「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」後楽園ホール3連戦の見どころ
「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」後楽園ホール3連戦の見どころについて書いていきたい。
2019年5月22日からはじまる3日間は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」の公式戦が10試合組まれ続けている。
全試合ジュニア戦士によるシングルマッチ。毎年、後楽園ホールで行われるお祭りだ。
中盤に差し掛かり、それぞれレスラーたちにも疲労とダメージが蓄積されていく中、この3日間をどう乗り切るのか?も重要なポイントとなるだろう。
ただし、油断ができる状況ではない。改めてそれぞれのブロックを振り返ってみよう。
まずはAブロック。石森太二選手と鷹木信悟選手が3連勝で首位をキープ。特に石森太二選手は現「IWGPジュニアヘビー級王者」ドラゴン・リー選手を破っているため、さらに一歩リードといったところだろうか。
続いてBブロック。田口隆祐選手、ウィル・オスプレイ選手、エル・ファンタズモ選手が勝ち点6をマーク。
メインイベンターとして結果を残し続けている田口隆祐選手と無差別級の看板を背負ったウィル・オスプレイ選手。
そして、初出場にして好成績を残しているエル・ファンタズモ選手。曲者揃いのブロックを勝ち抜けるのは一体誰なのか。
では、そろそろ本題に入ろう。3日間で僕が気になっているカードは以下だ。
ロッポンギ3Kが挑む壁
初日で僕が特に気になるカードはロッキー・ロメロ選手VSYOH選手、SHO選手VS金丸義信選手だ。
まずは「ロッポンギ3K」対決から。恐らく「G1クライマックス」の前哨戦を除いて、「ロッポンギ3K」同士が激突するのは初なのではないか。
先日の公式戦でもウィル・オスプレイ選手を相手に激闘を繰り広げ、ファンを虜にしたロッキー・ロメロ選手。
ボーイと呼ばれていた時期もあるYOH選手がドラゴン殺法でどう迫っていくのか。
器用で飄々とした雰囲気のある2人なだけに、感情のぶつかり合いに期待したい試合だ。
続いてSHO選手と金丸義信選手。星取表を見てギョッとしたのだが、金丸義信選手が未だ勝ち星に恵まれていないのである。
正直、石森太二選手や鷹木信悟選手と同等、それ以上の実力者であるだけに、ここからの巻き返しに期待したい。が、相手は飛ぶ鳥を落とす勢いで新日本プロレスジュニアを牽引する存在へと進化しているSHO選手である。
SHO選手とYOH選がそれぞれ新日本プロレスを代表するテクニシャンに挑む。初日から目が離せない激闘が巻き起こりそうだ。
無敗優勝の正念場
2日目は田口隆祐選手VSロッキー・ロメロ選手やタイチ選手の意味深発言が飛び出しているYOH選手VSDOUKI選手など気になる試合がたくさんあるが、やっぱりこの2試合だろう。
石森太二選手VS金丸義信選手。ドラゴン・リー選手VS鷹木信悟選手だ。
石森太二選手は金丸義信選手に勝ったことがない。ちなみに邪道・外道も金丸義信選手に勝ったことがないという。
全日本プロレス出身の圧倒的なテクニシャンことヒールマスター金丸義信選手はリボーンした石森太二選手をどう料理するのか楽しみである。
もしもここで石森太二選手が敗れた場合、かなりマズイ展開になりそうだ。
そして、新日本プロレスのドラゴン対決である。
ドラゴン・リーとザ・ドラゴン。二匹の龍の試合は事実上の優勝決定戦という見方もある。
鷹木信悟選手は「IWGPジュニアヘビー級王者」を相手に無敗神話を守ることができるのか。
ヤングライオンと黄金の虎
そして最終日である。
この日は第1試合と第2試合に僕は注目したい。
タイガーマスク選手VSHO選手。ウィル・オスプレイ選手VS成田蓮選手である。
「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」と言えばタイガーマスク選手。この字面にピンと来る方も多いだろう。
まず、試合が面白い。次にバックステージでの熱いコメントが特徴的。この2点を抑えているのである。シンプルに言えば最高ということだ。
日頃の鬱憤を晴らすかのように躍動する黄金の虎。常に優勝してもおかしくないファイトを連発しているだけに、SHO選手がどう挑んでいくのか楽しみである。
これは個人的な思いなのだが、YOH選手がドラゴン殺法を前面に推し始めた今、SHO選手はタイガー殺法を繰り出していくのはどうだろう。
「ロッポンギ3K」が龍虎の文脈を持ち始めるといよいよ持って最強タッグのイメージがついてくると思うのだ。
そして、もう1試合。成田蓮選手である。
いよいよ持って「IWGPジュニアヘビー級王者」、「NEVER無差別級王者」に輝いた実績を持つウィル・オスプレイ選手と激突する。
これは「ニュージャパンカップ」の一回戦で棚橋弘至選手と激突した海野翔太選手を彷彿とさせる試合になる可能性がある。
現時点での実力で勝利を掴むのは中々難しいと思う。ただし、どこまで世界を代表するハイフライヤーに迫ることができるのか。
ウィル・オスプレイ選手と何度も好勝負を繰り広げたKUSIDA選手直伝の成田スペシャル3号が飛び出すのか。
ここが見どころになると思っている。
いよいよ終盤戦へ
5月24日の後楽園ホール大会が終わればいよいよ「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」も終盤戦へ突入する。
つまり、後楽園ホール大会を制したレスラーがブロック優勝に迫ると言っても過言ではないのである。
また、DOUKI選手の動向からも目を離すことができない。初戦、第2戦では記者会見で挑発していたBUSHI選手、YOH選手。
そして、3日目ではメキメキと頭角を現しているロビー・イーグルス選手と激突する。
「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」をぶっ壊す。この言葉の元、圧倒的なヒールとして日増しに存在感を増しているDOUKI選手が一体どんな試合を魅せるのか。再びタイチ選手の乱入が起こるのか。
運命の三連戦は今日からはじまる。