長州力引退!現在の新日本プロレスに与えた影響

長州力引退!彼が現在の新日本プロレスに与えた影響は凄まじい。

新日本プロレスだけでなく、全日本プロレスを股にかけたレジェンド中のレジェンド。選手として、新日本プロレスの現場として手腕を発揮した。

そんな彼がプロレスラーを引退する。その結末は極上のストーリーが描かれた。

そう、物語の結末はハッピーエンドが相応しく、これからの予想ができるものでなくてはならない。そして、偉大すぎる先輩を超えていくのは、いつだって次の世代なのである。

長州力さんの引退試合には、同じコーナーに越中詩郎選手、新日本プロレス「NEVER無差別級王者」石井智宏選手が名を連ねた。

平成維震軍の仲間と「トモ!」と呼び自らの元で鍛錬を積んだ可愛い教え子。彼らが今日のパートナーだ。

青コーナーには、闘魂三銃士の武藤敬司選手、永遠のライバル藤波辰爾選手、そして新日本プロレス真壁刀義選手が並ぶ。

こちらも因縁があり、名勝負数え歌を実現した相手であり、己の元付き人までいる。

まさにコーナーを見ても対角線を見てもメモリアル。想い出深い仲間たちにプロレスラーとしての最後を看取られる長州力さん。

天龍源一郎さんは新日本プロレスの看板選手であり、現代プロレスの担い手とも言えるオカダ・カズチカ選手を引退試合の相手に選んだ。

プロレスラーとして最後の日、自分はどんな自分でいたいのか。

そのために、必要な要素とは何か。

長州力選手は因縁深い仲間たちと共に、廃業の時間を迎えた。

友人を通じてようやく見ることができた一戦の感想を書きたい。

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入場から半端ない

プロレスは非常に選手生命の長い競技である。

長州力さんが2度目の引退となった年齢は67歳。

ごく一握りという見方もあるが、一般企業のサラリーマン以上に選手期間が長いのは、プロレスの醍醐味だとも言えるだろう。

一方で人間とは進化しつつ、衰えていくものだ。

だが、この日の6人にとってはそんな一般的な法則は通用しない。

どう見てもコンディション抜群で、明らかに闘志をみなぎらせている。

歳を重ねたことで魅せることができるプロレスがあることを改めて突きつけられた。

現代の新日本プロレスで時折飛び出す、間の上手さが際立つ試合。その真髄をこの試合では思い知った。

 

革命戦士が残したもの

“革命戦士”長州力さんが新日本プロレスに残した影響はあまりにも大きい。

細かく上げればキリがないと思う。

くりぃむしちゅーの有田哲平さんは長州力さんに惚れ込み新日本プロレスにハマった。

棚橋弘至選手は彼の一言で立命館大学卒のプロレスラーという個性を手に入れた。

藤波辰爾選手も前田日明さんもそう。長州力さんの存在で大きく動いたエピソードは数え切れない。

ただ、僕が思うのはプロレスと素の感情を紐付け広げていった点が余りにも大きいと思う。

レスラーの素顔、生身の感情をそのまま魅せる。プロレスを即興の芸術だと例えるならば、その色使いや音色に歴史と自分の内心を込めて、強く放つ。

これが今の新日本プロレスにも強く、強く根付いている。

 

真壁刀義の言葉

最後に真壁刀義選手が残した言葉を伝えたい。出せば決まる一撃必殺のキングコングニードロップをなんと4連発するという異次元な幕引きとなった試合についてこう残している。

あの執念はスゲー感じたよね。一発返す、二発返す、三発返す。だって、俺のキングコングニーなんて一発で決まってるんだぜ? 4発、5発も出したことねえよ。それでも返してくる、執念感じたよね。でも、あの執念っていうのはプロレス界のレジェンドじゃないと、あそこまで出せねえと思うんだよ。なぜかって、ハートだよな。やられたあと、何が残ってるよ? 俺のブン殴りラリアット食らって、もう一回食らうんだぜ? 痛いことなんかわかってる、予想なんか軽くできる。その中でもあえて返すところがよ、長州力のかっこいいところだよな。たたじゃやられねえぞっていう。俺もそうだし、石井もそうだし、いま現役の巣立った選手たちがいるよな。長州力に憧れて、この世界に入って。でも、やっぱり長州力のファイナルだと思う、今日は。これで復活したらブン殴ってやろうかと思うけどさ。これ、カットだな(笑)。そのくらいあの人の実績、スゲーものがある。だって、俺、いまだから話してやるよ。長州力の入場テーマ、俺さ、付き人で付きながら『パワーホール』が流れた瞬間、しびれたからな。ゾクゾクッて。あの感覚、付き人でさえ震え上がらす感覚。俺、四六時中会ってる先輩だぜ? それでもゾクゾクッてくる。あれってやっぱり、なろうと思ってなるものじゃなく、その人が持ってるものだと思うんだよな。だから、あの人は持ってるってこと。あの人の下について、若手時代をすごして、プロレスとはなんなのか、プロレスラーとはなんたる者なのか、それを本当に最初から全部教わったからさ。よかったんじゃないの? 

出典:新日本プロレス

 

真夏の決戦へ

新日本プロレスはいよいよ真夏の最強戦士決定戦「GIGクライマックス」へと進む。

先輩らが積み重ねてきた礎の上で今日も汗を流すのだ。

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