“タイチからの刺客”DOUKIが紡いできたレスラー関係とハングリー精神と

新日本プロレスで今最も暴れまわっている男、DOUKI選手。

DOUKIが紡いできたレスラー関係とハングリー精神は、生え抜きのヤングライオンとは別物の魅力を放ちまくり、公式戦からも前哨戦からも目を離すことができない。

なぜ、DOUKI選手にここまで目を心を奪われるのか。その理由について考えてみたのでここに書き残しておきたい。

まず、DOUKI選手が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」でここまで対峙してきた選手についてからだ。

成田蓮選手、次に田口隆祐選手、最後にバンディード選手だ。

言葉は悪いがキャリアの違いからくる実力差は埋めようがなかった。成田蓮選手はDOUKI選手の新日本プロレス参戦を記念するかのように調理された。

ヤングライオンは新日本プロレスの基本に忠実な動きを徹底する。真壁刀義選手の「これぞ新日本プロレス」という言葉があるように技は最低限、気持ちを魅せるファイトが特徴的だ。

だが、久しぶりに現れた外敵の前に10分で敗れ去ってしまった。

気持ちだけでは勝てない。“タイチからの刺客”圧倒的な悪を倒す為には何を学べばいいのか。

そう、この試合は後々に続く成田蓮選手がDOUKI選手超えを果たすための遺恨マッチの始まりだったのだ。

続いて田口隆祐選手の話題移る前に、DOUKI選手の試合内容について考えてみたい。

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日本の悪はあまりにも美しく合理的だ

メキシコのインディー団体に上がり続け、プロレス技術を高め続けきたDOUKI選手。

その試合内容は非常にユニークだ。オリジナリティがある独自の技と独特の間、柔軟性を活かした動きと、恐れ知らずの飛び技。

つまり、誰が見ても楽しめる試合内容になっている。もう少し言えば、初めてDOUKI選手を見た人でも大きなインパクトが残る試合内容になっている。会場も相手選手も毎日違う。僕なんかでは全く考えられない環境でDOUKI選手は自身の華を大きく咲かせる準備をしてきた。

スープレックス・デ・ラ・ルナやDOUKIボム。メキシカン風味のあるチョップ。その全てが新日本プロレスでは異端であり、光輝く財宝なのだ。

 

監督と師匠

成田蓮選手に勝利を掴んだものの、田口隆祐選手、バンディード選手には敗れてしまったDOUKI選手。

田口隆祐選手との試合では強いタグチ監督を引き出すほどに追い詰めた。タイチ選手の乱入で一気に試合が決まるかと思いきや、百戦錬磨のファンキーウエポンは甘くない。凄みを感じさせる試合だった。

一方でバンディード選手との試合はあっという間だった。とにかくスピーディでハイスピード。

強いし、早い。ルチャドールがメキシコ特化のスタイルだとするならば、ルチャプラスαのファイトスタイルで全世界をまたにかける実力を持っているレスラーであることをこの試合でバンディード選手は証明した形になった。

この2試合がユニークなのは2人のレスラーがDOUKI選手の過去について言及している点である。

 

こんな前振りをされてしまうと期待するなという方が無茶な話だ。

DOUKI、これで分かったか。俺は今でもお前の師匠だ。ここ日本で、メキシコの本当の強さをお前に教えてやった。ファンのみんな、見ててくれ。俺はここから巻き返す。連勝してトップに躍り出る。最重要指名手配犯の強さを忘れるな。お前たちもバンディードの道連れだ
出典:新日本プロレス

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」やDOUKIについてはここでも多く言及されているため、ぜひチェックいただきたい。

これからの「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」でDOUKI選手は一体どんな結果を残していくのか。これからの展開に期待したい。

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