ジョン・モクスリーが新日本プロレスに与えた影響について
ジョン・モクスリー が新日本プロレスに与えた影響について書いてみたい。
「IWGP USヘビー級王座」に輝いていたジュース・ロビンソン選手の前眼前で流された不穏なムービー。
様々な憶測が飛び交う中、“Death Rider”の正体として姿を現したのはジョン・モクスリー(ディーン・アンブローズ)選手だった。
WWEを離脱したばかりのスーパースターがエンターティナーとしてではなく、プロラスラーとして歩む第一歩として選んだセルリアンブルーのリング。
新日本プロレスの歴史上を振り返っても過去最大といっても過言ではないサプライズ。
その証拠は「新日本プロレス」ではなく、「njpw」の検索結果に現れていた。
データは後述するが、過去5年間の新日本プロレスでTOP3に入る検索数だったのだ。
また、新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦「G1クライマックス」へのエントリーも宣言したジョン・モクスリー選手。
以前から群雄割拠、選手層が厚いと言われていた新日本プロレスにおいて、また1人大きな大きなレスラーが参戦表明した事実は日本を飛び越え、世界中で話題となっているのだ。
ここからはグーグルトレンドのデータを元にジョン・モクスリー選手の話題性を書きつつ、今後のストーリーについて想像したみたい。
クリス・ジェリコを超えた?
「njpw」の検索トレンドを見ると、2017年のオカダ・カズチカ選手VSケニー・オメガ選手のイッテンヨンと2018年のケニー・オメガ選手VSクリス・ジェリコ選手のイッテンヨンが注目を集めていたことが分かる。
まずは、前者だが約45分にも及んだ好勝負が要因になったことは間違いない。
新日本プロレスにおいてアスリートプロレスが支持を得た分岐点の試合である。
後者はクリス・ジェリコ選手が新日本プロレスに参戦し、内藤哲也選手の「IWGPインターコンチネンタルベルト」を奪取した昨年の大阪城ホール大会だ。
無粋な話だが、契約はどうなっているんだ!と思った方も多いことだろう。
この2つをジョン・モクスリー選手に次ぐ記録を残したのだ。それほどまでに世界中のファンが今回の一戦に注目していた。
残念ながら両国国技館は満員札止めとならなかったが、ネットの中ではこうした一大事が起こっていたのだ。
どうなる海野翔太
ショートタイツ姿になり、スーパースターからプロレスラーへ転身したジョン・モクスリー選手だが、抜群のエンターテインメント性は圧倒的な注目を集めた。
ジュース・ロビンソン選手の持つ「IWGP USヘビー級ベルト」を雑種すると、「DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL」の第1試合に出場した。
その対戦相手は意外にもヤングライオン海野翔太選手と対峙した。
試合時間は約3分。世界との差を身体に刻み込む結果となった。
以前にも書いたが、ジョン・モクスリー選手がバックステージへ海野翔太選手を誘致し「気に入った!俺のスパーリングパートナーにする」と宣言したのだ。
その後、海野翔太選手はツイッターでうどんを啜ったり、「KIZUNA ROAD」にも参戦することが発表されたため、一気に何かが起きるという訳ではなさそうだが、今後ジョン・モクスリー選手が姿を現わす度に何が起きるか分かったものではない。
その証拠に両国国技館大会で海野翔太選手はセコンドとして登場することはなかった。
裏で「密会」が開かれ本格的なスカウトを受けた可能性はゼロではない。
いわゆるヤングライオンの海外遠征ではない。ジョン・モクスリー選手のスパーリングパートナー、相棒として世界中を巡る道を歩む可能性だってあるのだ。
海外暮らしに対抗を持っていた海野翔太選手にとってある意味いい誘いだという見方もあるだろう。
何が起きるか本当に分からない。何故ならば、海野翔太選手は海外遠征へ旅立っても違和感のないキャリアに到達しているためである。
今後のチャレンジャー
髪を切り、陽気なキャラクターを封印したジュース・ロビンソン選手は「IWGP USヘビー級ベルト」の奪還に燃えている。
一方で、もう1人彼への挑戦を表明しているレスラーがいる。「鈴木軍」“プロレス王”鈴木みのる選手である。
獣神サンダー・ライガー選手との抗争が目立つ中、自身のツイッターアカウントでジョン・モクスリー選手、クリス・ジェリコ選手との対戦を要望したのだ。
言いたいことは言うことにする。。。クリス・ジェリコ @IAmJericho 、ジョン・モクスリーとケンカしたい。プロレスしたい。世界中が世界のプロレスファンがこれを見たがってる。世界が待っている。よく聞け!オレが日本の鈴木みのるだ!
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) June 6, 2019
2人の対決は「G1クライマックス」となるのか。そのためには、まず2人がエントリーされる必要があるのだ。
決戦はG1クライマックスか?
非常に意外な事実だが、2018年4月29日の熊本・グランメッセ熊本「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」鈴木みのる選手VS内藤哲也選手以来、新日本プロレスのシングルベルトに挑戦していないのである。約1年にわたり、新日本プロレスの宝から遠ざかっている鈴木みのる選手。
実績、実力共に申し分ないことは間違いないが、何が起きるか分からないのが現在の新日本プロレスなのである。
流石に万が一はないと思うが、この点も注目していきたい。