新日本プロレスファンの僕と、極楽とんぼ加藤浩次さん

新日本プロレスファンの僕と、極楽とんぼ加藤浩次さんについて書き残しておく。

僕はプロレスを嗜むことで学び、身につくものとして、“メタ視点”と物事を多面的に捉える力があると思っている。

人はそれぞれ言い分も感じ方も異なる。事実と真実が異なることも往々にある中で、それぞれの価値観や主義主張を紐解き自分の中で一つの答えを導き心に何かを刻んでいく。

レスラーが闘う姿は美しい。カッコいいレスラーに歓声を浴びせることだけでも十分楽しいプロレス。ただ、よりプロレスを更に知ろうと思った途端にハイコンテクストな文脈やハイドラマが展開されていく。

そうするとどうだろう。一つひとつの試合が更に面白くなっていくのだ。

そんなプロレスを通じて、身に付いた多面性で吉本興業のお家騒動について紐解いてみたい。

万が一の可能性としてプロレスリング・ノアのように、芸人さんたちが独立した道を歩む可能性もゼロだとは言い切れないだけに、慎重に慎重に言葉を考えていく。

僕は真実も事実も分からない。第三者があの騒動を見た時にどう感じたのか。これだけを書いていく。

まずは、「極楽とんぼの吠え魂」をこよなく愛し、武闘派リスナーとして生きた時間もある僕だけに加藤浩次さんの発言、動きから振り返っていきたい。

 

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加藤浩次という漢

かれこれ20年ほどが経とうとしている。僕はTBSラジオ金曜JUNK「極楽とんぼの吠え多摩市」のヘビーリスナーだった。

いわゆる“武闘派”リスナーというやつである。現在、新日本プロレスが誇る“狂犬”がジョン・モクスリー選手と石井智宏選手であるならば、お笑い会の“狂犬”は加藤浩次さんだった。

素直に心のまま自分の信念を貫く。日本テレビ「スッキリ」でも度々トレンドに入っていたのは加藤浩次さんの真っ直ぐな言葉だった。

今回、宮迫博之さんと田村亮さんの記者会見後に放送されたMBSラジオ「俺たちやってます」では、自分の立ち位地、スタンス考え方を電波に乗せて語り続けた。

「俺は納得がいかない」と。2人の乾いた叫びを受けて、北海道小樽市で生まれ育ち、トラックドライバーとして貯めたお金だけをバックに詰めて、東京を目指した“狂犬”は自分の進むべきを選んでいるように見えた。

 

加藤浩次さんは復帰の見込みすらなかった相方・山本圭壱さんともう一度 “お笑い”をするために、尽力を続けた。

「当たり前じゃないからな!」は今でも心を打つ名言だと僕は思っている。

そして、山本圭壱さんの復帰が決まった後、一度だけ金曜日に「吠え魂」を復活させた。

僕がラジオを聞いていて、呼吸が苦しくなるほど泣いたのは、T.M.Revolution西川貴教さんのオールナイトニッポン最終回と極楽とんぼの吠え魂復活回だけである。

自分の信念、ファンのためにすべきこと。このために加藤浩次さんは身体と心を張る覚悟がある。

朝のニュース番組でキャスターを務めている加藤浩次さんは、相方が引退を余儀なくされた事件を起こしたとしてもコンビ名である“極楽とんぼ”の看板を下げることはなかった。

大切なもののために、加藤浩次さんはタチアガル可能性は十二分にあるのだ。

 

記者会見を受けて

吉本興業の記者会見は5時間以上にも及んだ。

ここはメディアでもなんでもない、単なるプロレスコラムサイトである。そのため、社会的に何かを書くことはしない。当然、名誉毀損もあり得るため、変に侮辱するようなことも書かない。

ただ、プロレスファンの目線から見た時に、自分の好きなレスラーが同じ境遇になって、会社があの対応をしたらどんな気分になるだろう。そんな想いで会見を見ていた、とだけ書いておく。

プロレスファンとしての目線で本騒動を俯瞰してみると、色々なことが見えてくるが、それはまた別の話である。

 

武闘派リスナーとして

僕はプロレスを通じて、一つの事象をそのまま受け取らないということを学んだ。

今回の一件でもそう。吉本興業としても様々な言い分があったに違いない。ただ、その点をグッと堪えて、記者会見に臨んだように見えた。

「本音が見えない」とSNSで投稿している声も見かけたが、それもそのはず別の角度から言えないことがあるのである。

一つの嘘を付くと、嘘を重ね続けなければならない。

物事は線のように見えて、点と点との結びつき付きでできている。

点と点を紐付けることによって、今回の一件だけでなく、世の中の事象が見えてくるのだ。

絡まった星座が元に戻ることは本当に難しい。ただ、より星々が輝けるような状況になることを祈っている。

どんな結末になろうとも、僕たち“武闘派”リスナーは加藤浩次さんの味方である。

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