内藤哲也が海野翔太に喝!?制御不能男からの手荒いエールか?

内藤哲也が海野翔太に喝!?制御不能男からの手荒いエールか?2019年9月5日に行われた後楽園ホール大会の試合後、僕は何となくそんな気がしたのである。

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」“制御不能なカリスマ”内藤哲也選手は時折、ユニットの垣根を超えたメッセージを出す時がある。

例えば、YOH選手のヤングライオン時代には、「ロス・インゴブレナブレス」への加入を醸し出すようなアクションを見せたり、プロフェッショナル仕事の流儀では辻陽太選手の試合を気にする様子を見せるなど、新日本プロレスファン時代の血がそうさせるのか若手レスラーに何か思うところがあるようである。

内藤哲也選手が海野翔太選手にちょっかいを出したのは試合後のマイクパフォーマンスが終わった後のこと。

EVIL選手が若干間を開けた後、内藤哲也選手のグータッチに応えた直後に起こった。

いつものように、片手を付き華やかにリングから降りた内藤哲也選手。何故か脚を引きずる様子を見せると、セコンドについていた海野翔太選手が「!?」と身体を寄せてきた。

ここで内藤哲也選手は海野翔太選手を強襲。腕にダメージを与えた。

“制御不能男”としては珍しくない行動。ただし、野毛道場VSLA道場VSファレ道場の抗争が巻き起こっているヤングライオン杯の真っ只中となると、何かしらの意味を感じてしまった訳である。

 

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新日本プロレスへのこだわり

内藤哲也選手は新日本プロレスに入門する際、こう言葉を発していた。

「自分の新日本プロレスへの思い、新日本プロレスへのこだわりは誰にも負けません。内藤哲也よろしくお願いします!ありがとうございました」

武藤敬司選手に憧れ、棚橋弘至選手をヤングライオン時代から応援し続けていた内藤哲也選手は、アニマル浜口道場を経て新日本プロレスへと入門した。

常に新日本プロレスが一番。他のプロレス団体には興味がない。そんな分かりやすいこだわりを持ち続けているのが内藤哲也選手なのだ。

ただ、日本人レスラーが野毛道場のヤングライオンがこれ以上蹂躙されるのは目に余ったのではないだろうか。

腕を取りなぎ倒した。一瞬、デスティーノに入ろうかとばかりな姿勢にも見えたのである。

試合後、敢えて海野翔太選手を襲った理由。深い意味は無いかもしれないし、なにかの意図があるのかもしれない。

「成田に、LA、ニュージーの奴らに負けんなよ?」だったのかもしれない。全ては内藤哲也選手の胸の内にある。

ただ、プロレス好きとしては、何かの意味を考えずにいられない。

そんなワンシーンだったように思う。

 

一矢報いた成田蓮

辻陽太選手、海野翔太選手、上村優也選手の3人が立て続けに初戦を落とす中、唯一白星を飾ったのが成田蓮選手だった。

青い炎。そんな言葉が似合う。それが成田蓮選手の印象だった。静かに胸の奥で誰よりも熱い闘志を燃やす。普段クールなタイプだからこそ、時折見せる感情の爆発がより色濃く映るのである。

成田「これが! 日本の! いや、野毛の道場の、意地だ! 俺以外のヤツらも、ここから、ここから来るぞ!」

自分がカール・フレドリックス選手に敗れれば、野毛道場が全敗という結果になる。

後楽園ホールに詰めかけたファンの気持ちを裏切る結果であり、先輩たちにも泥を塗ることにつながってしまう。

成田蓮選手は燃えた。そして飛び出した成田スペシャル3号。奇しくも辻陽太選手が「スープレックスに色気を出している」と提言した技で野毛道場の威信は守られたのだ。

これまでLA道場のヤングライオンに辛酸を舐めさせられ続けてきた成田蓮選手。彼が決めた一撃の価値は余りにも大きい。

 

優勝候補のプレッシャー

近年の新日本プロレスで唯一団体相手に挑発行為を行い、木谷オーナーを会場まで引っ張りだした男。それが内藤哲也選手である。

24時間365日新日本プロレスと東洋広島カープのことしか考えない。鯉煩いでプロレスを愛し続けている男は海野翔太選手に“制御不能”なメッセージを送った。

当時、高校生で野球部に所属していた海野翔太選手は「G1クライマックス」に向けて野球特訓をしていた内藤哲也選手に対して、ノックを打っていた過去を持つ。

 当時は、レッドシューズ海野レフリーの息子だったが今はもう違う。

海野翔太選手は実力でその地位まで上り詰めてきた。

ジョン・モクスリー選手のパートナーとして大抜擢されたことやヤングライオン 杯の事前アンケートではブッチギリの1位など、新日本プロレスの次世代を担う代表格にまで成長してきているのである。

既に全勝優勝の夢は絶たれた訳だが、大切なのは切り替えることである。

そのキッカケの一つとして内藤哲也選手は襲撃と言う名の“喝”を海野翔太選手に与えたのかもしれない。

今や二冠王を目標に突き進む内藤哲也選手もはじめはやっばりヤングライオンだった。

あの瞬間、ライオン同士にしか分からない何かがあったのかもしれない。

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