飯伏幸太の不穏すぎるコメントは一体なんなのか

飯伏幸太の不穏すぎるコメントは一体なんなのか。

「DOMINION 6.9」で内藤哲也選手に敗れ、「IWGPインターコンチネンタル 王座」から転落した飯伏幸太選手。

2人の神が戴冠したベルトを腰に巻き、大切そうに抱え込む姿はファン目線で見ても、非常に清々しくとても眩しい光景だった。

類い稀ないテクニックで次々と大物食いを果たし、新日本プロレスのトップ戦線へと台頭したザック・セイバーJr.選手をドルフィンズアリーナで破り、長期政権を築くことが予想されていた。

だが、2019年3度目の対決となった内藤哲也選手との試合で、ベルトを手放すことになってしまった。

激闘を終えた後のバックステージではノーコメント。

ただし、後日のTwitterや「KIZUNA ROAD」で発したコメントは辛辣という言葉では甘いほどの刺激的な内容で特定の選手を非難している。

「興味を無くした」

「パッチドランカー。病院へ行くべき」

飯伏幸太選手の心中にあるものはなんなのか。

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言葉を向けられている相手は誰なのか。

飯伏幸太選手に現れた変化について考えてみたい。

激しい攻撃はしても相手レスラーを口撃してこなった飯伏幸太選手について考えてみたい。

 

「受け」のプロフェッショナル

内藤哲也選手と飯伏幸太選手の「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」は激闘という言葉では表現できないほどの試合となった。

僕のコラムではできるだけ触れないようにしているが、ある有名サイトで本試合は採点されなかった。

この結果が意味するものは、プロレスは激しくあらねばならぬが、危険であってはいけないということだろう。

内藤哲也選手が「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」を立ち上げ“制御不能”となって以降、2人の試合は常に激しく危険と隣り合わせにあった。

内藤哲也選手の魅力ら圧倒的な「受け」の上手さにある。

「受け」が凄ければ凄いほど、相手レスラーにはあるダメージが刻み込まれていく。

「どうして自分の得意技、必殺技がいつも以上に決まっているにも関わらず立ち上がることができるのか」

どんな攻撃をしても立ち上がってくる相手。ゾンビとは言わないものの、そうした姿にある種の恐怖心が生まれてくるとも言える。

「新日本プロレスワールド」で選手の顔がアップになるとわかりやすいが、時折攻めている側がシャックを隠しきれない表情を浮かべている時がある。

何をしても立ち上がってくるライバル。自分に残されたカード。その場を支配しているのは攻めているはずの自分ではなく、技を受けている側なのか。

そうした疑心暗鬼を生む力が「受け」にはある。

にも関わらず、激闘を終えた後のTwitterがこれだった。

 

内藤哲也が勝った理由

再戦の内藤哲也選手は怖い。

ザック・セイバーJr.選手との試合でもロープ際で戦い関節技のダメージを最小限に抑えつつ、的確に攻撃を繰り出す徹底した対策を取ってきたように、相手レスラーの研究力が凄いのだ。

今回の勝敗を分けたのは飯伏幸太選手のカミゴェを飛び付きのDDTで切り返した時だと僕は思っている。

これまでカミゴェ対策はいくつかあったが、こうした破り方もあるのだと思わず膝を叩くほどだった。

後藤洋央紀の背中が見える

ここからは飯伏幸太選手が送っているメッセージの相手を内藤哲也選手だと仮定し、話を進めてみる。

「逃げないでね」と発した2日後に手のひらを返したかのような口撃がはじまった。

Twitterでの発言は人が一番傷付く言い回しだ。

自分も含めて第三者(みんな)が特定の人を非難している。これは心理学上でも一番心にダメージを与えるものである。

目の前にいない普段は仲良くしているはずの相手が裏で自分を嫌っている。置き換えれば新日本プロレスでユニットは違うものの、共に切磋琢磨しているレスラーたちが自分をDisっているのだ。

これは流石にキツいと思う。エグい言葉はまだまだ続く。

これは静岡・キラメッセぬまづ大会のコメントだ。

非常に残念ですね。ベルトが、インターコンチ(ネンタル)の。せっかく獲ったのに。それはそれ。ただ、一つだけ。負けたから、何も言う立場じゃないけど、僕はパンチドランカーとはやりたくない。まず、病院に行ってきてください。よろしくお願いします。まず、それからです
出典:新日本プロレス

続いて東京・町田市立総合体育館大会のコメントはこうだ。

内藤さん、嫌っちゃいましたか? 僕、嫌われました? 残念です。それで、これで終わりですか?

 

特定の選手に対するコメントとしては、ここ数年最恐なものだと思う。

飯伏幸太選手はこれから「KIZUNA ROAD」で何を語り続けるのか。まさかとは思うが、自身が後藤洋央紀選手のタイトルマッチを承諾してしまった時に受けた「押してダメなら引いてみろ」のオマージュなのか。

新日本プロレスの滾れる逸材が進む道が気になるばかりだ。

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