田口隆祐VSウィル・オスプレイは約束された名勝負である

田口隆祐VSウィル・オスプレイは約束された名勝負である。

高次元のテクニックと無尽蔵のスタミナ(走るとすぐにバテるが)を持ちながら昼行灯のようなキャラクターで時折意味不明な発言を繰り返す田口隆祐選手。

圧倒的な身体能力でハイフライヤー2.0とも言える新時代のファイトスタイルを確立し、ジュニアだけではなく無差別級としても活躍するウィル・オスプレイ選手。

この2人が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」のBリーグから優勝決定戦進出を賭けて雌雄を決することになったのは、正直意外だった。

兎にも角にもエル・ファンタズモ選手が鳴り物入りで登場してきたことが大きい。2018年の石森太二選手と同様に、研究、分析されていないレスラーが好成績を収めるのは、ある程度予想の範囲内だと言えるだろう。

だが、今回最後まで生き残ったのは田口隆祐選手とウィル・オスプレイ選手だった。どちらが勝っても新日本プロレスジュニアの象徴が鷹木信悟選手を迎え撃つ形になる。

KUSIDA選手が連れて行くと語った両国国技館。髙橋ヒロム選手が間違いなく立ちたい場所。

その切符を争う最後のバトルが始まろうとしている。

ただし、不穏な空気が流れていることをご存知だろうか。

この試合の勝敗を分けるのは、第三者になる可能性があるのだ。

エル・ファンタズモ選手とロビー・イーグルス選手。この2人が暗躍する確率はゼロだと言い切れない。

そう、ノーコンテストになればこの試合はポイント換算がなく繰り上がりで当選するレスラーが生まれるかもしれないのだ。

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リベンジマッチ

ウィル・オスプレイ選手が新日本プロレスへと参戦し、初出場・初優勝を決めた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア23」で優勝決定戦を戦ったのが田口隆祐選手だった。

当時を振り返ってみると、KUSHIDA選手が新日本プロレスジュニアを席巻している時期である。

そんなKUSHIDA選手を抑え、優勝決定戦へと駒を進めたのが田口隆祐選手である。

この優勝決定戦を「新日本プロレスワールド」で観戦してみるとあることに気付く。

ウィル・オスプレイ選手が明らかに今よりも細いのだ。こう見ると、無差別級戦線に殴りこむためにどれだけの緻密な準備を重ねてきたのかと、素直に頭が下がる。

また、獣神サンダー・ライガー選手とタイガーマスク選手が田口隆祐選手のセコンドに付いている。

最近の新日本プロレスではセコンドが付くという展開自体がプレミア化している(柴田勝頼選手など)。だが、こういった大会の決勝戦でセコンドが付くことは、ファン目線で純粋にドキドキするで再度行って欲しい取り組みである。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」のメインイベントで全勝記録を作っている田口隆祐選手。ジンクスを追い風にリベンジを果たすか?

 

バレットクラブの暗躍

岡山・ジップアリーナ岡山のメインイベントで注視しなければならないのが、「バレットクラブ 」による暗躍である。

既に99%優勝決定戦に進出するのは、田口隆祐選手かウィル・オスプレイ選手になるのだが、まだ1%の可能性に懸けている選手がいる。

そう、ロビー・イーグルス選手だ。バックステージコメントを見てほしい。

みんなはもう俺が脱落したと思ってるだろうが、昨日、俺はいろいろと計算してみた。昨日の大会でELP(ファンタズモ)が負けた。それで彼に望みはなくなったけど、わずかだけど俺は生き残ってる。だけど可能性はひとつだけ。タグチとオスプレイ、どちらか勝利すればダメ。引き分けといっても、ノーコンテストでないといけない。その上で6月3日は俺が勝ってないとダメだ。そうであれば俺が抜け出せる。確かに厳しいけど、可能性が残ってるんだからあきらめるわけにはいかない。とにかく目の前の敵を倒して、大逆転に望みをかける。YOHよ、お前に恨みはないけど、覚悟はできてるか? お前に倒されるわけにはいかないんだ。俺のプライドを懸けて、お前を倒す。脚をグチャグチャにしてでもな。1対1で、お前はスナイパー・オブ・ザ・スカイには勝てない。俺のイーグルアイが、お前の左脚一点を見据えている。6月3日以降、お前は片足で歩かないといけなくなっている

出典:新日本プロレス

 

そして、DOUKI選手。彼が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」をぶっ潰すと言っていたことも印象深い。

「バレットクラブ 」と「鈴木軍」はBブロック最終日にどんな動きを見せるのだろうか。

Aブロックを勝ち抜いた“全勝男”鷹木信悟選手と対峙するレスラーが決まる日は近い。

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