飯伏幸太が内藤哲也に綴った手紙で気になること

飯伏幸太が内藤哲也に綴った手紙で気になったことついて書き残したい。

2019年から新日本プロレス所属となった飯伏幸太選手。バースデーイベントも大盛況のうちに終了した彼から「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」“制御不能のカリスマ”に向けた一通の手紙が東京スポーツを介し届けられるようだ。

「IWGPインターコンチネンタルベルト」懸けて争う対戦相手に綴られた手紙で気になったポイントは一つ。

身体、体調を気にしている点だ。

現在、新日本プロレスが開催している「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」で飯伏幸太選手の出場試合はなし。

2019年6月5日に開催される両国国技館大会こそエントリーの可能性はあるものの、前哨戦がない状況である。

一方で内藤哲也選手といえば、世界各地のリングに上がりつつ、今回の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でも鷹木信悟選手、BUSHI選手のパートナーとして試合に出続けている。

以前から身体のキレや体調面を心配する声がファンから続出していたこともあり、「休んで欲しい」という意見はファンの総意だろう。

ただし、EVIL選手、SANADA選手が海外遠征中の今、内藤哲也選手が出場しなければ「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」で前哨戦を組むことすらできないのである。

リーダーとしての気概。創設者としての責任感。

「ロス・インゴブレナブレス」を日本に持ち込んだ男として譲れないものがあるのだと思う。

一方で、これまでの内藤哲也選手とはことなる違和感を醸し出しているのは事実だ。

そう、「口にしなければ誰にも伝わらない」と語った男が新日本プロレスのバックステージでノーコメントを貫いているのである。

内藤哲也選手の狙いとは何か。飯伏幸太選手が書いた手紙の狙いについて考えてみたい。

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喋らない理由

2019年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でノーコメントを貫く内藤哲也選手の胸中を探るためには、過去を調べる必要がある。

まず、“制御不能”に変化して以降、2016年2017年、2018年に関してはコメントを残していた。

自身のデビュー日である5月27日に関しては特に雄弁にコメントを発していることからも分かる通り、2019年が明らかに異質なことが分かる。

2019年5月18日に公開された東京スポーツのインタビューでも、飯伏幸太選手への不満ではなく、色々と理由があると語っている。その真意とは一体何なのだろう。

一つは「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」なって以降、はじめて口を慎むことによるお客さまの反応をチェックしていること。

次に、記事内にも出ていたオカダ・カズチカ選手、ジェイ・ホワイト選手、飯伏幸太選手が不在というヘビー級軽視に対しての無言の反抗。

最後に、喋る気力すらないほどに身体が限界にきているということだ。

以前、高橋裕二郎選手の介錯で膝を手術し、長期欠場に至ったこともある内藤哲也選手。

会場人気NO.1、読者が選ぶnumberプロレス総選挙で2年連続1位を記録しているだけに、欠場はできるだけ避けて通りたいことだろう。

また、髙橋ヒロム選手も1年の欠場に入っている今、自分が踏ん張るしかないと思っている可能性すらある。

飯伏幸太選手はこの点を見抜いているのではないか、僕はそう思った。

 

野生の勘、狂気の眼

飯伏幸太選手は現代に現れたスペシャルだ。キラキラしていて、のほほんとしているようでその実非常にクレバーな一面がある。

ここぞという時のコメントは力強い。また、ここぞという時の試合で誰にも真似できない試合を実現する。

新日本プロレスに入団を発表した時もそう。髪の毛を黒にしていた。

以前、読売巨人軍に入団した小笠原道夫選手がトレードマークのヒゲを剃ったがこれと同じ礼儀を重んじる姿勢を飯伏幸太選手から感じていた。

そういった細かなテクニックができる男なのである。そして、今年何度も内藤哲也選手をシングルマッチで肌を合わせているのは飯、伏幸太選手だけなのだ。

彼の中にある種の確信めいたものが浮かんでいても不思議ではないのである。

 

棚橋弘至の復帰

内藤哲也選手はデビュー前から膝を負傷し、常に怪我と隣合わせの状況で戦ってきた。

プロフェッショナル仕事の流儀で現れた彼の内面を知ることで、改めて惚れ直しファンになった方も多いだろう。

だからこそ、思うわけだ。一日でも長くプロレスを続けて欲しいと。

新日本プロレスは「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が終了した直後「DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL」に突入する。

ここから一週間後に「KIZUNA ROAD 2019」がスタートするわけだが、ここに内藤哲也選手がエントリーするか否かが問題だ。

もしも、飯伏幸太選手の予言が当たってしまったら。「G1クライマックス」まで内藤哲也選手の出番がない可能性すらあり得る。

リングで試合をする彼から僕たちは多くのものを受け取っている。年に一度しか会場で内藤哲也選手を見ることができないファンもいるだろう。

新日本プロレスの主役を宣言した内藤哲也選手は、試合への出場をこだわり抜いてきた。

このこだわりを飯伏幸太選手が打ち砕くのか。それとも、白と黒の二冠王に向けて、再出発の日となるのか。

飯伏幸太選手VS内藤哲也選手の「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」は何かが起きる予感がプンプン漂っている。

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