タイチが新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦を熱くする!

タイチが新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦を熱くする!

いよいよ開幕を目前に控えた新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス29」。

いや、このコラムが出るタイミングはちょうどAブロックの激戦がスタートしたタイミングに違いない。

日本時間の2019年7月7日の7時。新日本プロレスは七夕の朝にビッグマッチをぶつけてきた。

メインイベントはオカダ・カズチカ選手VS棚橋弘至選手。

新日本プロレスを代表する好カードに今から期待が高まっている方も多いに違いない。

「G1クライマックス29」がスタートしたタイミングで改めてBブロックについても語ってみたい。

エントリーされたレスラーはこのメンバーだ。

内藤哲也選手、石井智宏選手、ジュース・ロビンソン選手、矢野通選手、後藤洋央紀選手、ジェイ・ホワイト選手、ジェフ・コブ選手、鷹木信悟選手、タイチ選手、ジョン・モクスリー選手。

今回は初エントリーとなったタイチ選手にスポットライトを当て、3つのテーマをフォーカスしてみたいと思う。

テーマは北海道の地で飯塚高史選手は蘇るのか。ジュニアを卒業しないまま、「G1クライマックス」にエントリーした男との決闘。最後に、2つの再戦だ。

さて、まずはこの試合から想像を膨らませてみよう。

タイチ選手VS内藤哲也選手による北海道決戦についてだ。

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“あの男”は姿を現わすか

新日本プロレスを引退し、表舞台から姿を消した飯塚高史さん。

そもそも引退についてどういった話し合いが持たれたのか。これまでの契約書はどう結んでいたのか。そもそも、住民票などはどうしていたのか。

明確に理性が戻らないまま10カウントゴングが鳴り響いただけに飯塚高史さんの現在が気になるところである。

ただし、タイチ選手はインタビューにて含みを持たせるような発言を連発した。

2019年の何かが起こる雪の札幌で花道を歩く内藤哲也選手を襲撃した飯塚高史さん。

あの日の惨劇がもう一度起こるのではないかと、言及したのである。

事実、タイチ選手は「普通の男に戻る」と宣言したかのようにリング中央に 存在した“アイアンフィンガー・フロムヘル”を持ち歩いている。

「あいつがいつ帰ってきてもいいように」と、2人の言葉を超えた絆を感じさせるだけに、引き寄せられた飯塚高史さんが会場に現れる可能性はゼロだとは言い切れない。

ただし、どうやって北海道までたどり着くのか。この点に疑問は拭えないわけだが。

 

無差別級ってなんだ

ウィル・オスプレイ選手や鷹木信悟選手というジュニア戦士が今回の「G1クライマックス29」にはエントリーされている。

階級の枠を超えた実力は先の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」で証明済み。多くのファンも納得というエントリーに対して、タイチ選手は苦言を呈した。

「高木ブー(鷹木信悟選手)は納得ができない」という物言いである。

ウィル・オスプレイ選手に敗れ、優勝こそ逃したものの、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」のリーグ戦では全勝を記録。

圧倒的な実力を示したと思うのだか、納得はできていないようだ。

小ズルいと呼ばれていたタイチ選手。その本質は誠実で嘘が付けない正論家である。

現在、新日本プロレスのヘビー級戦線には基準の体重である100キロ未満の選手が多くなってきた。

ただし、タイチ選手はジュニアから階級を上げることを宣言するとウエイトを100キロに引き上げてきたのだ。

これは律儀であり、ジュニアとの決別を意味する。

長年愛着のあるジュニアからヘビーへ一歩踏み出す勇気を出した時、退路を立ったのだ。

「その意気込みがお前にはあるのか?」

タイチ選手の言葉は捻くれているようで、正論なのである。

 

石井智宏と後藤洋央紀

華麗さや華やかさが中軸にある現代の新日本プロレスにおいて、無骨でバチバチとぶつかり合う昭和の香り漂うプロレスは希少価値が高いものとなった。

徹底的にぶつかり合う様は魂をさらけ出して、心が浮き彫りになるよう。

心の彫刻作品を試合を通じて生み出していく。その過程を目の当たりににすると、こちらの胸が熱くなってくるのだ。

そんな彫刻を作ることができる数少ないレスラーの1人がタイチ選手だと思っている。

そんな彼が全力でぶつかり合い、遺憾無くその実力を発揮できるのが石井智宏選手と後藤洋央紀選手なのである。

この2戦、絶対に見逃すことができない。

 

聖帝の大躍進へ

「G1クライマックス29」の参戦レスラーが発表された時、贔屓目なしで最も歓声が上がったのはタイチ選手だった。

2018年に物議を醸し出した“世紀の大誤審”から一年。好勝負と話題を振りまき続けてきたことが、ようやく花開く結果となったのだ。

狙うは優勝。あるいは現在のベルトホルダーたちへの勝利だ。

2019年、出場することすら叶わなかったイッテンヨン「レッスルキングダム」への道。

聖帝が突き進む道はようやく真夏の最強戦士決定戦へとたどり着いたのだ。飛行機に乗らなければ優勝確定だと豪語していたものの、結局渡米してしまったタイチ選手。

彼の夏から目を離すことができない。

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