クリス・ブルックスは新日本プロレスに参戦するか?

クリス・ブルックスは新日本プロレスに参戦するか?

「バレットクラブ」のXがエル・ファンタズモ選手だと発覚する少し前から新しい映像が流れるようになった。

イギリス国旗。Death Ryder。英字で「TIME'S UP」。日本語で「おまえは終わりだ」。

この動画が予告通りに進むのであれば、2019年6月5日にジュース・ロビンソン選手の持つ「IWGP USヘビー級ベルト」への挑戦が実現することになる。そう、第四の男が新日本マットに姿を現わすのだ。

これから新日本プロレスは「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」へと突入することになる。

年に一度となるジュニアの祭典へ向けて新しい機運が高まる中、その優勝決定戦の舞台で姿を現わすことが予想される新たなレスラーは一体誰なのだろうか。

大きなヒントは英字と日本語。その候補者として最右翼に上がっているのがクリス・ブルックス選手である。

イギリスのFight Club Proではシングル、タッグで王座に輝いた実績を持っているクリス・ブルックス選手は、新日本プロレスのレスラーではタイチ選手やYOSHI-HASHI選手などとシングルマッチを戦った実績を持つ。

「新日本プロレスワールド」でも3本ほど動画が公開されているのでぜひ、チェックいただきたい。

では、ここからが本題だ。なぜ、このタイミングで「IWGP USヘビー級王座」へ挑戦を表明したのか。

そして、存在価値が危機的状況にある「IWGPUSヘビー級ベルト」は今後どのように輝いていくのか。

クリス・ブルックス選手を最大の候補者としつつ、今後の新日本プロレスについて考えてみたい。

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ジュース・ロビンソンのライバル

現在、最も価値のアップダウンが激しいベルト。それが、「IWGP USヘビー級ベルト」である。

新設された2017年以降、その価値が戴冠しているレスラーにより変動しすぎている。

辛辣な言葉を書くと、現在の価値は「IWGP」の冠を持つベルトの中で最も燻っているとも言える。

これは、現チャンピオンであるジュース・ロビンソン選手の責任だけではない。何のためのベルトなのか、どんなチャンピオンが相応しいのか。そういったブランドが確立されていないまま、誕生してしまったところに原因がある。

事実、ケニー・オメガ選手が保有し、スーパースター クリス・ジェリコ選手を迎え撃った時がピークだろう。

 

新日本プロレス祭典イッテンヨン「レッスルキングダム」のメインイベントを飾ったタイトルマッチは、MSG「G1 SUPERCARD」で日の目を浴びることはなかった。

これは由々しき問題である。ケニー・オメガ選手、ジェイ・ホワイト選手、Cody選手。

「IWGP USヘビー級ベルト」誕生から価値を生み出してきた選手が離脱あるいは、戦線を離れてしまっている。

チェーズ・オーエンズ選手やバットラック・ファレ選手など新しいチャレンジャーが生まれたが、イマイチ「IWGPUSベルト」の価値が向上した印象が薄いのだ。

ジュース・ロビンソン選手、チェーズ・オーエンズ選手、バットラック・ファレ選手の試合は見応えがあり、素晴らしかった。

先日行われた石井智宏選手とEVIL選手のスペシャルシングルマッチも大変素晴らしかった分、タイトルマッチにより一層の重厚感が欲しいのである。

そう、チャンピオンベルトという名の重みが欲しいのだ。

 

鈴木軍入りを期待

僕はロクテンゴの両国でジュース・ロビンソン選手の対角線に立つのは、クリス・ブルックス選手だと思っている。

クリス・ブルックス選手は少々、線が細いのものの圧倒的な華を持っている。

高身長に甘いマスク。イギリスのお家芸である関節技を要所要所に取り入れるスタイルは、これから伸びるポテンシャルを感じさせる。

個人的に所属ユニットは「鈴木軍」をプッシュしたい。

まず、「バレットクラブ」は所属レスラーが急増しており、伸び盛りのチェーズ・オーエンズ選手や円熟味を増してきたバットラック・ファレ選手とバッティングするのは余りに勿体ない。

次に「CHAOS」、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」だが、双方ともにシングルプレイヤーが飽和状態にある。

であれば、鈴木みのる選手を中心に、圧倒的な実力を誇る「鈴木軍」に加入することで、スキルを磨き悪の華を咲かせてほしい。

ランス・アーチャー選手とデイビー・ボーイスミスJr.選手の台頭も勿論期待している。

 

イギリスと新日本プロレス

仮に第四の男がクリス・ブルックス選手だったとすると、これでウィル・オスプレイ選手から続いたイギリス発のレスラーがまた1人増えることになる。

アメリカ、日本、メキシコ。世界三大の団体が拠点を張る国ではなく、敢えて新日本プロレスがイギリスをホームに持つレスラーを招聘するのにはどんな理由があるのだろうか。

その答えの先に新日本プロレスの海外戦略があるのかもしれない。

僕の読みでは、これから先に新日本プロレスは逆輸入的なブームを遂げることになる。

海外の有名選手、有名になる才能を秘めた選手が選ぶのが新日本プロレス。

そういったブランドを元に日本国内でもっとプロレスを広めていくことになるだろう。

飯伏幸太選手が新日本プロレスを選んだ理由は日本でプロレスを広げるため。どうだろう。お互いの道が交錯しているように見えないだろうか。

これから登場する第四の男とは一体誰なのか。まずは、焦らずに「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を応援していきたいと思う。

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