タイチとYOHちゃん。新日本プロレスの急展開に胸が高鳴る。

 タイチとYOHちゃん。新日本プロレスの急展開に胸が高鳴る。

「NEVER無差別級王者」と「IWGPジュニアタッグ王者」。“無差別級”の場外乱闘が始まる機運が高まってきた。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」に突入して以降、ユニオーネ(ミラノコレクションA.T.さん&タイチ選手)による解説が「新日本プロレスワールド」で定番化してきた。

2人の掛け合いに村田晴郎さんが加わると、混沌と制御不能を足してそのままにしたような世界観が広がっていく。

リングで試合中のレスラー名をとにかく間違え、全日本プロレスのレスラー名に置き換えるタイチ選手。

その言葉一つ一つに完璧なツッコミを入れるミラノコレクションA.Tさん。

そして、2人の掛け合いがファンから支持されていることを深く理解し、適切なタイミングで試合を実況し、話題を進めていく村田春郎さん。

フォワードとディフェンス。そして、水を運ぶキーマン。全てのピースがハマったこの三人体制は新日本プロレスが生み出した宝物の一つだろう。

何故ならば、ボケまくりの先にあるのが、感情の入った解説であり、選手にしかない目線でのメッセージであり、人の心を鷲掴みにする一体感なのだ。

そんな賑やかな解説席の様子が少々変わってきた。

タイチ選手が「ロッポンギ3K」のYOH選手を「YOH」ちゃんと呼び出したのだ。

2人の間に因縁はなかったはずである。なぜ、タイチ選手はYOHちゃんにハマってしまったのか。

そして、タイチ選手とYOHちゃんはどこに向かっていくのだろうか。

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ガチなのか?ガチじゃないのか?

僕はタイチ選手がYOH選手に対して言及を始めた際、DOUKI選手との試合に向けた仕掛けだと思っていた。

油断させた上で一気に刈り取る。「自分に興味があったのではないか!?」という心の隙。

ちょっとしたズレを狙い、勝利をサポートするのではいか。

そう、思っていた。だが、違った。何も無かったのだ。

そして、5月30日の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」の公式戦YOH選手VS成田蓮選手の試合で歯車が合わさった。

YOH選手の入場を見て恍惚の表情を浮かべるタイチ選手。

普段の解説席ではレスラーの名前を間違えたかと思えるなど、ウイットに富んだジョークを交えつつ的確な解説を行う彼の言葉が全てYOH選手にフォーカスしたものになっていた。

と、言いつつもレスラーならではの視点で解説は行なっていたわけだが。

ヤングライオン成田蓮選手の成長をそのまま語るタイチ選手。新日本プロレスのリングでシングルの連戦を戦い切る意味。

ジュニアの祭典で自らを磨く価値を知っているからこそ、タイチ選手は成田蓮選手を高評価したのだと思う。

 

DOUKI

本記事には直接的に関係ないのだが、やはりここは書いておきたい。

ウィル・オスプレイ選手VSDOUKI選手である。

イギリスで若い時期から才能が認められる、世界中のリングで戦ってきた男とメキシコで10年泥水をすすってきた男。

2人の立場は本来、ウィル・オスプレイ選手がベビーフェイスでDOUKI選手がヒールのはずである。

だが、何故だろう。タイチ選手やミラノコレクションA.T.さんを媒介にして、両選手の立場が逆になって見えた。

「プロレスラーになりたいんです!」とミラノコレクションA.T.さんを訪ねた少年が新日本プロレスのトップレスラーと渡り合う実力を身に付けた。

勝った、負けただけがプロレスの世界ではないが、「勝って欲しい」と兄貴2人が心から叫んだ。

「介入するな!」と「何やってんだ!お前!」といつもタイチ選手を制止するミラノコレクションA.T.さんが「ナイスサポート!!!」とタイチ選手の介入を容認し、DOUKI選手の方を望んだ。

憎まれ口を叩きあう2人の想いはファンの心に届き、響いた。

僕もこの試合、心の底からDOUKI選手に勝って欲しいと思った。

 

誘う王者、誘われる王者

話を戻そう。

試合後、リングを降りたYOH選手は解説席のタイチ選手を一瞥すると、臀部をアピールするパフォーマンスを見せた。

涎を垂らしつつ、椅子から立ち上がるタイチ選手。

そう、YOHちゃんは知っていたのだ。自分がタイチ選手から求められていることに(何を)。

よくよく考えればタイチ選手は先見性があるというか、隙間を埋めるのが非常に上手い選手だなぁと思う。

新日本プロレスを退団した選手がこの路線でゴリゴリに人気を高めたことを理解しつつ、タイチ選手とYOHちゃんの新時代に向けた発言を繰り返しているに違いないのだ。

こうした因縁?がスペシャルシングルマッチやスペシャルタッグマッチにつながっていたらどうだろう?

 

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また、今は「CHAOS」と「鈴木軍」に籍を置いている2人だが、薔薇の香りに誘われるかのように急接近を始めた聖帝とハイアンドマイディ。

極星として君臨する男とスターゲイザーはどんなファイブスタークラッチで決着が付いていくのか。

「YOHちゃん可愛いから」

このメッセージの終着駅が楽しみで仕方ない。

そして、レモン。田口隆祐選手はなぜ、バックステージで甘酸っぱいレモンの話を何度もしたのか。

これが2人の関係のメタファーであれば、こんなに素晴らしいことはない。 

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