オカダ・カズチカが3冠王宣言!タイチが矢野通を強襲!?

オカダ・カズチカが三冠王宣言!タイチが矢野通を強襲!?とニュースが多い静岡大会となった。

僕にとって365日目のブログの主役は“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手になる。そんな一抹の予感もあったのだが、現実は無慈悲なものとなった。

“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手がEVIL選手との27分に及ぶ死闘を制し、勝ち点14をマーク。

「ニュージャパンカップ」優勝、「IWGPヘビー級王者」、「G1クライマックス」優勝と3冠王を高らかに宣言したのだ。

最終戦となる飯伏幸太選手との一戦に、引き分け以上で優勝決定戦進出が決定する。

つまり、オカダ・カズチカ選手の絶対有利な状況でゴングが鳴る状況となったのだ。

ただし、その前に改めてEVIL選手との激闘についてしっかりと書き残しておきたい。

可能性がある限り、死んでもオカダに勝つ。そう、EVIL選手は紙一重で優勝決定戦に進む可能性を残していたのである。

まず、飯伏幸太選手が天敵ザック・セイバーJr.選手に敗れること。

次にKENTA選手がこの日、ウィル・オスプレイ選手に敗れること。

続いて、オカダ・カズチカ選手がEVIL選手と飯伏幸太選手に敗れること。

最後に、この条件が揃ったタイミングでEVIL選手自身が2連勝していることである。

変数が多すぎる予想は当てにならない。

EVIL選手の優勝決定戦への道は飯伏幸太選手がザック・セイバーJr.選手を下した時点で事実上ほぼ可能性が潰えてしまったのである。

例え決勝に行けずとも「IWGPヘビー級王者」を倒すこと自体に意味がある。

そう決意して臨んだEVIL選手に待っていたものとは何か。

まずは、この日の第1試合から振り返っていこう。

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観光大使への挑戦

写真はオカダ・カズチカ選手育ての親の一人であるウルティモ・ドラゴン選手である。

この話はまた後日しっかりとこのコラムで書くので少々お待ちいただきたい。

さて、本題だ。

登別市観光大使である矢野通選手に対して、試合開始奇襲をかけるタイチ選手。

北海道石狩市出身の“聖帝”としては、おいおい何故この男なのだ?と違和感を抱いても仕方がないのかもしれない。

それもそのはず矢野通選手は東京都荒川区出身である。

北海道の観光大使として俺は認めていないぞ!

と、意気込む試合はコーナーマットの渡し合いや

「G1クライマックス29」の平均試合時間が5分未満。勝利を掴んだ試合は4分未満と短期決戦で優勝候補を沈め続けてきた矢野通選手に対して、タイチ選手は一体どんな試合を魅せるのか。

そのヒントが試合後に魅せたエプロンのシートを使った「マーメイド」だったのかもしれない。

「アイツのプロレスに付き合う必要はない」と語りつつも魅惑の矢野通ワールドを心待ちにしているタイチ選手。今日の試合が見ものである。

 

矢野……まあ、いいや。明日はタダで2点もらったようなもんだ。あいつのやり方に付き合う必要があるのか。楽だな、明日。(矢野から勝利して)これで4勝4敗。(勝ち越しを決めるのは)千秋楽みたいで。まあ、(試合を)やらねぇと1勝は手に入らないから、大事にします。明日はあってないようなもんだ。武道館(8.11)しか見てない。

相撲をこよなく愛するタイチ選手としては、負け越しこそが最大の屈辱なのだ。

ただし、相手はこれまで内藤哲也選手、ジェイ・ホワイト選手を破り、ジョン・モクスリー選手にも黒星を献上した“敏腕プロデューサー”矢野通選手である。

一筋縄だけにはいかない、そんな予感がプーンと漂っている。

 

闇の王が2度目の革命へ

2017年の「G1クライマックス27」。「IWGP ヘビー級王者」として負けなしの道を歩んでいたオカダ・カズチカ選手に土を付けたのがEVIL選手だった。

シングルマッチで一年負けなし。そんな怪物を超えた存在を破ったのが闇の王だったのだ。

ゴングが鳴り響く。試合序盤はオカダ・カズチカ選手のペースとなった。

だが、EVlL選手も黙っているわけではない。

首への一点集中攻撃で迎撃を続けていく。

「鈴木軍」の“ヒールマスター”であり仲裁に定評のある金丸義信選手は以前解説席でこう語っていた。

「一点攻撃の方が効率的でいいんだよ」と。攻撃を分散させるよりも一点に集中することで、効率的に最大限のダメージを与える。

試合を分ける局面になった時、何が勝敗を分けるのかを熟知したコメントのように思う。

金丸義信選手の言葉はあまりにも深い。そう、オカダ・カズチカ選手も首への一点集中に近い戦いを行なっているのである。

全ては最後のレインメーカーを叩き込むための布石である。そう言わんばかりのファイトスタイルに対して、EVIL選手も応戦を続けていく。

そう、あの日全てを変えたEVILを再び打ち込むために。

 

ダーティーファイト

躊躇なくイス攻撃にも踏み切るEVIL選手。オカダ・カズチカ選手の首を標的にダメージを蓄積させていく。

あっという間に20分を超えた試合時間。

終盤はお互いの必殺技を掟破りで狙いあうというか凄まじい攻防となった。

レインメーカーポーズならぬダークネスポーズを取り、最後の力を振り絞るEVIL選手。

だが、百戦錬磨のオカダ・カズチカ選手は掴んだ手を離さずにレインメーカーを見舞う。

「まだだ!まだ!」

反撃に出るEVIL選手の心を金の雨が降るドロップキックで折ろうとする。

そして、ローリング式のレインメーカーを頭突きで迎撃すると、EVIL選手最後の戦いが始まった。

だが、再びローリング式のレインメーカーがEVIL選手を強襲。タイミングが合わず、モロに喰らってしまうと、ここで勝負が決まった。

いやあ、強かった、EVIL。IWGPヘビー級チャンピオンとして、2連敗するわけにはいかないでしょ。まあ、ホントに、申し訳ないことに、まだ決勝(進出は)決まってないんで。(8.10武道館の飯伏戦で)負けなければOK? ま……もう次は、僕の結果次第ってことですか? ほかの勝ちは関係なく? ただ飯伏戦の? よし! 引き分けでもOKなら、俺の方が気持ちは有利でしょう。ただね、チャンピオンが引き分けで決勝いきますなんて、そんなダッセエことね……。必ず勝って決勝いって、優勝します。『NEW JAPAN CUP』、IWGP、『G1』……3冠王なります

8月10日の試合で優勝決定戦進出者が決まる。僕は日本武道館でしっかりとその結果を見届けたいと思う。

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