金丸義信の解説力に見る、シングル戦線への期待

金丸義信の解説力に見る、シングル戦線への期待。「IWGPジュニアタッグ選手権試合」でのコメントは彼のプロレス脳を改めて証明するものとなった。

新日本プロレスの春を彩る「Road to レスリングどんたく 2019 ~安芸の国 戦国絵巻~」広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナのメインイベントで、雌雄を決したSHO選手&YOH選手VS鷹木信悟選手&BUSHI選手。

その解説席に座ったのが「鈴木軍」のヒールマスター金丸義信選手だった。

口数が多いわけではないが、的確なコメントを連発。プロレスラーの目線から見れば、こういった見方があるのだと試合を何度も見返してしまった。

例えば、「腕にいったり足にいったり忙しいなこいつ。こういう奴は足にいった方がいいんだよ」SHO選手が鷹木信悟選手を攻めているシーンで、金丸義信選手はボソッと呟いた。

プロレスには一点を攻め続けることで、試合を優位的に進めるという見方もある。

オカダ・カズチカ選手は基本的に首を攻める技を軸に進める。これは、最後のレインメーカーにつなげるための王道的な展開である。

リバースネックブリーカー、ツームストンパイルドライバーなど、全てが首狙いである。

また、棚橋弘至選手は膝が弱点なので、重点的に攻めることで、勝機を見出すという戦術もある。

なるほど。やはり、プロレスとは一点集中が効率的なのだなと再確認することができた。ここからは一部のコメントを拾いつつ、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」を含む今後についての期待を書き残していきたい。

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パワータイプを制すために

「こういう時はパワーが強い方が有利だよね」

鷹木信悟選手とSHO選手がエルボー合戦をしている時のコメント。

ここに足を狙った方がいいという前述のコメントが集約されている気がした。

鷹木信悟選手は腕も攻められていたため、仕掛ける度に自分にもダメージがあることが分かった。

だが、腕にダメージがあっても下半身がしっかりとしていれば強力な打撃を打つことができるのだ。

つまり、鷹木信悟選手のパワーと機動力を潰すには下半身攻めが有効。ただし、プロレスは一方的に自分だけが攻め続けるものではない。

相手の技を受けるというターンもある。

ここで自分がどう攻めているのかが大切になってくるのだ。分散させるよりも一点集中。ヒールという生き方をしていてもプロレスの基本に忠実な金丸義信選手は改めてカッコいい。

 

終わる直前に

「ここまで来たら気持ちの問題でしょう」

YOH選手のドラゴンスープレックスで試合が終了する直前、金丸義信選手はリングの状況の冷静に解説した。

3Kやリベリオンなどの合体技が炸裂し、それでも決まらない好勝負に会場は大きく湧いた。

全員が体力を使い切り、気持ちの勝負になっている。

試合を見ていれば、誰しもが4人の限界が近いことは分かっていただろう。

ただし、金丸義信選手の口から出る言葉には重みと深みがある。

誰しもが20分を過ぎたあたりから気持ちの勝負になっていることは分かっていた。

たが、試合が終わる直前に敢えて「気持ちの勝負」だと口にしたのだ。

金丸義信選手ほどのレスラーであれば、こう仮説を立てたのではないだろうか。

次にファールが入ったら肩を上げることはできない。

つまり、次の打ち合いや技に対して、気持ちで反撃をできるかどうか。

ここが勝負の分かれ目だということに。

結果、BUSHI選手は3カウントを聞くまで動くことはできなかった。

試合を見据えるポイント。ここにも金丸義信選手のプロレス力が集約されていたのだ。

 

いよいよシングル戦線か

試合後、金丸義信選手は次の「IWGPジュニアタッグ」に挑戦するか?という質問に対して、慎重にタイミングを見定める姿勢を語った。

これは「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」に対して準備をしているという表明だと僕は受け取った。

いよいよGHCジュニアヘビーを席巻したテクニシャンがシングル戦線で表舞台に出るタイミングが来たのかもしれない。

事実、「鈴木軍」からは「IWGPジュニアヘビー級ベルト」に挑戦表明をしている選手はいない。

ここに金丸義信選手が食い込んでくる可能性は十二分にあるのだ。

その予感がエル・デスペラード選手のコメントにある。

最近、エル・デスペラード選手は成田蓮選手に関するコメントを出し続けている。

成田蓮選手は青い炎。裏でどんなことを考えているのか非常に見えにくいクールなキャラクター性を持っている。

であれば、こう考えられないか。

「海野翔太ばっかり日の目を浴びて悔しくないのか?お前も負けない力を持っているのに日陰にいるのはもったい無いぞ。『鈴木軍』にくれば順番待ちなんて関係ないぞ」と。

今の状況を見ると、ヤングライオンが海外遠征を挟まずにいきなり本格デビューを迎える可能性はゼロではない。

事実、棚橋弘至選手は海外遠征に行っていないのだ。

将来的に、エル・デスペラード選手と成田蓮選手がタッグ戦線。金丸義信選手がシングル戦線に行く可能性は十分にあるだろう。

解説一つでここまで魅せるプロレス力。やはり、金丸義信選手はただものではない。

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