新日本プロレスの暗黒四天王に対して思うこと
新日本プロレスの暗黒四天王に対して思うことを書いていきたい。
「NEVER無差別級王者」タイチ選手が石井智宏選手を指名した後に生まれた暗黒四天王というワード。
まず、暗黒四天王とは何か。この点から説明すると、名を連ねるのは石井智宏選手、本間朋晃選手、ミラノコレクションA.T.さん、タイチ選手の4人だ。
新日本プロレスが暗黒時代と呼ばれた時期に、他団体から参戦を果たした4人。
それぞれの役割は大きく異なっているが、誰も気づかなかった同期たちといっても過言ではないのかもしれない。
石井智宏選手は「IWGPヘビー級ベルト」に挑戦するだけでなく、ある種ベルトの価値を超えた好勝負を連発。
名勝負製造機なんてあだ名が付くのも石井智宏選手ならではだろう。
ミラノコレクションA.T.さんは2010年に新日本プロレスを退団するも、解説者としてカムバック。
現在では「新日本プロレスワールド」でミラノコレクションA.T.さんの声を聴くことが日常的になりつつある。
本間朋晃選手はデスマッチ出身の極悪ヒールから、お茶の間で愛される存在になった。大怪我からの復帰は、ある意味で本間朋晃選手を更に大きくしたと思う。
そして、タイチ選手だ。
ジュニアからヘビー級に転身後、この二年で数多くの話題を振りまき続けてきた。
「ニュージャパンカップ」エントリー。棚橋弘至選手と極上の試合を繰り広げる。
「G1クライマックス」落選。誰もが目を疑った展開だった。その声がは特定の選手に飛び火するほどのものとなり、タイチ選手自身が沈静化を図るほどだった。
その後は「NEVER無差別級王者」として君臨しつつ、「IWGPインターコンチネンタル ベルト」にも挑戦した。
これまで鈴木みのる選手が担ってきたタイトルマッチを現在ではタイチ選手が行なっている。
そんな変化を自然と受け入れられるほどに、タイチ選手の試合は面白かったのである。
タイチVS石井智宏
「DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL」で激突するタイチ選手と石井智宏選手。
これまでほぼ絡みもなく雰囲気も違う2人だが、本質的に共通点がある。
真っ向勝負が一番だと思っていることだ。
タイチ選手はダーティーファイトも行なっているが、意外とそこだけに頼っている印象は全くないのだ。
イメージ的にはただ真っ向勝負をしても面白くないからまずはノラリクラリと戦う。相手と自分のスイッチが完全に入り、トップギアへ突入した瞬間からタイチ選手はほぼ反則行為を働かないのである。
結果にこだわる
石井智宏選手、本間朋晃選手、ミラノコレクションA.T.さん、タイチ選手の暗黒四天王にはある共通点がある気がしている。
明らかに結果にこだわることだ。
タイチ選手は先日のDOUKI選手VSウィル・オスプレイ選手の試合中に「いい試合だった!?だからなんだよ!?」と声を荒げていた。
勝たないと、相手よりも強いインパクトを残さなければ意味がない。
そのため、どんな手を使ってでも勝利が優先される時もあるのだ。
タイチ選手の最新日記は…
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 2, 2019
6.9大阪城ホールの石井智宏戦に向けて、新しく生まれた言葉「暗黒四天王」とは?
新日本暗黒時代から参戦し始めた筆者が、NEVER王座戦に込める思いとは?
☆新日本プロレスのスマホサイトで掲載中!⇒https://t.co/km22cw43jl #njdominion #njpw @taichi0319 pic.twitter.com/5HQ1oywxPB
自分がどうやって暗黒期を乗り越えてきたか。
結果を出す。シンプルにして最大のアピールについて、4人はそれぞれの価値観を持って追求し続けているように思う。
暗黒四天王なんて言うと、悪そうな雰囲気が漂っているように感じる。ただ、裏側にあるのは、生え抜きとは違うプレッシャーを乗り越えて、常に結果を求められる中で期待の声に応えてきた男たちの歴史なのだ。
タイチ選手VS石井智宏選手の試合がどんな展開になるのか。今から楽しみである。
トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2 (新日本プロレスブックス)
- 作者: 内藤哲也
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2019/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る