後藤洋央紀は新日本プロレスLA道場にいた!柴田勝頼との修行に涙

後藤洋央紀は新日本プロレスLA道場にいた!柴田勝頼との修行に涙を流してしまった。

修行の旅に出る。そう言い残して、Twitterや新日本プロレス公式スマホサイト日記の更新をストップしていた後藤洋央紀選手。

どこに姿を消したのか。打倒ジェイ・ホワイト選手を実現するために必要な最後のピースとは一体何なのか。

その答えが新日本プロレスの公式YouTubeチャンネルで明らかにされた。

後藤洋央紀選手はLA道場に飛んでいたのだ。

そして、その場所で待っていたのは盟友・柴田勝頼選手だった。

この動画を見つけたのがちょうど23時ころ。僕は帰りの電車に乗るタイミングだった。

正直、明日公開するはずの記事を半分以上書き上げていたが、「緊急アップ」のタイトル通り、後藤洋央紀選手と柴田勝頼選手について書きたい。

僕が新日本プロレスにハマったのは2017年のこと。つまり、イッテンヨン「レッスルキングダム」で後藤洋央紀選手と柴田勝頼選手の「NEVER無差別級選手権試合」が行われた時期である。

そして、あの日以降、2人が交わる瞬間は一度としてなかった。

「お前!『CHAOS』に入って満足か!?」

「今が一番楽しいよ!」

この言葉から始まったタイトルマッチを後藤洋央紀選手が制して以降、後藤洋央紀選手と柴田勝頼選手の関係が公式で語られる日は一度もしてなかった。

例えば柴田勝頼選手の「IWGPヘビーかな選手権試合」の日。後藤洋央紀選手がセコンドに付くかと胸を高鳴らせたが、実現することはなかった。

柴田勝頼選手が久し振りに元気な姿を見せたあの日。後藤洋央紀選手から特別な言葉を聞くことはなかった。

ようやく、ようやく待ち望んでいた光景を見ることができなのだ。

ドラマよりもドラマチックな同級生2人。共に新日本プロレスのプロレスラーになるという夢を叶えたい2人。

そんな男たちが握手し、汗を流す姿。

そんな光景を見ることができたのである。これを電車の中で見つけた時、泣くなという方が無理な話だろう。

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荒武者の2019年

飯伏幸太選手に敗れ、2019年のイッテンヨン「レッスルキングダム」では、第0試合を務めることになった後藤洋央紀選手。

試合内容は圧倒していたものの、紙一重の差でベルトを手放すことになってしまった現実に、驚きを隠せなかった。

「マジか!?」

そして、この試合以降、後藤洋央紀選手は結果が出せない日々を過ごすこととなる。

オカダ・カズチカ選手に「MSG」で敗れ、「IWGPヘビー級ベルト」を手放すことになったジェイ・ホワイト選手と対峙した際、僕は後藤洋央紀選手が勝利を掴むと確信していた。

ここでチャンスを掴み「IWGPヘビー級」戦線に返り咲くのだ。本気でそう信じていた。

たが、その予想も想像も理想もスイッチブレードで切り裂かれた。

後藤洋央紀選手は新日本プロレスの新時代の前に敗れ去った。

ちょうど取材に入る直前のことだったため、しっかりと覚えている。

僕は後藤洋央紀選手に本気で勝って欲しいと願っていた。

 

葛藤と再起

ある日、後藤洋央紀選手は決意を表明し、修行の旅に出るとツイートを残して姿を消した。

一週間ほどで修行を終え、元気な姿で「KIZUNA ROAD」に参戦するだろうと思ったが、結果はNO。

「KIZUNA ROAD」を全休し、新日本プロレスの公式スマホサイトの日記すら書かなくなった。

一体、後藤洋央紀選手はどこに行ったのか。ようやくその答えが出たのだ。

修行の場所に選んだのは柴田勝頼選手がヘッドコーチを務めるLA道場。盟友が指揮を執る場所だけにリスタートには最適な場所のように思う。

僕は後藤洋央紀選手がLA道場に行っている予想はしていても確信は持てなかった。

あの日以降、一度としてお互いの名前すら出していなかった同級生の2人。いくら出直しと行ってもこの場を選ぶのかと言われれば、一歩踏み出す勇気が出ないのが現実だと思う。

しかし、後藤洋央紀選手はLA道場を選んだ。

腕や顎。後藤洋央紀選手が大きな怪我をした時はいつも柴田勝頼選手が待っていてくれた。

そして、再起の糸口を見出してくれたのだ。

だからこそ、後藤洋央紀選手は柴田勝頼選手が作った場所で、約20年前を想い出すかのように汗を流すことを選んだのだろう。

この選択に言葉なんて必要ない。細かい動画の内容はあなたの目でチェックして欲しいが、僕は後藤洋央紀選手と柴田勝頼選手が対峙した瞬間に涙がこぼれた。

ずっと見たかった光景がここで実現したのだ。

 

美しい

後藤洋央紀選手と柴田勝頼選手の関係については何度もこのコラムで語り続けてきた。

いつか2人が交わる瞬間を僕はずっと求め続けてきたのだ。

LAの熱い日差しを受け、遠いあの日のように汗を流す2人。こんなに美しい光景は新日本プロレスを愛してきたファンにとってのギフトだ。

ここからは少しだけネタバレを書く。動画を見ていない方は先に目を通してから記事を読んで欲しい。

www.youtube.com

 

大丈夫だろうか。

後藤洋央紀選手が柴田勝頼選手のことを柴田でもシバちゃんでもなく、“柴田選手”と呼んだのだ。

この言葉はあまりにも重くあまりにも深い。

同級生として、柴田勝頼選手の悩みや葛藤を全て知っている彼から出た言葉の意味は他人には分からない。

ただし、簡単に言っている言葉ではないことだけは分かる。

柴田勝頼選手のプロレスは続いているのだ。

最後に、柴田勝頼選手は後藤洋央紀選手が持つ課題を提言していた。

もしもこの問題をクリアできた時。ジェイ・ホワイト選手のリベンジだけではなく、「G1クライマックス」を制する目標が実現されることになるだろう。

夢にまで見た後藤洋央紀選手の「IWGPヘビー級王座」そのために必要な最後のピースは柴田勝頼選手だったのだ。

「感じる、痛みは、嘘をつかない」

「流した汗は、涙よりも美しい!」

そして、「流した汗は嘘をつかない」

後藤洋央紀選手の復活を心から信じている。強い絆は大きな成長を生むのだ。

2019年、2人の悲願である「IWGPヘビー級ベルト」に後藤洋央紀選手は手を伸ばすことができるのか。

柴田勝頼選手が新日本プロレスを離れた時に後藤洋央紀選手へプレゼントした約束のレガースだけがその答えを知っている。

同級生 魂のプロレス青春録 (G SPIRITS BOOK)

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