新日本プロレスのジャイアンと悪党たちによる大激突が素晴らしかった

鷹木信悟VSマーティー・スカルは新日本プロレスのジャイアンと悪党たちによる大激突は素晴らしいものとなった。

いよいよはじまった新日本プロレスジュニア春の祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」後楽園ホール大会。

全10試合全てが公式戦。新日本プロレスが誇るジュニア選手たちの好勝負がこんなにも見られるとは贅沢の極みである。

実際に蓋を開けてけてみると、YOH選手VSロッキー・ロメロ選手の目まぐるしい攻防やタイガーマスク選手VSドラゴン・リー選手の熱い激闘。田口隆祐選手が今回初黒星、金丸義信選手がSHO選手を相手に技ありのリングアウト勝ちなど、眼を見張る試合が続いた。

勿論メインイベントも見応え十分。新日本プロレスを代表する進化型ハイフライヤー、ウィル・オスプレイ選手VSエル・ファンタズモ選手の試合はまさに4次元殺法の異空間となった。

試合時間は26分超え。引き分けすら視野に入るほどの激闘ではエル・ファンタズモ選手がオカダ・カズチカ選手のレインメーカーを繰り出し、ウィル・オスプレイ選手を挑発した。

怒り心頭に発する空王をエル・ファンタズモ選手はCRⅡで沈める。これでBブロックは単独首位が生まれることとなったわけだ。

新日本プロレスのジュニア最強戦士を決めるに相応しい激闘が続いた後楽園ホール大会。

今回は、未だ無敗が続く鷹木信悟選手の試合について重点的に振り返っていきたい。

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マークされる二匹の龍

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」のAブロックにノミネートされた選手はリーグ戦を勝ち上がる以外にも2つ美味しいポイントがある。まずは現「IWGPジュニアベビー級王者」であるドラゴン・リー選手に勝利し、後々の挑戦権を手にするチャンスを掴みとること。

次に新日本プロレスで無敗記録を更新し続けている鷹木信悟選手を倒すことだ。

ここまで敗北が少ない新日本プロレスのレスラーと言えば、初代タイガーマスクの顔が浮かんだ。

虎が作った記録に龍が挑む。そんな展開も面白いではないか。

そんな大記録を更新する鷹木信悟選手の前に立ったのはマーティー・スカル選手だった。

正直に言おう。僕は今回の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」でマーティー・スカル選手の期待値が非常に下がっていた。

「ジ・エリート」から唯一離れ、「ヴィラン・エンタープライゼス」を結成するも、イマイチ情報が追えていなかった僕には盛り上がりが伝わっていなかったのだ。

非常に恥ずべきことである。大会がスタートしてみれば、「ヴィラン・エンタープライゼス」の人気は新日本プロレスでも日増しに上がっている。

いい悪党は仲間と離れても新しい仲間と新しいムーブメントを起こすことができるのだ。

 

悪党が龍を狩るために

字面だけみるとモンスターハンターである。マーティー・スカル選手はクレバーな選手だ。鷹木信悟選手に勝つことが後々に美味しくなってくることを肌感覚で知っていたのだろう。

全力ファイトで鷹木信悟選手を迎え撃った。テクニックで躱すよりもパワーで真っ向勝負するシーンが目立つ。

これはどういった意図だったのだろうか。以前から「Heavy Weight」Tシャツを自作したりなど、無差別級へのこだわりが強いマーティー・スカル選手。

今大会でも本当にジュニア戦士なのか?と疑うほどのパワーを魅せている鷹木信悟選手を破るために用意したのは、心理戦だったように思う。

序盤は相手の土俵で戦い意表を突く。次にテクニックでダメージを蓄積させていく。最後は悪党らしくブロディ・キング選手を乱入させ、トドメを刺す。

試合を3つに区切るとこういった構成になっていたように思う。

なんとなく流石に鷹木信悟選手が勝つだろうと思っていた空気感を「ヴィラン・エンタープライゼス」が一変させたのだ。

ロープに走った鷹木信悟選手をブロディ・キング選手が妨害した時、「これはマズイ」と思った。

おそらく「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のメンバーは会場入りしていないはず。であれば、2対1のままで戦わなくてはならないためだ。

だが、「ザ・ドラゴン」は一人で二人を返り討ちにした。

どんな奴が来ても負けない。俺がプロレスを盛り上げる。

そんな彼の意思が試合を通じて伝わってくるようだった。

 

龍VS龍へ

今度は龍が如くのような字面になった。激闘が終わった翌日に控えているのは、ドラゴン・リー選手とのメインイベントである。

龍VS龍勝つのはどちらか。眼を離すことができない攻防になることだけは間違いない。

最後に、鷹木信悟選手のバックステージコメントでお別れしたい。

危ねえ! マーティ・スカル、ジュニアシングルのベルトを持っている時期もあって警戒していたけど、まさかブロディが入ってくるとはな。(ことさらに大きな声で)ただ、そのおかげで俺は!(一拍置いて)……燃えたぜ。俺はああいうでかい奴を見るとぶっ飛ばしたくなるんだよ。さすがマーティだ。まあ、月火オフだったからだいぶ回復したと思ったけど、さすがだな『BEST OF THE SUPER Jr.』。肉体的にはきついが精神的にはモチベーションが高いままキープされているからな。明日だ、明日! ザ・ドラゴン対ドラゴン・リー。日本のドラゴンか、メキシコのドラゴンか、どっちが凄くてどっちが強いか、明日の後楽園メインイベント! ドラゴン・リー、真っ向勝負でやろうじゃないか

出典:新日本プロレス 

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