお前を強くしてやるよ。そして、強くなったお前を倒すのが、俺にとって最高に面白いことなんだ」といったところか。

そして、もう一つ。以前にも書いたが髙橋ヒロム選手が直接言葉にしていなかったメッセージも含めて体現している。

生え抜きの「ロッポンギ3K」にとって壁となる存在が必要。

獣神サンダー・ライガー選手がさった「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を盛り上がる。

新日本プロレスをお客さまがもっと楽しめる団体にする。

この3つを考えてみると、鷹木信悟選手は全てに貢献しているのだ。

まさに漢。鷹木信悟選手。あなたが新日本プロレスに新天地を求めてくれて本当によかった。

“ガイジン”レスラーが中心だった「IWGPジュニアタッグ」のベルトは今では日本人(※エル・デスペラード選手を除く)が回すようになった。

そんなバランスを保ちつつ、既存選手全員から意識されるほどのインパクトを残すことができたのは、鷹木信悟選手だったからだろう。

次はシングルマッチ。僕は鷹木信悟選手の全勝優勝の可能性があると考えている。

ただし、ライバルも少なくはない。

SHO選手はもちろん、ウィル・オスプレイ選手。57年会の石森太二選手もいる。

そして、メインイベントの解説席に座り「この日のポイントは鷹木」と言いきった金丸義信選手も控えている。

新日本プロレスジュニアが更なる魅力を発揮する次期シリーズが迫ってきている。

そんな予感を秘めつつ、まずはじっくりと「レスリングどんたく」シリーズを楽しんでいきたい。

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